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食品廃棄物の現状と今すぐできる食品ロス削減活動

食べ物捨てることを減らしたいと思っているけど、何が問題になっているのかよくわからい。
取り組んでいても、どんな問題に役立っているのわからないのでなかなか実感がわかない。

そのように感じたことありませんか?

友達や仕事仲間と一緒取り組んでいきたい!と思っても、なぜやる必要があるの?って聞かれたら困ってしまいますよね。

実際いろいろな問題が、いろんな場所に書かれているので何が大事なことかわからなくなってしまいます。

今回は食品ロスがおきている現状、どんな問題があるのか?解決するために何をしているのか?をまとめました。

食品ロスのことがわかれば、今よりももっと関心を持って取り組んでいけるようになりますし、誰かに話してみたくなるかもしれませんので、是非最後までご覧ください。

目次

  • 食品廃棄物と食品ロスの現状
    • 食品廃棄物と食品ロスの違い
    • 食品廃棄物・食品ロスの発生量
  • 食品廃棄物、食品ロスで何が問題になるのか?
    • 環境負担
    • 資源のムダ
  • なぜ食品廃棄物・食品ロスが出てしまうのか?
    • 世界全体で見た場合
    • 日本で起きていること
  • 食品ロス削減のために、どんなことをしているのか?
    • 世界全体
    • 日本での取り組み
  • 最後に

食品廃棄物と食品ロスの現状

食品廃棄物と食品ロスの違い

廃棄してしまうという点では同じですが、食品廃棄物と食品ロスではどんな違いがあるかご存じでしょうか?

食品廃棄物は、食べられる部分(可食部)と食べられない部分両方を含んでいます。

食べられない部分とは、例えば家庭であれば調子したときにでた食用にならない”くず”(例えば、野菜の皮やコーヒーかすなど)や調理には使うけど食用ではないもの(揚げ物をしたときなどの揚げ油など)を言います。

また、食品ロスは、食品廃棄物の中の食べられる部分(可食部)のことです。

食べられる部分(可食部)とは、食べ残しや売れ残り、賞味期限切れなど、まだ食べられる状態の食品のことを言います。

したがって、食品ロスは食品廃棄物に含まれているということです。

食品廃棄物・食品ロスの発生量

国連食糧農業機関(FAO)によると、世界全体で人間が食べる目的で生産された食料のうち、農場などでの生産から飲食店や家庭まで流通していく間に重量にして約16億トンの食品廃棄物が、約13億トンの食品ロスが毎年発生しているそうです。

農林水産省の資料によると、日本においては平成30年には食品廃棄物が2,531万トン、食品ロスが570万トンが発生したといわれています。

食品ロスは、そのうち事業系食品ロスと言われる、製造から卸・小売・飲食店で発生した食品ロスは309万トン。家庭で発生した家庭系食品ロスは261万トンあります。

私たち国民一人あたりで見てみると1⽇ 約124g、茶碗約1杯のご飯の量に近い量の食品を毎日捨てていることになります。

食品廃棄物、食品ロスで何が問題になるのか?

規模が小さくても、食料を生産し、加工、流通、そして食べられずに廃棄されるということは、少なからず環境し、様々なところに影響を与えています。

その中で地球規模で大きな影響がある2点「環境負担」と「資源のムダ」についてお話しします。

環境負担

食料を生産し廃棄するまでに、温室効果ガスの一つである二酸化炭素(CO²)を多く輩出します。

農作物を生産するときが特に影響が大きくなっています。

植物は光合成によって二酸化炭素(CO²)を吸収し、酸素(O²)は排出するのでは?と思ったかもしれません。

実は、植物が光合成によってつくられたものの中に土壌有機物というものがあります。

その土壌有機物は、土壌中にいる微生物に分解されて、二酸化炭素(CO²)は大気に出ていきます。

そのため私たちが普段食べている食品がつくられる過程で排出される二酸化炭素(CO²)の多くは生産時に排出されていることが多いです。

加工するときにも多くの設備を稼働させます。熱処理や包装、作業場の環境整備のためなど多くの資源を使用し、設備を稼働する際に二酸化炭素(CO²)は発生しています。

また、廃棄するときにも、焼却であれ埋め立てであれ温室効果ガスである二酸化炭素(CO²)やメタンガスを発生させてしまいます。

資源のムダ

食料を生産するために一番必要な資源とは何でしょうか?

