2024.11.30 起業ガイド

一人で起業できる仕事は?おすすめビジネスモデルと一人起業のメリット・デメリットを解説

一人で起業できる仕事は?おすすめビジネスモデルと一人起業のメリット・デメリットを解説

自由な働き方を求める人に注目されている一人起業ですが、アイデアが浮かばず実行に移せない方も少なくありません。

本記事では、一人起業におすすめのビジネスモデルを厳選して6つ紹介しています。

一人起業のメリット・デメリットや平均年収、成功するためのポイントなどもまとめました。
資格なしでも一人で開業できる仕事も紹介しているため、一人起業を検討している方はぜひ参考にしてください。

一人起業におすすめのビジネスモデル

一人起業では、自分一人で無理なく運営できる規模の事業を選ぶことが大切です。
初期費用が少ない業種や、自分のスキルを活かせる業種であれば、より成功しやすいでしょう。

とくにおすすめのビジネスモデルは、次のとおりです。

  • インターネットビジネス
  • 物販事業
  • 代行業
  • コンサルタント
  • サロン事業
  • パーソナルトレーナー

一人起業におすすめのビジネスモデルについて、詳しく解説します。

インターネットビジネス


インターネットビジネスとは、インターネットを活用してお金を稼ぐビジネスで、次のような仕事が存在します。

  • Webライター
  • Webデザイナー
  • Webサイト制作
  • イラストレーター
  • 動画編集
  • SNS運用代行
  • 動画配信者
  • アフィリエイトなど

動画配信者・アフィリエイト以外の仕事は、クラウドソーシングで案件を探せます。
WebライターやSNS運用代行は初心者向けの案件も多いため、スキルがない状態からでも挑戦しやすいでしょう。

インターネットビジネスの良い点は、事業を始めるにあたって特別な資格が必要ないことです。
資格なしでも一人で開業できる仕事をお探しの方は、ぜひ検討してみてください。

ただし、ブログで商品やサービスを紹介して報酬を得るアフィリエイトは、知識ゼロの状態からだと稼ぐことが難しい傾向にあります。
稼げるようになるまで時間もかかるため、できるだけ早く収益を出したい場合はほかのビジネスモデルを検討しましょう。

物販事業


物販事業とは、需要のある商品を安く仕入れて高く売るビジネスです。
商品の目利きは必要ですが、特別なスキルや資格なしで開業できる仕事をお探しの方には適しています。

なお、ものづくりのスキルがある場合は、ハンドメイド商品を販売して収益を上げることも可能です。
ネットショップで商品を販売する形を取れば、実店舗を構える必要がないため、参入ハードルも比較的低いでしょう。

ネットショップの開設に不安がある場合は、まずメルカリやヤフオクで販売を始める方法がおすすめです。
ネットオークションやフリマアプリはユーザー数が多く、起業初期の課題である集客を助けてくれます。

代行業


代行業とは、人の仕事や作業を代行するビジネスです。

具体的な例として、次のようなサービスがあります。

  • 営業代行
  • 電話受付代行
  • 家事代行
  • ハウスクリーニング
  • ペットの散歩
  • 家具の組み立て
  • イベント出席など

些細な作業や用事の代行もビジネスになる可能性があるため、特別な資格やスキルがなくても始めやすい業種です。

近年は少子高齢化が進んでいることもあり、代行業の需要は高まっています。
代行サービスのマッチングサイトやスキル販売サイトも増えており、集客の面で大きな問題はないでしょう。

コンサルタント


コンサルタントとは、専門知識やスキルを活かし、問題や悩みを抱えるクライアントにアドバイスをするビジネスです。

経営・営業・マーケティングなど幅広い分野のコンサルタントが存在し、すでに資格やスキルを持っている方は自身の強みを存分に活かせるでしょう。

なお、結婚相談やファイナンシャルプランニングなど、個人向けのコンサルタント業もあります。

高い知識やスキルが求められる上に資格が必要な場合も多いですが、そのぶん報酬が比較的高いため、スキルや資格を活かせる仕事をお探しの方にはおすすめです。

サロン事業


サロン事業とは、エステ・ネイル・整体・マッサージなどのサロンを運営するビジネスです。

すでにスキルや資格を持っている方にはおすすめですが、店舗を構える必要があり、業種によっては設備費用が高額になることもあります。

初期費用がかさむだけでなく、店舗の家賃も毎月発生するため、ある程度資金に余裕がある方向けのビジネスです。

自宅での開業も可能ですが、安全面を考慮すると住所を公開することが難しく、集客しにくくなる傾向があります。
自宅サロンは生活感が出やすいこともあり、匂い・物音・視覚的な要素などにも気を配る必要があるため、店舗を構えたほうが良いでしょう。

