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SDGs目標「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」 その内容と解決に取り組む企業の事例

SDGs目標の9番目は「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」です。

この言葉だけではイメージが湧きづらいかもしれません。

産業と技術革新の「基盤」とあるので、インフラについての目標が掲げられています。

私たちがこのようにネット環境にアクセスできたり、車に乗って移動したり、宅配を頼んだらきちんと届くのも、そのためのインフラが整っているからこそ成り立っていることです。

これまでお話ししてきた、貧困や飢餓・健康・経済成長などを達成するには、インフラが整っていてこそ可能になります。

日本においては、設備やインフラの老朽化などの問題点は抱えていますが、世界的にみても技術力が強いことで、世界社会に大きく貢献できる分野です。

読むことで普段あまり意識していないインフラについての理解が深まるのではないでしょうか?
是非最後まで読んでください。

目次

SDGs目標「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」とは?

「強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る」ことが目的になっています。

産業化・イノベーションの促進の基盤にはインフラが必要です。

一度構築できても、災害やその他理由がもとでインフラがなくなってしまったら発展はできません。

もし、インフラがなくなったりしても素早く復活して、産業化・イノベーション促進に向けて動き出す必要があります。

そのための「強靭(レジリエント)なインフラ構築」です。

インフラについての現状とは?

「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」には、インフラ・産業・イノベーションの 3つから構成されていて、お互いに強い相関関係にあります。

このインフラ・産業・イノベーションそれぞれがないと、経済成長(目標8)は実現できません。

しかし、現状は、水、トイレ、電力、道路、さらには情報通信やその他技術などの基礎的なインフラは、多くの開発途上国で未整備のままです。

上記のようなインフラが整備されていないと、不自由な生活を送らざるを得ないことを想像するのは容易だと思います。

ひょっとしたら、生活できるの?と思ってしまうかもしれません。

世界にはインフラがないことで不自由な生活を強いられて、その国や地域自体が発展せず貧困状態が続いているという課題があります。

・水関連はSDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」

・電気はSDGs目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」

・道路に関してはSDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」

そして、インターネットの普及についてはこの目標9では触れられています。

水関連、電気について、詳しくは以下のそれぞれの記事に詳しく書いてありますので、併せてご覧ください。

インターネットの現状

2000年以降に劇的に普及したインターネット。

国連の専門機関、ITU=国際電気通信連合によると、2021年のインターネット利用者の数は推計で49億人にまで増加しています。

世界全体でみると60%以上の人がインターネットを利用しているということになります。

ただ、利用できていない人の割合が多いのは、ほかのインフラ同様途上国に集中してます。

特にアフリカ地域では、4人に1人くらいしかインターネット利用ができていません。

インフラ整備が必要なのは生活の質を向上させるためのものだけでしょうか?

先ほど出てきたように産業、イノベーションと相関があります。

例えば、道路が整備されておらず、輸送サービスが利用できない状況があると、せっかく収穫できた農作目を市場に輸送することができず、腐ってしまって廃棄してしまう食品ロスがおきてしまいます。

インフラがあれば、市場で必要な人に農作物を届けることができるようになります。

さらに、その場で加工できる施設が整えば、保存がきく加工ができて新たな市場の開拓が可能になります。

インフラ整備は、一時的な支援とは違い、長期的な成長・繁栄を目指すことができるのです。

SDGs目標「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」のターゲットとは?