土地と水です。

水について世界中で利用されているもののうち、食料を生産するために使われているのは約70%です。

野菜や果物を育てるために必要なのは当然のこと、牛など飼育する場合や、さらにその牛から取れた牛乳を出荷するまでにも、水はありとあらゆるところで必要になっています。

例えば、1杯の牛丼(牛肉70g、たまねぎ20g、ごはん120g)を作るのに必要な水は1,889リットルと計算されています。

もし、この牛丼が食べられずに捨てられてしまったら、生産されるまでに必要となった水やその他の資源が無駄に使われてしまったということです。

土地

食料を生産するときには必ず土地が必要になります。

土地がないところで生産はできません。

世界の農地の30%近くにあたる面積分で生産された食料が消費されていないと計算されています。

耕作地にするには原野であった土地を開拓する必要がありまが、せっかく開拓して食料を作っても消費されないのであれば、もともとあった自然をムダ使いしてしまっているようなものです。

推定するのは難しいとされていますが、原野を開拓したことによってもともとあった生態系に影響を与えている可能性も伝えられています。

なぜ食品廃棄物・食品ロスが出てしまうのか?

食料が生産されて私たちがおいしく食べるまでには、いくつかの段階を経てきます。

生産から加工、卸・小売へと行きようやく、飲食店や家庭で食べられるわけです。

残念ながら、食べられるのに廃棄されてしまう食品(食品ロス)は、どこかの段階で発生しています。

それは世界の発展途上国と先進国で、食品ロスが発生する影響が過程によって違う特徴があります。

世界全体で見た場合

発展途上国の場合

生産と加工で食品廃棄物、食品ロスが多く発生してしまっています。

収穫する技術が不足していることや、貯蔵、加工などの設備不足によって大量廃棄をせざるを得なくなっています。

先進国の場合

一方、先進国では加工、卸・小売、飲食店・家庭で多く食品廃棄物、食品ロスを発生させてしまっています。

製造・加工段階では、コスト重視になるとリユース・リサイクルするより廃棄して方がコストがかからないという理由があげられます。

小売店では、大量陳列・幅広い品数をそろえるので無駄にしてしまうものが多くなります。

消費者の視点から見ると、購入時、生鮮品に対して見た目が良いものを選ぶ基準があることや、買った食品や作った食品を捨ててしまえる余裕があることがあげられます。

日本で起きていること

先ほどお話しした通り、日本の食品ロスのうち事業系が309万トン、家庭系が261万トン年間で発生しています。

家庭とそれ以外でおおよそ半々、食品ロスが出ています。

消費者庁の調べによると、家庭での食品ロスが発生する原因として、

(1)食べ残し 57%、
(2)傷んでいた 23%、
(3)期限切れ 11%(賞味期限切れ6%、消費期限切れ5%)

が主な理由として挙げられていました。

家庭で発生する半分以上は、「捨ててしまえる余裕がある」ということになっています。

一方事業系ではどのような問題があるのでしょうか?

