2024.11.29 起業ガイド
起業が難しいと言われる理由!成功しやすい業種と成功率を高める方法を解説
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起業は難しいと思われがちですが、成功しやすい業種を選べば失敗リスクを抑えられるため、過度に心配する必要はありません。
本記事では、起業が難しいと言われる理由を解説した上で、成功しやすい業種を紹介しています。
起業の成功率を高める方法も解説しているため、起業に興味がある方はぜひ参考にしてください。
起業が難しいと言われる理由
起業が難しいと言われる主な理由は、次のとおりです。
- 資金繰りが難しい
- 従業員の雇用が難しい
- 継続的な集客が難しい
- モチベーションの維持が難しい
とくに、事業によっては資金繰りと集客が大きな課題となるため、参入するジャンル選びは重要です。
起業が難しいと言われる理由を、詳しく解説します。
資金繰りが難しい
起業の難易度が高いと言われる理由は、業種によっては資金繰りが難しいからです。
たとえば、固定費が高い業種や仕入れが多く必要な業種では、赤字が続けば廃業のリスクが高まります。
とくに法人化している場合、赤字でも最低限の税金を支払う必要があるため、起業自体は簡単でも事業の存続が難しいケースが少なくありません。
設備投資が大きい業種に関しては、そもそも起業のハードルが高く、必要な開業資金を用意できない方も多いでしょう。
資金繰りの問題は、低コストで始められる事業を選べば解決できます。
初めて起業する方は、まずは低コストで運営可能な事業を検討すると良いでしょう。
従業員の雇用が難しい
従業員の雇用が難しいことも、起業の難易度を高める要因の一つです。
たとえ事業が赤字でも、従業員の給料は支払わなければなりません。
そのため、従業員を必要とする業種では、事業の存続がさらに困難になる場合があります。
従業員の雇用には次のような課題もあり、初めて起業する方はとくに難しく感じるかもしれません。
- そもそも従業員が集まらない
- 従業員が急に辞める
- 従業員が問題を起こす
上記の問題を防ぐためには、高めの給料で募集をかけたり、面接で慎重に人選したりすることが重要です。
しかし、起業初期は資金繰りに余裕がないことも多いため、従業員を雇うべきかどうかは慎重に判断しましょう。
継続的な集客が難しい
継続的な集客の難しさも、起業の難易度が高いと言われる要因の一つです。
たとえば、飲食店やサロン経営など競争の激しい業種では、集客が大きな課題となります。
飲食店やサロンの数は非常に多く、SNSやクーポンサイトなどを利用した場合でも、集客は容易ではありません。
クーポンサイトへの掲載は有料のため、事前に費用を計算しておくことも大切です。
継続的に集客するためには、サービスや技術や料金などで自社ならではの強みを作り、ターゲットとなる層にアプローチする必要があります。
起業後に集客で悩まないためにも、事前に集客方法を複数考えておきましょう。
モチベーションの維持が難しい
モチベーションの維持が難しいことも、起業の難易度を高める理由の一つです。
起業直後から上手くいくケースはまれで、辛い時期が長く続くことも多いため、途中で心が折れてしまう方も少なくありません。
途中で挫折しないためにも、悩みを相談できる相手や、同じ苦労を分かち合える起業仲間を見つけましょう。
モチベーションを維持するためには、達成可能な目標を複数設定することも大切です。
まずは小さな目標を達成して自信をつけ、少しずつ大きな目標に挑戦していきましょう。
段階的に目標を設定することで達成感を得やすくなり、モチベーションを維持しやすくなります。
起業が成功しやすい業種
初めて起業する方でも比較的成功しやすい業種は、次のとおりです。
- インターネットビジネス
- せどり・転売
- 代行業
- コンサルタント
上記のビジネスはWeb上で顧客を探せる上に、実店舗を構える必要がありません。
実店舗型のビジネスよりも集客が簡単で、固定費も抑えられるため、初めての起業にはとくにおすすめです。
起業が成功しやすい業種について、詳しく解説します。
インターネットビジネス
インターネットビジネスとは、インターネットを利用して収入を得るビジネスです。
インターネットビジネスの一例として、次のような職種があります。
- Webライター
- Webデザイナー
- Webサイト制作
- イラストレーター
- 動画編集
- SNS運用代行
- 動画配信者
- アフィリエイト
- デジタルコンテンツの販売
- オンライン講座など
多種多様な仕事が存在し、スキルや経験がない状態からでも始めやすいものも多いため、自分に合ったビジネスモデルを見つけやすいでしょう。
インターネットビジネスの良い点は、世界中の人々が顧客になる可能性がある点です。
地域や国を問わず仕事を受注できるため、集客面での心配は少ない傾向にあります。
