2025.10.14 起業ガイド

コールセンターで起業!失敗しない立ち上げ方と儲かる仕組み作り

コールセンターで起業!失敗しない立ち上げ方と儲かる仕組み作り

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「コールセンターでの経験を活かして起業をしたい」

「オペレーターに負担がないようなコールセンターを立ち上げたい」

長年コールセンターの現場で戦ってきた方なら、このようにコールセンターの起業を考えている方もいるのではないでしょうか?

しかし、どのように起業をしたら良いかわからず、何から手をつけたら良いかわからないですよね。

そこで今回は、コールセンターの起業で失敗しないための方法や稼ぐための具体的な方法を解説します。

この記事を読めば、コールセンターで起業をするためにどんなことに気を付ければよいか、何をすべきかの全体像が掴めます。

なぜ今、「小規模・専門特化型」コールセンターに勝機があるのか?

「コールセンター事業は、大手BPO企業が市場を独占していて、今さら参入しても勝てないのでは?」と思うかもしれません。

しかし、小規模のコールセンターでも起業して十分に生き残っていけます。コールセンターを今から起業してもうまく理由を3つ解説します。

理由1:「安かろう悪かろう」に疲れた企業の、「品質」への回帰

一時期、コスト削減だけを目的とした海外や地方へのアウトソーシングが流行しました。

しかし、その結果として「繋がらない」「話が通じない」といった顧客体験の低下があり、企業のブランドイメージを損なったところもあります。

その結果、多くの企業が価格は高くても、顧客満足度を確実に向上させられる「高品質なコールセンター」を求めるようになっています。

特定の業界知識や顧客層への深い理解を持つ、小規模で専門性の高いセンターへの需要は、確実にあります。

理由2:クラウド技術の進化で、低コスト・短期間での立ち上げが可能に

コールセンターを立ち上げるには、数百万円以上するPBX(電話交換機)の導入や、大規模なオフィスの確保など、莫大な初期投資が必要でした。

しかし現在では、インターネット経由で電話機能を利用できる「クラウドPBX」や、顧客情報を管理する「CRM」などのシステムが、月額数万円から利用可能です。

物理的な場所に縛られず、在宅オペレーターのみで構成するバーチャルコールセンターを、低コストかつ短期間で立ち上げることが可能になりました。

理由3:業界特化・業務特化で、大手にはない「専門性」を武器にできる

大手BPO企業は、あらゆる業界の案件を広く浅く請け負うため、どうしても対応がマニュアル的になりがちです。ここに、小規模センターの勝機があります。

例えば、「化粧品通販専門」「金融商品専門」「ITサポート専門」など、特定の業界や業務に特化するのがポイントです。

その分野の専門用語や顧客心理を熟知したオペレーターが対応することで、大手には真似できない「品質」と「解決率」を実現できます。

あなたはどちらで稼ぐ?コールセンター2つのビジネスモデル

コールセンターの事業は、役割によって大きく2つのモデルに分類されます。

顧客からの電話を受けるインバウンド型と、こちらから電話をかけるアウトバウンド型です。

どちらのモデルを選ぶかによって、求められるスキルや組織体制、そして収益構造が全く異なります。

ビジネスモデル 主な業務内容 収益モデル 成功の鍵
1. インバウンド型
(守りのセンター)
・カスタマーサポート
・テクニカルサポート
・受注、予約受付
月額固定費、コール単価、
成果報酬(受注件数など)
・高い応答率と解決率
・顧客満足度の最大化
・オペレーターの定着
2. アウトバウンド型
(攻めのセンター)
・新規顧客開拓(テレアポ)
・既存顧客へのアップセル
・市場調査、アンケート
コール単価、成果報酬
(アポイント獲得数、成約数など)
・高いコンバージョン率
・質の高いスクリプト開発
・オペレーターのモチベーション管理