それは「3分の1ルール」という商習慣です。

この「3分の1ルール」は食品ロスを多く出す原因とされ、近年そのルールの緩和に積極的なメーカーや小売店が増えてきて、食品ロス削減に貢献しています。

製造日から賞味期限までの合計日数の
3分の1を経過した日程までを納品可能な日
3分の2を経過した日程までを販売可能な日(販売期限)とするというルールです。

例えば、製造日から賞味期限まで180日(6か月)あるとしたら、製造日から60日までは小売店に納品が可能でそれ以降のものは返品対象になります。

さらに小売店に納品されて店頭に並べられても、製造日から120日までに販売できなければこれも返品対象になります。

賞味期限まで日数があるにもかかわらず、処分されてしまうものが多く発生してしまう原因でした。

陳列されている商品を見て賞味期限が短いものをよりも長いものを買ってしまうかな?と想像できれば、このルールは品質に対して基準が高くなっている消費者がつくったルールであるとも考えられますね。

食品ロス削減のために、どんなことをしているのか?

世界全体

2015年9月の国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)というものがあります。

17のゴール・169のターゲットから構成されている国際的な目標で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指します。

17のゴールの中の1つに持続可能な生産消費形態を確保することを目的としている「12.つくる責任 つかう責任」というゴールがあります。

1つのゴールの中に10個程度のターゲットが存在し、
具体的な数値やどのようにゴールを解決していくことが示されているものです。

「12.つくる責任 つかう責任」のターゲットは11個あります。

その中に、

  • 12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
  • 「12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。」

と明記されています。

このように食品ロス削減は世界的な取り組みです。

では、食品ロスを削減することでどのような効果が期待されるのでしょうか?

その一つに飢餓問題の解決に貢献があげられます。

食べられずに廃棄してしまう食料がある一方で、アフリカでは4人に1人が慢性的な飢餓状態にあるといわれています。

予測される人口増加で、食料の需要はさらに多くなり飢餓も深刻化することが問題です。

しかし、現在廃棄されている食料が減り、資源のムダを減らせることができれば、食料需要増加による食料生産量の増加を抑えることができます。

日本での取り組み

⾷品ロス削減の推進に関する関係省庁会議を立ち上げました。

各省庁が連携して全国的な食品ロス削減への取り組みを推進する会議です。

事業系食品ロスについては、先ほどお話しした「3分の1ルール」の見なおし(納品期限の緩和)や賞味期限・販売期限の延長をするようにメーカーや小売店と協力して推進しています。

また需要に合った販売を小売店に呼びかけ、取り組んだお店は前年より廃棄率が改善している報告が出てきました。

消費者には食品ロスや食育といった食に関する啓蒙活動を行って、家庭・飲食店で出る食品ロスを減らすよう呼びかけています。

家庭で発生する食品ロスは、主に3つあります。

  • 食べ残し…食卓にのぼった食品で、食べ切られずに廃棄されたもの
  • 直接廃棄…賞味期限切れ等で使わずに廃棄されたもの
  • 過剰除去…厚くむき過ぎた野菜の皮など、食べられる部分も除去して廃止きたしてしまったもの

無駄なく料理できるようにクックパッドやYouTubeでレシピや調理方法を解説しています。

環境省のホームページで紹介されているものなので、食品ロス削減に役立つ公式に認められたサイトです。

是非ご覧になって楽しみながら取り組んでみてください。

こちらには各企業や団体が食品ロス削減に取り組んでいる具体的な事例を紹介しています。

普段の買い物などにご活用いただけますので、併せてごらんください。

最後に

いかがでしたでしょうか?

世界的にも食品ロスが注目され、環境負担や資源のムダ使いなど多くの問題の原因になっていること。

その問題の解決は飢餓の問題解決に貢献できる一つになる可能性があります。

日本でも関係省庁が連携した会議を中心に、全国的に食品ロス削減の活動の取り組みが広がっていっていることがお判りいただけたのではないでしょうか?

まだまだ一部のメーカーや小売店で活動が始まったのが現状ですが、この活動が認知されていくにしたがって、多数の企業や消費者が関心を持つ取り組みになっていくことでしょう。

このような社会に貢献する活動に興味をもち、もっと学んでいきたいと思っていただけたら、より具体的で活動している方々の考えや感情を学ぶことができる場があります。

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