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SDGs目標「SDGs 6.安全な水とトイレを世界中に」 その内容と解決に取り組む企業の事例

日本にいて、災害などがなく普通の日常の中で、水がなくて困ってしまう!と意識することはほとんどないのではないでしょうか?

雨がしばらく降らず、ダムの貯水率が日に日に下がってしまうというニュースを見て意識することが出てくるくらいかもしれません。

水に関して言えばトイレもほぼ100%の普及率で、温水洗浄便座の一般世帯普及率は80.2%(2020年3月、内閣府調べ)もあるほど、当たり前にある光景です。

安全な水とトイレを利用できないという、この問題の解決に、SDGs目標「6.安全な水とトイレを世界中に」が掲げられています。

今回は、SDGs目標「6.安全な水とトイレを世界中に」の概要と企業が取り組む事例をご紹介いたします。

目次

「SDGs 6.安全な水とトイレを世界中に」とは?

水とトイレに関わる深刻な現状があります。

その現状を解決にむけて、安全な水やトイレを利用できる環境を世界中に提供するために目標を決めています。

このまま解決されないままが続くと、今以上に、水によって苦しむ人が多くなってしまうかもしれません。

トイレが使えない環境では、生活に関わる周辺が不衛生な状況になるため健康状態に支障をきたしてしまいます。

不衛生な環境での生活は命に関わる可能性があるため、衛生的に使えるトイレがあるということは、その地域で暮らす人々の命を守るためにも重要です。

特に、幼い子どもや若者が亡くなってしまうと、国の成長が遅れてしまいますます悪影響を及ぼしてしまいます。

そのために安全な水を確保するために設備を充実させること、衛生的なトイレを提供することが必要です。

同時に水質を悪化させないようにすることも必要になってきます。

水とトイレに関わる問題点

安全な水とトイレを使えないと生活はどのような事でしょうか?

WHO(世界保健機関)は、”安全な水を手に入れられる”という目安は、

「1km以内に1人1日20リットルの水を確保できる場所があること」

と定義しています。

2017年時点では、世界では22億人が安全に管理された水を使用できていません。

このうち1億4400万人は湖や用水路など、未処理の地表水を使用しているという状況です。

近くに水がないことで、遠方へ汲みにいく必要があります。

その結果、勉強や仕事など豊かに生活するための時間がありません。

子どもの心身や発達や、社会性・教育面での発達阻害するような危険な労働を強いられる「児童労働」として問題にされています。

近くに水がないので、清潔なトイレを設置することも困難です。

屋外排泄している地域も残っており、その場合プライバシーが保たれず、明かりがついていなかったり、家や難民キャンプから遠いことも多いので、児童や女性の暴力被害の温床となってしまいます。

また、河川や湖などから水を汲んできて使っていても、人の手によって管理されていなければ、生物の排泄物による汚れ、菌や寄生虫の発生など飲み水としては危険です。

人の手によって管理するきれいな水を提供するインフラ整備が解決すべき最大の要素です。

今現在でも生活排水などが含まれると水質汚濁や水質汚染進んでいることを考えると、きれいな水の提供と同時に下水処理、水質改善・水の再利用のための整備も「6.安全な水とトイレを世界中に」を達成するカギになります。

今も、人口は日々増加し続け、2022年中には80億人に達するでしょう。

2050年には97億人に達するとの予測も出されています。

人口増加に加え、気候変動や地球温暖化の影響で水の供給量が減少するとなると、今以上に水不足が深刻化してしまいます。

SDGs目標「6.安全な水とトイレを世界中に」のターゲットとは?