パーソナルトレーナー


パーソナルトレーナーとは、個人に対してトレーニングの指導を行うビジネスです。

すでに資格や専門知識を持っている場合にはおすすめですが、近年はパーソナルジムが増えており、競争が激しい傾向にあります。
集客には工夫が必要なため、サービス内容や料金設定でほかのパーソナルジムとの差別化を図りましょう。

パーソナルトレーナーとして起業する場合、店舗を構える必要があると考えるかもしれません。
しかし、自宅やオンラインレッスン、レンタルジムを利用する形でも活動できます。
レンタルジムであれば、設備もある程度自由に利用できるため、初期費用を抑えて開業できるでしょう。

一人起業が不安な場合はフランチャイズもおすすめ


一人起業が不安な場合は、フランチャイズでの開業も一つの選択肢です。

加盟金の支払いが必要ですが、大手企業の経営ノウハウを学び、研修やサポートを受けられます。
フランチャイズによっては、初期費用に対する融資も提供してくれるため、資金調達もしやすいでしょう。

ただし、毎月のロイヤリティや研修費などの追加費用が発生する場合もある点に、注意が必要です。

フランチャイズでは、すでに知名度があるブランドの力を活用できるため、開業初期からある程度の集客が見込めます。
ビジネスの立ち上げに不安がある方や、効率的に集客したい方にとって、フランチャイズは有力な選択肢となるでしょう。

ただし、ビジネス運営に関する自由度が制限される場合もあるため、自分に合ったフランチャイズを選ぶことが重要です。

一人起業のメリット


一人起業には次のようなメリットがあります。

  • 低コストで始められる
  • 仕事の自由度が高い
  • ビジネススキルが身に付く

一人起業に適したジャンルを選べば少ない資金でもスタートでき、自由なペースで仕事を進めることが可能です。
会社員としての働き方に不満がある場合、一人起業は理想のライフスタイルを実現する手段となるでしょう。

一人起業のメリットを詳しく解説します。

低コストで始められる

一人起業のメリットは、個人事業主から始める場合、初期費用を抑えられる点です。

法人化に必要な費用がかからないため、資金にあまり余裕がなくても開業できます。
会社設立にかかる手間を考慮しても、個人事業主としてスタートするほうがおすすめです。

実店舗を持たないビジネスや在庫を抱えない業種なら、毎月の経費もほとんどかかりません。
一人起業では人件費が発生しないため、資金繰りも比較的楽でしょう。

万が一失敗した場合のリスクが低く、気軽に始められる点は、一人起業の大きな利点です。

仕事の自由度が高い

会社員と比較して仕事の自由度が高い点も、一人起業のメリットです。
働く時間や日数に制限がなく、自分のペースで事業を自由に運営できます。

無理のないスケジュールを組めば、会社員時代よりもプライベートの時間を増やせるでしょう。
一人起業では、従業員や共同創業者がいないため、事業内容や取引先もすべて自分で決められます。

会社員の働き方に不満があった方にとって、一人起業は理想のライフスタイルを実現する手段となるでしょう。

ビジネススキルが身に付く

事業を運営する中で自然とビジネススキルが身に付く点も、一人起業のメリットです。

会計・営業・マーケティング・マネジメントなど、すべての業務を自分でこなすため、実践を通じて幅広いスキルを効率的に習得できます。
一人起業での経験は、単に事業を安定させるだけでなく、経営の基礎から応用までのノウハウとして蓄積されていくでしょう。

一人起業で得た知識やスキルは、成長のための強力な武器となります。
さまざまな業務を経験することで経営者としての視野が広がり、長期的には事業拡大を目指す上で貴重な財産となるでしょう。

一人起業のデメリット


自由な働き方が魅力の一人起業ですが、次のようなデメリットもあります。

  • 精神的な負担が大きい
  • モチベーションの維持が難しい
  • 開業資金の調達が難しい

一人で事業を進める場合、精神的な負担がとくに大きい傾向にあるため、事前に対策を考えておくことが重要です。

一人起業のデメリットを詳しく解説します。

精神的な負担が大きい

一人起業では、何か問題があった場合はすべて自分の責任になるため、精神的な負担が大きくなる傾向にあります。
会社員とは異なり収入にも波があり、ストレスがかかりやすいでしょう。

