2025.11.02 起業ガイド
70歳からの起業は無理じゃない!シニアにおすすめの「ゆる起業」
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「長年の会社員生活を終えたけれど、まだまだ社会の役に立ちたい」
「趣味や特技を活かして、第二の人生で新しい挑戦をしてみたい」
70歳を迎え、そんな情熱を胸に秘めている方も多いのではないでしょうか。
しかし同時に、「今さら自分に起業なんてできるだろうか」「体力や資金面が心配…」「失敗して大切な老後資金を失いたくない」といった不安がよぎるかもしれません。
もしあなたが、大きなリスクを背負って稼ぐことよりも、「自分のペースで、楽しみながら、社会とのつながりを持つこと」を望むなら、夢を叶える方法があります。
本記事では、70歳から起業する方法や失敗を避けて成功する具体的なステップと事例で紹介します。
この記事を読めば、「自分にもできるかもしれない」という自信と、具体的な行動計画が立てられます。
70歳からの起業は本当に可能?ゆる起業が向いている3つの理由
70歳からの新たな挑戦は、決して無謀なことではありません。
若い世代にはない強みを活かせるシニア世代だからこそ、成功の可能性があります。
特に、身の丈に合った「ゆる起業」が70代のあなたに適している理由を3つご紹介します。
1. 定年後の退職金に手をつけずに低リスクで始められる
70代の挑戦では、大切な老後資金を守ることが優先です。
「ゆる起業」は、大きな投資をしないスモールスタートが基本といえます。
自宅や今ある道具を使い、退職金に頼らずに始めることがポイントです。
小さく始めて少しずつ広げる方法なら、万が一のリスクを最小限に抑えられ、安心して挑戦できます。
2. シニア起業成功例からも体力的に無理せずできる
現役時代のように毎日働くスタイルは現実的ではありません。
「ゆる起業」では、あなた自身の体調を考慮できます。
「営業は週3日だけ」「作業は1日4時間まで」などマイルールを決め、無理なく長く続けることが大切です。
多くのシニア起業家が、やりがいと健康を両立させています。
3. シニア起業は「あなたらしさ」が価値になる
これまで培ってきた経験や知識、人脈、趣味のすべてが、シニア起業における「商品」です。
知識や経験は地域の助けになり、誰かに教えることで価値を生みます。
深い人生経験から生まれるサービスには、お金には代えがたい価値があり、あなたらしさがビジネスの強みになります。
70歳からの起業で失敗しない5ステップ
「ゆる起業」の魅力がわかったところで、失敗しないための具体的な5ステップをご紹介します。
1. 「好き」と「得意」から誰かに役立つ小さなニーズを見つける
あなたの「好き」と「得意」を書き出します。「盆栽の手入れが好き」「経理が得意だった」など些細なことで構いません。
次に、「好き」と「得意」が誰かの役に立てないかを考えます。
「庭の手入れができずに困っている近所の人を手伝う」といった、ごく身近な人の小さな困りごと(ニーズ)が見つかるはずです。
2. 融資は避け生活費と事業資金を分けて身の丈に合う計画を立てる
70歳からの起業では、融資に頼るのは避けるのが無難です。
生活費とは完全に分けた余剰資金の範囲内で始めるのが重要といえます。
立派な事業計画書は不要で、最初は簡単なメモで「収入はいくらか」「経費は何にかかるか」を書き出します。
「身の丈に合った計画」を立てることが、リスク回避のポイントです。
3. シニア起業が対象の助成金や公的支援、自治体の補助制度を活用
すべてを抱え込む必要はありません。国や自治体には、シニアの起業を応援する制度があります。
返済不要の「小規模事業者持続化補助金」や、無料で経営相談ができる商工会議所、よろず支援拠点などです。
こうした公的支援を活用すれば、資金面の負担を軽くできます。
お住まいの地域の市役所などに問い合わせてみるのもおすすめです。
4. テストマーケティングを兼ねて「お試し」で小さく始める
いきなり開業するのではなく、お試しでサービスを提供します。
これをテストマーケティングと呼びます。
たとえば、友人にお試し価格で提供して感想を聞いたり、地域のイベントに出店したりする方法です。
目的は利益ではなく、「本当にお客さんは喜んでくれるか」といった利用者の声を集めることにあります。
・【起業前のあなたへ】失敗しない「テストマーケティング」のやり方|リスクを抑えてアイデアを事業化する全手順
5. 家族に起業の思いを伝えて応援してもらう
70歳からの起業では、家族の理解と協力は何よりも心強い支えです。
事業を始める前に、なぜ起業したいのか、あなたの思いを伝えます。
伝えるときは、「身の丈に合った計画」を見せ、退職金には手をつけず、無理はしないことを具体的に説明すれば、家族も安心して応援できます。
70歳からのシニア起業成功事例3つ
ここでは、実際に70歳前後で起業し、セカンドキャリアを歩む方々の事例を3つご紹介します。
今すぐできそうな「好き」や「経験」を活かした、身近な事例ばかりです。
1. 趣味の盆栽を活かした「出張盆栽教室」
