2025.12.15 起業ガイド

ブライダル起業が成功する3つのフリープランナーの収入と働き方

ブライダル起業が成功する3つのフリープランナーの収入と働き方

「会社の利益を優先する提案ではなく、お客様の本当の願いを形にできるブライダルにしたい」

「自分のスキルと経験を活かして、もっと自由にウェディングプランをプロデュースできないか」

このような想いを持ち、ブライダル起業を考えても、会社の看板なしでの集客方法や収入の不安定さから、具体的な行動に移せずにいる業界経験者は少なくありません。

フリーランスの働き方への憧れと、現実的な経営への不安との間で悩むのは自然なことです。

この記事では、ブライダル業界で成功するための3つのフリープランナーとしての働き方と、リアルな収入モデルを詳しく解説します。

本記事を読めば、安定した収益を得ながら理想のウェディングを創り出す具体的な方法がわかります。

ブライダル起業の前に知るべき市場の動向と将来性

ブライダル起業
出典:「ゼクシィ 結婚トレンド調査2024調べ」|リクルート

「結婚トレンド調査2024」のデータは、ブライダル市場の大きな変化を示しています。

結婚式1組あたりの費用は過去最高を更新する一方、招待客人数はコロナ禍以前の水準には戻っていません。

この事実は、単価を抑えるよりも、顧客一人ひとりの満足度を高める高付加価値なサービスに、大きな事業機会があることを物語っています。

縮小傾向にある市場規模と婚姻組数【50万組を下回る】

少子化の影響を受け、長期的に見ると日本の婚姻組数は減少傾向にあります。

厚生労働省の人口動態統計によれば、2023年の婚姻組数は約48万9千組で、戦後初めて50万組を下回りました。

ピークであった1972年の約110万組と比較すると、この半世紀で半分以下に減少したことになります。

これに伴い、ブライダル市場全体も縮小しているという見方が一般的です。

しかし、このマクロな動向だけを見て、起業の可能性がないと判断するのは早計です。

ブライダル市場の中では、顧客のニーズが大きく変化しています。

多様化する結婚式が新しいビジネスチャンスを生む

ブライダル市場の変化は、結婚式の価値観が大きく変わっていることを意味します。

かつてのような大規模で画一的な披露宴だけでなく、個性を反映したオリジナルウェディングや、親しい人だけを招くアットホームな式を望むカップルが増加しています。

こうした多様なニーズに応える専門的なサービスが、今まさに求められています。

フォトウェディングや少人数結婚式の需要拡大

結婚式の多様化を象徴するのが、フォトウェディングや少人数結婚式の需要拡大です。

「結婚トレンド調査2024」によれば、結婚式の平均招待客人数は49.1人と、コロナ禍前の66.3人(2019年調査)から大幅に減少し、少人数が主流であることがわかりました。

