2024.07.02 メディア
望んでない不幸が明け、朝日が照らす
現実に向き合い、気づいていくこと
幸せになりたいと望み、愛されたいと注目を集めようとする。
必要な分だけではなく、人以上欲しがり、足りるだけではなく、持て余すほどの評価を欲しがる。
幼少期に私たちは、大人の言うことを聞いてさえいれば、学校で教えてくれることを暗記さえできれば、幸せになれるという価値観を叩き込まれます。
そして、その正解とされる物差しやレールに乗れてさえいれば、正しいとされる大人になれると誰もが思っていました。
しかし、そんな都合の良い事は現実には起きないということを僕らは大人になる過程で知っていくことになります。
また、真面目に生きていても、「報われないかもしれない」と思えてならない、望んでいない形での不幸を経験することになります。
そうした様々な壁や理不尽を前に僕らは大人に失望し、自分にも失望し、時に未来を批判し、明日に絶望し、無力であることを嘆いたり、妥協したり、愚痴ってみたり、誰かをいじめてみたりしてしまいます。
しかし僕らは誰かに必要とされて生まれてきました。
努力の先にどんな景色が広がっていると思いますか?
意識をしっかり持てば親がいて、友がいて、命があり、物を考えることができると気づけると思います。
非行に走っても自暴自棄になっても、努力を重ねたり、生死を彷徨ったり、結婚や子を授かり、次第に僕らはそんな誰かに必要とされる生き方を取り戻していきます。
そして「自分の努力を信じられない」と絶望して過ごした夜は、人それぞれの速度で明けていくことになります。
その時、そこに広がる日に照らされた街を見て、あなたならどう思うでしょうか?
そこにどんな景色を描きますか?
きっと自分の中で、様々な人生経験を通して、「これでいい」「これでいいのだ」と思えるはずです。
納得のいく人生を生きることができた時、そこに映る世界は、どんな景色だとしても満足に変わるはずです。
人生は様々な感情を知っていく冒険です。
そして痛みや、苦しみの方が感動よりも一瞬は深いものに感じると思いますが、長く生きていく中で、そうした感動や思い出に救われる経験の方が実は自分の人生には必要で重要だと知ることになります。
もう一度聞きます。
夜がゆっくり明けていき、朝日に照らされたそこには、どんな景色が広がっていると思いますか?