Aさんは、長年の盆栽の趣味を活かし、「出張盆栽教室」を始めました。
友人から「剪定方法を教えてほしい」と頼まれたのがきっかけです。
公民館で始めた教室は口コミで評判となり、今ではカルチャースクールからも依頼が来る人気教室となりました。
Aさんは「生徒さんの笑顔が何よりのやりがいです」と語っています。
2. 長年の経理経験を活かす「町内会向け会計サポーター」
定年後に「町内会専門の会計サポーター」として、30年の経理経験を活かしたのがBさんの起業事例です。
パソコンが苦手な役員に代わって会計処理を手伝うサービスは、近隣の町内会からも依頼が殺到しました。
「長年の経験が地域社会の役に立つとは思わなかった」と、Bさんは充実した毎日を送っています。
3. 地元農産物を使った「町の特産品開発プロジェクト」
Cさんは、退職後にUターンした故郷で、農家の高齢化という課題に直面しました。
そこで、営業経験で培った人脈を活かし、規格外野菜を使った加工品開発を農家仲間と始めます。
完成したドレッシングは町の新たな特産品として人気を集めただけではなく、「仲間と知恵を出し合うのが楽しい」と、Cさんにも生き甲斐ができました。
「私にもできるか不安…」「まずは話だけ聞きたい」と思っている方もいるでしょう。
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70歳からの起業によくある3大不安の解消法
新しい挑戦には不安がつきものです。
特にシニア世代の起業では「お金」「健康」「IT」の不安をよく耳にします。
ここでは、それぞれの不安の具体的な解消法を紹介します。
1. 創業者向け支援補助金を活用しお金の不安を解消
公的な支援制度を活用すれば、70歳からの起業でも自己資金の負担を減らせます。
「小規模事業者持続化補助金」は、チラシ作成などの販路開拓費用の一部を国が補助してくれます。
申請手続きが難しく感じるかもしれませんが、商工会議所などが無料で相談に乗ってくれるので、積極的に頼ってみるのがおすすめです。
ひとりで悩まず専門家の力を借りることを視野に入れると、精神的にも楽になります。
2. 「週3日営業」など自分ルールを決めて健康の不安を解消
健康でなければ、せっかくの挑戦も楽しめません。
体力的な不安を解消するには、「無理をしないためのマイルール」を決めておくことが重要です。
「営業は週3日だけ」「疲れたら迷わず休む」など、自分の体調に合わせたルール決めておきます。
健康を維持しながら長く続けることも、70歳からの起業を成功させるためには必要です。
3. シニア向けIT講座やサポートを活用してITの不安を解消
「パソコンが苦手」という方も、すべてを自分でこなす必要はありません。
自分が住んでいる地域の自治体主催の「シニア向けスマホ講座」などに参加してみる方法があります。
また、チラシ作成などは、地域のシルバー人材センターや得意な人に安価で依頼する選択肢もあります。
苦手なことは外部の力を上手に借りるのも賢い起業の方法です。
70歳からの起業によくある3つの質問
70歳からの起業を考える方によくある3つの質問と回答をまとめました。
Q1. 年金をもらいながらでも起業できますか?減額されない?
A:はい、年金を受給しながら起業することは可能です。
70歳以上の個人事業主の場合、事業収入がいくらあっても年金が減額されることは基本的にありません。
ただし、法人を設立して役員となり会社から報酬を受け取る場合は、年金が一部支給停止になる可能性があります。
詳しくは、年金事務所などにご相談ください。
Q2. 起業の無料相談ができるところはありますか?
A:はい、無料で相談できる窓口はたくさんあります。
全国の「よろず支援拠点」や地域の「商工会議所・商工会」が代表的です。
これらの機関では、専門家が事業計画から販路開拓まで、様々な相談に無料で乗ってくれます。
ひとりで悩まず、公的機関以外にも複数の相談先を持っておくことをおすすめします。
Q3. 万が一失敗したら、老後の生活が破綻しませんか?
A:この不安こそ、「ゆる起業」で解決できます。
「ゆる起業」の基本は、①生活資金には手をつけない、②借金をしない、③大きな初期投資をしない、の3原則です。
余剰資金の範囲内で小さく起業すれば、万が一事業がうまくいかなくても、老後の生活が破綻する事態は避けられます。
まとめ:70歳からの起業で無理じゃない第二の人生を!
本記事では、70歳からでも安心して挑戦できる「ゆる起業」という起業方法を例に紹介しました。
大切なのは、大きな成功を夢見るのではなく、あなたの豊富な経験と「好き」という気持ちを活かし、身の丈にあった規模で、楽しみながら社会とのつながりを持ち続けることです。
あなたのセカンドキャリアはまだ始まったばかりです。
無理なく、さまざまなことにチャレンジできます。
「起業をするのにサポートがほしい」
「起業に必要なことを知りたい」
そんなお悩みもあるかと思います。スタートアップアカデミーでは、公式LINEで無料相談会を実施しています。
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