ただし、動画配信者やアフィリエイトは、収益が上がるまでに時間がかかる上に難易度も高い点に注意が必要です。
せどり・転売
せどり・転売は、需要の高い商品を安く仕入れて高く売ることで利益を得るビジネスです。
商品の目利きは必要ですが、特別なスキルは不要ないため、何で起業すれば良いかお悩みの方にも適しています。
せどり・転売では、仕入れた商品をネットオークションやフリマアプリで販売するケースが一般的です。
ネットオークションやフリマアプリは利用者が非常に多く、集客の問題もクリアできます。
ただし、在庫を抱えるビジネスのため、目利きに失敗すると赤字になるリスクがある点には注意が必要です。
せどり・転売を行う際は、販売してはいけない商品を事前に把握しておく必要があります。
ネットオークション・フリマアプリでは、サービスによって禁止されている商品が異なる場合もあるため、必ず事前に確認してください。
なお、一度でも使用された商品を販売する場合は、古物商許可が必要です。
審査には40日ほどかかるため、せどり・転売で古物を扱いたい方は、早めに古物商許可を取得しておきましょう。
代行業
代行業は、人の仕事や面倒な作業を代わりに行うビジネスです。
家事代行や運転代行がよく知られていますが、近年は多種多様な代行サービスが登場しています。
墓参り代行や場所取り代行、イベントの出席代行や彼氏・彼女代行などもあるため、特別なスキルがなくても参入しやすいでしょう。
代行サービスのマッチングサイトやスキル販売サイトなどを利用すれば、集客もしやすい傾向にあります。
事前に需要の高いサービスをリサーチした上で、自身に合うものを選ぶと良いでしょう。
コンサルタント
コンサルタントとは、営業・経営・マーケティングなど特定分野の知識やスキルを活かし、問題を解決したいクライアントにアドバイスを行うビジネスです。
結婚相談やファイナンシャルプランニングなど、個人向けのコンサルタントも存在するため、自分の実務経験を活かせる分野を探してみると良いでしょう。
コンサルタントの仕事は高い知識やスキルが求められますが、報酬が比較的高く、収益を上げやすいビジネスモデルです。
初期費用や固定費もかからないため、自分のスキルや資格を活かして効率よく収益を上げたい方におすすめします。
起業の成功率を高める方法
起業の成功率を高めるために押さえておきたいポイントは、次のとおりです。
- 特技や好きなことで起業する
- 初期費用や固定費が少ない業種を選ぶ
- 個人事業主から始める
- 会計の知識を身に付ける
- 人脈を作る
- 同業他社との差別化を図る
上記のポイントを押さえておけば、起業の失敗リスクを最小限に抑えられるでしょう。
起業の成功率を高める方法について、詳しく解説します。
特技や好きなことで起業する
起業の成功率を高めるためには、特技や好きなことで起業することが重要です。
好きなことを仕事にするとモチベーションを維持しやすくなり、挫折しにくい傾向があります。
特技を活かして起業する場合は、すでに持っているスキルや知識を活用できるため、事業が軌道に乗りやすいでしょう。
一方で、どれだけ収益性の高い業種であっても、興味を持てないジャンルは避けるべきです。
興味がないジャンルを選ぶと、事業に対して本気になりきれず、途中で挫折するリスクが高まります。
起業においては、自分の好きなことや特技を中心に考えることが、成功への鍵となるでしょう。
初期費用や固定費が少ない業種を選ぶ
起業の成功率を高めるためには、初期費用や固定費が少ない業種を選ぶことも大切です。
初期費用や固定費を抑えることで、借金を負うリスクや廃業のリスクを大幅に下げられます。
とくに注意すべき固定費が、店舗やオフィスの家賃と従業員の給料です。
起業初期の収入が不安定な時期において、従業員の給料は大きな負担になるため、最初は自宅で行えるビジネスでの一人起業をおすすめします。
一人起業について詳しく知りたい方は、次の記事もご覧ください。
>>一人で起業できる仕事は?おすすめビジネスモデルと一人起業のメリット・デメリットを解説
個人事業主から始める
起業の成功率を高めたい方は、いきなり法人化するのではなく、まずは個人事業主から始めましょう。
個人事業主として起業する場合、会社設立費用がかからないため、資金にあまり余裕がなくても開業できます。
個人事業主の開業手続きは非常に簡単で、開業届を作成して税務署に提出するだけです。
開業届は、管轄の税務署で入手するか、国税庁のホームページからダウンロードできます。
まずはハードルの低い方法で起業し、ビジネスが軌道に乗った段階で法人化を検討してみてください。
会計の知識を身に付ける
起業の成功率を高めたい方は、会計の知識も身に付けましょう。
収支を正しく把握できるようになれば、事業が赤字になるリスクを大幅に減らせます。
起業初期は経理担当を雇う金銭的余裕がないケースが多く、自分で経理業務を行うことが一般的です。
