2026.02.05 起業ガイド

キャンプで起業|「山を買う」だけが正解じゃない。低リスクで始める4つの収益モデル

キャンプで起業|「山を買う」だけが正解じゃない。低リスクで始める4つの収益モデル

空前のキャンプブームが定着し、「大好きなキャンプを仕事にしたい」「いつか自分のキャンプ場を持って、自然の中で暮らしたい」と夢見る人が増えています。

しかし、その夢の裏側には、土地購入のトラブル、許認可の壁、そして数千万円規模の初期投資という厳しい現実が待っています。

実は、山を買わなくても、キャンプ業界で起業し、収益を上げる方法はいくつも存在します。

本記事では、多くの人が陥るキャンプ場経営の落とし穴を解説した上で、ガレージブランドやレンタル事業など、個人の強みを活かした低リスクな起業モデルを提案します。

この記事を読むことで、大好きなキャンプでどのように起業をすれば良いかのヒントが得られます。

憧れの「キャンプ場経営」に潜む3つの落とし穴

初期費用1,000万超?インフラ整備の現実

「山林物件 100万円」といった広告を見て、「これなら自分でも買える!」と思ったことはありませんか?

しかし、キャンプ場として営業するためには、電気を引き込み、水道を引き、浄化槽を設置し、車が入れるように道を舗装する必要があります。

特に水回りとトイレの整備には数百万〜1,000万円単位の費用がかかります。

さらに、重機を使って平地にする造成工事費も馬鹿になりません。

「土地は安かったが、キャンプ場にするのに3,000万円かかった」というのは、業界ではよくある話です。

法律と許認可の壁(農地法・林地開発許可)

自分の山だからといって、好き勝手に木を切ったり、建物を建てたりできるわけではありません。

1ヘクタールを超える開発には「林地開発許可」が必要ですし、そこが「農地」であれば農地転用許可、「保安林」であれば解除手続きが必要になります。

また、管理棟を建てるには建築確認申請が必要で、市街化調整区域であればそもそも建築が認められない場合もあります。

これらの法律の壁を知らずに土地を買ってしまうと、「キャンプ場を作りたかったのに、ただの山林所有者になって終わった」という悲劇が起こります。

平日稼働率10%以下の恐怖

キャンプ場ビジネスの最大の弱点は、稼働率の波です。

週末やゴールデンウィーク、夏休みは予約でいっぱいになりますが、平日の稼働率は極端に下がります。

多くの施設で平日は10%以下、冬場はクローズというケースも珍しくありません。

しかし、固定資産税やスタッフの人件費、設備の維持費といった固定費は365日発生します。

「年間100日しか稼げないビジネス」で、365日分の経費を賄う必要があります。

まずは、キャンプ場予約サイト(なっぷ等)で、近隣の人気キャンプ場の予約カレンダーを見て、平日と土日の埋まり具合の差を確認してみましょう。

山を買わずに稼ぐ!個人のキャンプ起業4つの勝ち筋

①ガレージブランド(D2C)でギア販売

「自分が欲しいギアがないから作る」。

そんな想いから始まるガレージブランド(小規模なオリジナルブランド)が注目されています。

焚き火台、ランタンシェード、アイアンテーブルなど、大手メーカーにはない無骨でニッチな商品は、Instagramを通じてコアなファンに届きます。

金属加工や縫製の工場と提携すれば、設備を持たずに製造可能です。

在庫リスクはありますが、土地を持つリスクに比べれば小さく、何より全国(あるいは世界)を商圏にできるため、売上の天井が高いのが魅力です。

②「手ぶらキャンプ」レンタル事業

キャンプを始めたいけれど、道具を揃えるのが大変、保管場所がないという層に向けたレンタルサービスです。

高級テントや人気のギアをセットにし、キャンプ場へ直送したり、自宅へ配送したりします。

商品は「モノ」ですが、提供するのは「手軽にキャンプを楽しめる体験」です。

使用後のメンテナンスの乾燥や清掃の手間さえクリアできれば、一度仕入れた商品を何度も貸し出すことで利益を生み続けるストック型のビジネスになります。

③既存施設の「運営受託・プロデュース」

自分でキャンプ場を作らず、すでにあるキャンプ場の運営を請け負うモデルです。

日本には、集客ができずに赤字垂れ流しの公営キャンプ場や、高齢化で管理しきれない民間のキャンプ場が数多く存在します。

そうした施設のオーナーに対し、「Web集客」「イベント企画」「リブランディング」を提案し、運営を代行します。

初期投資ゼロでキャンプ場運営の実績を積むことができ、売上に応じた成果報酬を得ることができます。

経営手腕が問われますが、ローリスクでキャンプ場オーナーに近い働き方ができます。

④ニッチ特化型キャンプ場(スモール経営)