インバウンド型は、クライアント企業の顧客維持に貢献し、安定した収益が見込めるストック型のビジネスです。

一方、アウトバウンド型は、クライアント企業の「売上拡大」に直接貢献し、成果次第で大きな収益を得られるフロー型のビジネスです。

どちらか一方に特化する戦略もあれば、両方を組み合わせてリスクを分散する戦略もアリです。

・コールセンターの起業でビジネスアイデアの相談にのってほしい

・アイデアはぼんやりしているけど、やってみたいことがある

上記に当てはまる方は、ぜひ以下のスタートアップアカデミーの公式LINEから無料の起業相談会にご参加ください。

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9割が陥る「儲からないコールセンター」3つの構造的欠陥

多くのセンター長経験者が独立後に失敗するのは、現場管理はできても、経営者として利益構造を設計できていないからです。

次に、多くのコールセンターが利益を出せずに苦しむ3つの根本的な原因を解説します。

欠陥1:【価格設定の誤り】「1コール〇円」の罠。安売りが常態化

クライアントから「1コールあたりいくら?」と聞かれ、競合他社より安い金額を提示してしまう。

これが、儲からないセンターが陥る典型的な失敗です。この価格設定では、短いコールばかりが続けば赤字になり、オペレーターは常に時間に追われて疲弊します。

儲かるセンターは、「月額固定費+成果報酬」や、センターの提供価値を総合的に評価した「業務委託料」といった形で契約します。

サービスの価値を正しく算出し、安易な値下げ要求に応じない。そのために、品質で付加価値を提示するのが大切です。

欠陥2:【非効率な運営】KPIが機能せず、生産性が上がらない

多くのコールセンターでは、応答率や平均処理時間(AHT)といったKPI(重要業績評価指標)が設定されています。

しかし、その数字をただ眺めているだけで、具体的な改善アクションに繋がっていないケースがほとんどです。

例えば、AHTが長い原因は、オペレーターのスキル不足なのか、参照するマニュアルが分かりにくいのか、それともシステムの問題なのか。

データを分析し、問題を特定し、改善策を実行する。この改善サイクルがなければ、生産性は決して向上せず、人件費ばかりが膨らんでいきます。

欠陥3:【高い離職率】採用と教育コストが利益を圧迫し続ける

コールセンター業界は、慢性的な人材不足と高い離職率に悩まされています。

オペレーターが一人前になる前に辞めてしまえば、それまでかけた採用コストと教育コストは全て無駄になります。

そして、また新たな人材を採用・教育するために、追加のコストが発生する。この流れになると、利益が圧迫しています。

オペレーターが働きがいを感じ、長く定着してくれるような、公正な評価制度やキャリアパス、そして良好な職場環境を設計するのが重要です。

利益率20%超を目指す!儲かるコールセンター経営5ステップ

次はコールセンター起業で、稼ぐための具体的な行動計画に移りましょう。

ここでは、現場監督の視点から経営者の視点へと切り替え、利益率20%超の達成も可能な、高収益コールセンターを構築するためのロードマップを5つのステップで解説します。

ステップ1:【事業計画】「1席あたり利益」から逆算する、失敗しない数字の立て方

コールセンターを起業をするにあたって、まず大事なのは事業計画。

「1席あたり、1ヶ月で、いくらの利益を生み出すか」を明確に設定するのが大事です。

まず、1席あたりの目標売上を決めます。次に、そこから固定費(オペレーター人件費、家賃、システム利用料など)と変動費を差し引き、必要な利益が確保できるかシミュレーションします。

席単価の考え方が、クライアントとの価格交渉の根拠となり、事業全体の収支を見通す上で重要なものになります。

感覚ではなく、数字に基づいて事業の採算をしっかり取りましょう。

ステップ2:【資金調達とシステム選定】クラウドPBXは必須?賢いIT投資戦略

コールセンターの起業には、PCやヘッドセットの購入費や法人設立費用、当面の運転資金など、最低でも300万円程度の資金を準備しておきたいところです。

自己資金で不足する場合は、日本政策金融公庫の創業融資などを活用します。システム選定においては、今やクラウドPBXやCRMの導入は必須です。

低コストで高度な電話機能や顧客管理を実現し、生産性を向上させられます。

まずは、無料トライアルを活用し、自社の業務内容や規模に合った、費用対効果の最も高いシステムを慎重に選びましょう。

ステップ3:【組織作り】「辞めない組織」を作る。採用・研修・評価制度の設計

事業の成否は人で決まります。

特に重要なのが、オペレーターの採用と教育、そして定着です。求人広告では、給与だけでなく、働きやすさやキャリアアップの可能性などの魅力を伝えましょう。

研修では、マニュアル通りの指導だけでなく、あなたの目指すセンターの理念や価値観を共有することが重要です。

オペレーターの頑張りを正当に評価し、昇給や昇格に反映させる、透明性の高い評価制度の構築も重要です。

働きがいのある組織作ることで、離職率を確実に抑えられます。

ステップ4:【法人営業】最初の1社をどう獲る?「品質」で選ばれる高単価案件の取り方

設立当初、実績のない会社に仕事を依頼してくれるクライアントは非常に少ないです。

最初の1社を獲得するために、あなた自身のこれまでの人脈を最大限に活用するのが現実的。

前職の同僚や取引先などに、独立した旨を伝え、まずは小規模な案件からでも任せてもらえないか相談してみましょう。

そこで圧倒的な品質と成果を出せれば、それが実績となり、次のクライアントを紹介してもらえる可能性も生まれます。

安さを武器にするのではなく、「〇〇に任せれば、ここまでやってくれるのか」という感動レベルの品質で勝負しましょう!

ステップ5:【品質管理】KPIとモニタリングで、サービスの価値を「見える化」する

クライアントとの信頼関係を維持し、高単価な契約を継続するためには、あなたのセンターが提供しているサービスの価値を、客観的なデータで証明し続ける必要があります。

そのために、KPI管理と応対品質のモニタリングが不可欠です。

「応答率95%達成」「AHTを10%短縮」「顧客満足度アンケートで5段階評価の平均4.5獲得」など、具体的な数値を定期的にクライアントに報告しましょう。

具体的な数字を提示することで、クライアントはあなたのサービスの価値を認識し、自信を持って次の契約更新や単価アップの交渉に臨めます。

まとめ:コールセンター起業とは、「人」を育て、「価値」を創造する事業

コールセンタービジネスの起業成功のコツで1番大事なのはそこで働く人々です。

オペレーター一人ひとりのスキルとモチベーションの向上が、サービスの品質を高め、クライアントの事業成功に繋がり、そして最終的に自社の利益となって返ってきます。

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