一人起業では、事業の相談ができる相手を見つけにくく、一人で抱え込んでしまう人も少なくありません。
ストレスを溜めすぎないようにするためには、同業者やメンターを見つけることが大切です。

ビジネス系のオンラインサロンに参加すれば、同じ目線で相談できる相手が見つかりやすくなります。
SNSで同じ境遇の相手を探す方法もありますが、詐欺目的で近づいてくる人も多い点に注意が必要です。

モチベーションの維持が難しい

モチベーションの維持が難しい点も、一人起業のデメリットです。
自分一人で事業を運営するため、ついサボりがちになる傾向にあります。

とくに、インターネットビジネスなど自宅でできる仕事は、気が緩んで時間を浪費しがちです。
サボるときにしてしまう行動を洗い出し、避けるための工夫をしましょう。

たとえば、ついスマートフォンを触ってしまう場合、タイムロッキングコンテナを利用すれば一定時間操作できなくなります。

一人起業でモチベーションを維持できない人は、起業初期に無理なスケジュールを組みがちです。
最初は何とかこなせるかもしれませんが、無理なスケジュールが続くと心身の疲れが溜まり、次第にモチベーションが低下してしまいます。

モチベーションを高く維持するためには、適度に休息を取ることも重要です。

開業資金の調達が難しい

サロン経営や在庫を多く抱えるビジネスをする場合、開業資金の調達が難しい点も、一人起業のデメリットです。
期費用が多くかかる事業では、まとまった金額が必要ですが、一人起業だと金融機関の融資を受けにくい傾向があります。

資金調達を行う際には、事業の将来性や返済能力をアピールし、融資元の審査を通過しなければいけません。

金融機関では、審査の際に自己資金の要件が設けられているケースが多く、そもそも自己資金を用意できない場合もあります。
万が一事業が失敗した場合を考慮しても、まずは少ない資金で始められる業種を選んだほうが良いでしょう。

開業資金がかかる業種で起業したい方で、資金調達方法に悩んでいる場合は、次の記事もご覧ください。

>>起業したいけれどお金がない場合の資金調達方法!0円から始められるビジネスも紹介

一人起業家の年収は?事業所得者の平均年収は473万円


一人起業家の年収に関する明確なデータは存在しませんが、令和4年の事業所得者の平均所得金額は473万円です。

参照:5 平均所得金額及び平均税額|国税庁

事業内容により実際の年収は異なりますが、一人起業でも年収500万円近く稼ぐことは不可能ではありません。

しかし、次の表を確認すると、多くの事業所得者が年収100万円から300万円の範囲に位置していることがわかります。

所得階級 申告納税者数(千人)
100万円以下 133
100~200万円以下 401
200~300万円以下 350
300~500万円以下 385
500~1,000万円以下 251
1,000~2,000万円以下 75
2,000~5,000万円以下 35
5,000万円~1億円以下 8
1億円以上 2

参照:(第8表)所得階級別申告納税者数|国税庁

会社員とは異なり収入に波があるため、まとまった金額を稼ぎ続けるためには、常に先を見て行動することが重要です。

自分に合ったビジネスモデルを選ぶことはもちろん、市場の動向を見極め、変化にも柔軟に対応しましょう。

一人起業で成功するためのポイント


一人起業で成功するためには、好きなことや得意なこと、ストレスなく続けられることを選びましょう。
起業直後は上手くいかないことも多いため、好きなことや得意なことを事業にしないと、継続が難しくなる傾向があります。

一人起業では、初期費用が少なく、固定費があまりかからない事業を選ぶことも大切です。
初期費用や固定費を抑えることで、起業初期の収益があまり上がらない時期も乗り越えやすくなります。

事業を決める際は、まずやりたいことをリストアップしましょう。
次に市場規模や売上をリサーチし、収益を上げられるかどうかを分析してから参入します。

起業初期は収益が上がらない可能性もあるため、最低でも3〜4か月分の生活資金を用意しておくことも大切です。

起業が難しいと感じる場合は、次の記事もご覧ください。

>>起業が難しいと言われる理由!成功しやすい業種と成功率を高める方法を解説

一人起業は小さく始めるのがおすすめ


低コストで始められる点が魅力の一人起業ですが、業種によっては初期費用や固定費が多くかかってしまう点に注意が必要です。
最初から事業が成功するとは限らないため、一人起業は小さく始めることをおすすめします。
実店舗を持たないビジネスや在庫を抱えない業種なら、万が一失敗した場合のリスクが低く、資金繰りもしやすいでしょう。

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