ターゲットは上記で上げた、3点(インフラ・産業・イノベーション)です。

・インフラを開発すること

・産業化を促進し、途上国での、農業や漁業などの第一次産業のから加工設備・技術不足の解消により第二次産業へ割合が増えるようにしていくこと。

・イノベーションを促進し、 研究開発従事者数を増やして技術能力を向上すること

などがあげられています。

以下のターゲットの一覧を記載いたします。

※ハイフン(ー)以降が数字のものは、それぞれの項目の達成目標を、ハイフン(ー)以降がアルファベットのものは、実現のための方法を示しています。

9.1すべての人々に安価で公平なアクセスに重点を置いた経済発展と人間の福祉を支援するために、地域・越境インフラを含む質の高い、信頼でき、持続可能かつ強靱(レジリエント)なインフラを開発する。
9.2包摂的かつ持続可能な産業化を促進し、2030年までに各国の状況に応じて雇用及びGDPに占める産業セクターの割合を大幅に増加させる。後発開発途上国については同割合を倍増させる。
9.3特に開発途上国における小規模の製造業その他の企業の、安価な資金貸付などの金融サービスやバリューチェーン及び市場への統合へのアクセスを拡大する。
9.42030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。すべての国々は各国の能力に応じた取組を行う。
9.52030年までにイノベーションを促進させることや100万人当たりの研究開発従事者数を大幅に増加させ、また官民研究開発の支出を拡大させるなど、開発途上国をはじめとするすべての国々の産業セクターにおける科学研究を促進し、技術能力を向上させる。
9.aアフリカ諸国、後発開発途上国、内陸開発途上国及び小島嶼開発途上国への金融・テクノロジー・技術の支援強化を通じて、開発途上国における持続可能かつ強靱(レジリエント)なインフラ開発を促進する。
9.b産業の多様化や商品への付加価値創造などに資する政策環境の確保などを通じて、開発途上国の国内における技術開発、研究及びイノベーションを支援する。
9.c後発開発途上国において情報通信技術へのアクセスを大幅に向上させ、2020年までに普遍的かつ安価なインターネット・アクセスを提供できるよう図る。
SDGs目標「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」 ターゲット

SDGs目標「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」達成のための取組とは?

インフラ、産業、イノベーションとあるので支援の規模も多きものがたくさん見られます。

開発途上国に対してインフラ設備の建設や機器の導入、技術支援など、これまでにも多くの支援をしてきました。
政府や公的機関と企業が連携して大規模な支援が行われています。

同時に大規模な支援でなくても、簡易的なものや省エネにつながる設備などを導入などの支援行っています。

例えば未電化地域への電力供給として、独立型の小規模発電・配電システムを独自かいつしたイギリスのWinch Energy Limited社があります。

1基につき100世帯の電力供給が可能なようです。

ベンチャー企業のwatly社は、社名と同じ「watly」を開発しました。

watly1台で水・電気・インターネットを生み出すマシーンです。

EUからも出資を受けて、未電化地域、主に農村生活の改善に向けて活動しています。

新しいアイデアや技術で、世界にある問題の解決に大きな影響を与えること(ソーシャルインパクト)が、大きな組織や企業でなくてもできる実例として挙げることができます。

電気などのエネルギー供給ができても、安定的に供給できなければ、安く継続的に使えません。

ですので、省エネ化や省力化、遠隔操作ができることなどを含めた効率化の技術革新も目標の達成には欠かせません。

日本においても自動運転技術であったり、遠隔医療の技術、青色LEDを超える省エネルギーの開発など、研究や実運用に向けた活動が日々なされています。

最新の技術でなくても、安価で途上国の状況にマッチしていることであれば積極的に導入してインフラ整備につながることもなされています。

例えば、東京杉並区にある株式会社SPEC(スペック)が取り組む事例として、途上国に対する道路整備技術の普及があげられます。

日本ではアスファルトが主流になったため、ほとんど使われなくなってしまった手法として、土壌硬化剤STEIN(シュタイン)を使い土を固めて道路を整備する方法があります。

メンテナンス料も含めてかかるコストが安く、途上国のインフラ整備との相性が良い方法として挙げられます。

以上から、インフラを整備し産業を作り、経済成長することを目的に、既存技術の普及や最新技術を利用した大規模・小規模含めた設備支援が行われています。

最後に

いかがでしたでしょうか?

世界を持続可能な社会にするためには、インフラ整備が重要であることがわかってきたのではないでしょうか?

豊かな生活を続けるための土台になるインフラが、安く安定的に使える必要があります。

そのためには今以上の技術が開発され、世界中に普及させるスピードを上げて目標達成に向かう必要があります。

今持っている技術や商品が、仮にありふれたものだとしても世界中からみたらとても需要のあることだったりするかもしれません。

今回のような記事から、今ある世界の現状が少しでもわかり、アイデアの参考になれば幸いです。

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