このような問題・課題を解決し、目標達成へのターゲットが定められています。

第一に安全な水・トイレを利用にできるようにすることです。

水不足に苦しむ人を大きく減らすことも含まれます。

そこから、弱い立場の人が受ける被害から助けることです。

安全な水を使うにために水質改善対策や効率よく水を使える仕組を作ります。

国境を越えた協力して達成を目指すことはもちろんのこと、開発途上国が対応できる力を高めたり、地域コミュニティを強化していく活動が示されています。

以下にターゲットの一覧を記載します。

※ハイフン(ー)以降が数字のものは、それぞれの項目の達成目標を、ハイフン(ー)以降がアルファベットのものは、実現のための方法を示しています。

6.12030年までに、全ての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する。
6.22030年までに、全ての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女児、並びに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。
6.32030年までに、汚染の減少、投棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模で大幅に増加させることにより、水質を改善する。
6.42030年までに、全セクターにおいて水利用の効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。
6.52030年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する。
6.62020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼を含む水に関連する生態系の保護・回復を行う。
6.a2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術を含む開発途上国における水と衛生分野での活動と計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。
6.b水と衛生に関わる分野の管理向上における地域コミュニティの参加を支援・強化する。
SDGs目標「6.安全な水とトイレを世界中に」 ターゲット

企業の取り組み事例

「6.安全な水とトイレを世界中に」のためにどのような支援をしているのでしょうか?

大規模な支援になると、

・井戸や貯水槽の建設支援

・簡易水道設備の建設

・トイレの設置

・簡易的なポンプやろ過器、浄水器の提供

・手洗い方法と習慣の指導

等ほかにも多くの支援をしていますが、多額の資金が必要になるので寄付などの支援は継続的に必要です。

具体的に企業の取り組みをご紹介します。

株式会社LIXIL

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企業の取組の中でも大規模な活動しているLIXIL

トイレや洗面台など水回りの設備などを手掛ける企業です。

トイレ企業ならではの支援を行っています。

それは、開発途上国向け簡易式トイレ「SATO」開発し、寄付や販売する取組を行っています。

初代モデルが、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の助成を受けて開発され、2013年にバングラデシュで発売されてから、これまで600万人のトイレ問題の改善に役立ってきました。

販売だけでなく寄付も行っており、一体型シャワートイレが1台購入されるたびに売り上げの一部を寄付する「みんなにトイレをプロジェクト」を展開しています。

2019年6月~11月の実施機関で約2600万円を寄付しています。

株式会社JTECT

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株式会社JTECT(旧岐阜電設株式会社)は、「SDGs 6.安全な水とトイレを世界中に」に貢献するために安全な水の提供を行っています。

”「日常」でも「災害時」でも使える 次世代ウォーターサーバー”として、IZUMIせせらぎを販売しています。

従来のウォーターサーバーと違い、大気中の空気から水を生成するもので、「電気」と「空気」があればどこでも使えます。

日本の水道水の水質基準をクリアーしており安全性も証明されているものです。

慢性的に水不足が続いていたり、災害で水の供給が困難になったりする地域に、優先的に水を届けていて、平成30年7月西日本豪雨の影響で一部断水してしまった地域の施設に無料貸し出しをする活動も行いました。

シャボン玉石けん株式会社

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1910年創業の石けんメーカーのシャボン玉石けん株式会社。

人と環境にやさしい無添加の石けんづくりにこだわっています。

石けん成分以外入っていない無添加石けんで、排水は微生物の栄養源になり短期間のうちに生分解されてしまうので、自然から生まれた石けんが自然に還っていく循環型の製品です。

環境マネジメントに対する国際的な認証であるISO14001取得をはじめ、太陽光発電システムや天然ガス導入など環境負荷低減の活動に取り組んでいます。

ちなみに石けん業界で初めてISO14001を取得されたそうです。

最後に

いかがでしたでしょうか?

普段あまり意識しないかもしれない水・トイレについて、世界規模で取り組むべきことが分かったのではないでしょうか?

水・トイレに関係する事業を行っている企業を取り上げました。

直接関係ある分野をどのようにSDGsに生かしていくか?ということを感じることができればうれしいです。

直接関係なくても、寄付をすることはもちろんですが、排水は排出物を減らすような取り組みや商品開発はこの「6.安全な水とトイレを世界中に」に貢献することが可能になります。

今後の取組のヒントや参考になれば幸いです。

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