会計の基礎知識を事前に身に付けておけば、売上や経費を正確に記録できるため、事業の状態を把握しやすくなるでしょう。
具体的には、財務状況を分析し、適切な投資やコスト削減の決定を行えるようになります。
将来的な成長を見据えた戦略を立てる際にも大きな助けとなるため、会計の知識は深めておくべきです。
人脈を作る
起業の成功率を高めるためには、人脈作りも大切です。
人脈を広げることで、ビジネスチャンスが増えるだけでなく、他業種のトレンドや新技術の情報も得られます。
たとえば、仕事を直接紹介してもらえる、新しいビジネスモデルのヒントを得る機会が生まれるなどです。
ビジネスを成功させるためには、日々アンテナを張り情報をキャッチする姿勢が大切なため、人脈構築も意識的に行いましょう。
人脈構築の具体的な方法としては、起業家向けのセミナーや交流会への参加、オンラインサロンの活用がおすすめです。
同じ志を持つ人々と交流することで、実践的な知識や新たな視点を共有でき、より強固な人脈を築けるでしょう。
同業他社との差別化を図る
起業の成功率を高めるためには、同業他社との差別化も意識しましょう。
単にビジネスを始めるだけではなく、自社の強みを明確に打ち出すことが顧客に選ばれるための鍵です。
差別化の要素としては、サービスの内容や質・料金体系・顧客対応などが挙げられます。
上記の点で独自の強みを持つと、顧客の信頼を得やすくなり、リピーターの増加にもつながります。
差別化の第一歩として、同業他社のリサーチを徹底しましょう。
競合のサービス内容や商品の特徴、価格設定などを詳しく調べ、自社がどのように改善や工夫を加えられるか検討します。
顧客が「もっと○○だったら良いのに」と感じるような点に着目し、自社で実現すれば、他社にはない価値を提供できるでしょう。独自の強みを持ち、同業他社との差別化に成功すれば、市場でのポジションを確立できます。
起業の難易度に関するよくある質問
起業の難易度に関する、次の疑問への回答をまとめました。
- 起業して潰れる確率はどれくらいですか?
- お金に余裕がないと起業は難しいですか?
- 結婚したら起業は難しいですか?
自身の悩みに合う内容がある場合は、ぜひ参考にしてください。
起業して潰れる確率はどれくらいですか?
ベンチャー企業の生存率は5年後で15%、10年後は6.3%、20年後は0.3%と記載されている記事もありますが、データの根拠はありません。
一方で、起業後の5年生存率は81.7%という中小企業庁のデータもあります。
参照元:中小企業のライフサイクル|中小企業庁
ただし、上記のデータは、帝国データバンクのデータベースに登録されている企業のみで集計したものです。
実際の企業生存率よりも高めに算出されている可能性がある点には、注意してください。
しかし、他国と比較して企業生存率は圧倒的に高いため、業種さえ選べば存続は十分可能だと判断できます。
お金に余裕がないと起業は難しいですか?
起業後しばらくは十分な利益が上がらない場合も多いため、最低でも3〜4か月分の生活資金を用意してから起業したほうが良いでしょう。
金銭的に余裕がない場合は、会社員として働きながら週末起業をする方法もおすすめです。
週末起業であれば、メインの収入源である本業を維持しながら事業を進められるため、事業が安定しない初期段階でも生活資金の心配が少なくなります。
週末起業について詳しく知りたい方は、次の記事もご覧ください。
>>週末起業におすすめのジャンル・アイデア5選!失敗しないためのポイントも解説
結婚したら起業は難しいですか?
結婚して子どもがいる場合、家庭での支出が多いため、起業に対して配偶者が反対する可能性があります。
家族の理解を得る必要があるため、起業のハードルは高くなるでしょう。
しかし、家族の理解が得られないまま進めてしまうと、起業後の経済的・精神的な負担がさらに大きくなります。
まずは、配偶者の意見や不安にしっかりと耳を傾けましょう。
相手に共感する姿勢を示した上で、起業したい理由やビジョンを具体的に伝えていけば、少しずつ理解を得られる可能性があります。
強引に説得するのではなく丁寧に話し合い、配偶者に納得してもらった上で起業を進めることが大切です。
業種を選べば起業自体はさほど難しくない!まずは小さく始めよう
起業は難しいと思われがちですが、業種を選べばさほど難しくありません。
まずは、初期費用や固定費が少ない業種を選び、個人事業主としてスタートしてみましょう。
小さく始めることで、大きな借金を背負うリスクや廃業のリスクを大幅に軽減できます。
起業初期の収入が安定しない時期も、よりスムーズに乗り越えられるでしょう。
L.C.S.(Life Crayon Style)は、起業の第一歩をサポートする経営コンサルティング会社です。
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