また、別撮りのスタジオ撮影(35.1%)やロケーション撮影(24.3%)を行うカップルも半数を超えており、フォトウェディングへの関心は高くなっています。

こうした新しいスタイルに特化したプランニングは、ブライダル業界でフリーランスが活躍しやすい分野の1つと言えます。

フリープランナーとして成功する3つの働き方

フリーランスのウェディングプランナーとしての活動は、ひとつの形だけではありません。

自分の理想とする仕事内容やライフスタイルに合わせて、働き方を柔軟に選択できます。

これからご紹介するウェディングのフリープランナー3つのモデルには、それぞれ異なるメリットと収入の得方があります。

自分に最適な働き方を見つけることが、成功には必要です。

1. 顧客と深く向き合うプロデュース専門の働き方

ブライダル会場に所属せず、コンセプト作りから会場選定、アイテム手配、当日の運営まで、結婚式のすべてを一貫して手がける働き方です。

魅力は、既存の枠にとらわれず、お客様の要望を最大限に反映した完全オリジナルのウェディングを創れる点にあります。

ゼロから理想の結婚式を創り上げる高い専門性が求められますが、その分大きなやりがいと高い収益性が期待できます。

2. 安定した集客が見込める結婚式場との業務委託

特定の結婚式場やホテルと契約し、その会場で式を挙げるお客様のプランニングを担当するブライダル起業のスタイルです。

会場側が集客を行うため、自分で営業活動をする必要がなく、独立初期でも仕事を得やすいのが特徴です。

安定した案件数を確保しやすいため、収入の見通しが立てやすいというメリットがあります。

ただし、会場のルールや提携先の制限の中でプランニングを行うことが求められます。

3. 特定分野に特化して独自の価値を提供する専門家

「アウトドアウェディング」「ペット参加型ウェディング」「国際結婚」など、特定のテーマやスタイルに専門特化してサービスを提供する働き方です。

ブライダル全体をプロデュースするのではなく、専門家として企画や運営に関わります。

明確な専門性で他社と差別化を図るため、ニッチな市場で高い評価を得やすく、SNSなどを活用した集客とも相性が良いです。

ブライダル起業の年収事情と料金設定の考え方

ブライダル起業で独立を考える上で最も気になるのが収入面です。

フリープランナーの年収は、案件数や料金設定、自身のスキルによって大きく変動します。

成功のためには、自分の提供する価値を正しく価格に反映させることが必要です。

ここでは、適正な料金設定で安定した収益を上げるための考え方を解説します。

フリープランナーの平均給料と収入の内訳

会社員と異なり、ブライダルのフリープランナーに決まった給料はありません。

収入は、結婚式全体のプロデュース料として定額でいただくか、総費用の10%から15%を報酬とする成功報酬型で得ます。

年収は個人の実力次第ですが、1件あたりのプロデュース料が主な収入源となり、年間で担当する組数によって変動します。

結婚式フリープランナーの料金相場と価格設定

プロデュース料の全国的な相場は、30万円から50万円程度が中心です。

この料金には、カウンセリングから当日のディレクションまでが含まれます。

価格を決める際は、単に相場に合わせるのではなく、自身の経験や提供できる独自の価値を反映させることがポイントです。

ブライダル業界では安さで競争すると、サービスの質を維持できなくなるため注意が必要です。

顧客満足度を上げて年収をアップさせるポイント

ブライダル起業で年収を上げるには、単価を上げるか案件数を増やす必要があります。

そのためには、お客様からの高い評価が欠かせません。

満足度の高い結婚式は、口コミや紹介という新たな案件につながります。

オプションの企画提案など、付加価値を提供してお客様の満足度を高めることが、結果的に自身の収入増に直結します。

フリーのウェディングプランナーのデメリットと対策

自由な働き方の反面、収入が不安定になりがちな点や、集客から経理まですべての業務を一人で担う責任の重さがデメリットとして挙げられます。

こうした不安を軽減するには、起業前に、起こりうる問題を想定して事前に対策を講じておくことが大切です。

ブライダルで起業し成功するまでの独立準備と集客手順

思い描いたブライダル起業を理想の形にするには、念入りな準備が不可欠です。

ブライダル業界での起業は、情熱だけでなく、事業としての計画性が成功を左右します。

ここでは、独立を決めてから実際に仕事を軌道に乗せるまでの、具体的なステップと実用的な集客方法を順に解説します。

失敗しない事業計画書の作成と資金調達の方法

事業計画書は、自身の事業の指針となる重要な書類です。

ブライダル事業のコンセプトやターゲット、収支計画を具体的に言語化することで、課題が明確になります。

自己資金だけで不足する場合は、公的な融資制度の活用も視野に入れます。

誰にどのような価値を提供して収益を上げるのかを明確に描くことが、計画の基本です。

開業に必要な手続きと持っておくと有利な資格

フリーランスとして事業を始めるには、税務署への開業届の提出が必要です。

ウェディングプランナーの仕事に必須の国家資格はありませんが、お客様からの信頼を得るために、ブライダル関連の民間資格を取得するのも有効な手段です。

個人事業主として活動するための基本的な届け出は、忘れずに行います。

人気フリープランナーになるための集客とSNS活用

独立後の最初の課題は集客です。自身の世界観を伝えるポートフォリオサイトの作成は必須です。

特にブライダル業界では、写真や動画で実績を伝えられるInstagramが強力な集客ツールになります。

自分の創るウェディングの世界観をSNSで発信し続けることが、ファンを増やし、依頼につながります。

まとめ:理想を形にするブライダル起業への挑戦しよう

ブライダル業界での起業は、お客様の一生に一度の日を創り上げる、大きな責任とやりがいのある仕事です。

成功のためには、本記事で解説した働き方のモデルや収入の考え方、そして入念な準備が欠かせません。

あなた自身の強みを活かした最高のウェディングを届けることを目標に、着実に歩みを進めてみましょう。

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