どうしても自分の場所を持ちたいなら、ターゲットを極限まで絞ったスモール経営がおすすめです。

「ソロキャンプ専用」「ブッシュクラフト(野営)限定」「直火OK」など、あえて不便さを売りにします。

これなら、高額な高規格トイレやAC電源サイトなどの設備投資が不要になり、初期費用を大幅に抑えられます。

管理の手間も少なく、自身の理想とするスタイルを共有できる濃いファンだけが集まるため、トラブルも少なくなります。

成功するキャンプ起業家がやっている「差別化戦略」

ターゲットを絞る(ファミリー vs ソロ vs 女子)

ファミリー層とソロキャンパーは求めるものが正反対です。

静寂を求めるソロキャンパーの隣で、子供が騒いでいればクレームになります。

成功しているキャンプ場やブランドは、「ペット同伴専門」「女性専用」「サウナ好き専用」など、ターゲットを明確にしています。

ターゲットが決まれば、必要な設備やサービス、Webサイトのデザインも自動的に決まり、広告費をかけずに集客できるようになります。

まずは、ターゲットを一つ決めて(例:30代ソロ女性)、その人がキャンプ場選びで「絶対に譲れない条件」と「あったら嬉しいサービス」を想像して書き出してみるのがポイントです。

SNS映えと「体験」の商品化

キャンプ場を体験コンテンツとしても提供しましょう。

ドラム缶風呂、テントサウナ、薪割り体験、ピザ窯での料理教室、星空撮影会など、そこでしかできない体験を用意します。

これらの体験は、顧客満足度を上げるだけでなく、SNSでの拡散材料になります。「この写真を撮りたいから行く」という動機作りができれば、立地の悪ささえもカバーできます。

未経験からキャンプビジネスを立ち上げる4ステップ

STEP1:自身の「リソース」と「参入モデル」の選定

まずは自己分析です。

資金があるなら施設経営、センスがあるならブランド、営業力があるなら運営受託と、自分の武器に合わせたモデルを選びます。

無理をして苦手な分野で勝負する必要はありません。

STEP2:事業計画と収支シミュレーション

夢を数字に落とし込みます。

キャンプ場なら、1サイトあたりの単価、サイト数、稼働率、客単価(薪や物販含む)を計算し、月間の売上予測を立てます。

そこから水道光熱費やゴミ処理代などの経費を引き、手元にいくら残るかシビアに計算します。

STEP3:資金調達と物件(または製造元)探し

事業計画書を持って金融機関(日本政策金融公庫など)へ行き、融資の相談をします。

同時に、不動産屋を回ったり、OEM工場を探したりとパートナー探しを行います。

STEP4:開業前のファン作りとプレオープン

物件や商品が完成する前から、InstagramやTikTokなどのSNSで開業準備前の状況を発信します。

草刈りの様子や試作品の制作過程を見せることで、オープン前から応援してくれるファンを作ります。

プレオープンイベントを行い、オペレーションの確認と口コミ獲得を行うことも重要です。

ロマンとそろばんの両立を

キャンプ起業は、自然と関わり、人々に癒やしを提供する素晴らしい仕事ですが、資金、集客、天候リスクなど、クリアすべき課題が山積みのビジネスです。

ロマンだけで突っ走ると、資金がショートして撤退を余儀なくされます。しかし、計画だけでは、人の心を動かす魅力的なサービスは作れません。

この両方をバランスよく持つのが成功への条件です。

もし、「自分の計画に法的な落とし穴はないか?」「もっと初期費用を抑える方法はないか?」と迷ったら、一度プロの視点を入れてみませんか?

あなたの夢を、焚き火のように長く燃え続けるビジネスにするために、まずは無料相談でアイデアを聞かせてください。

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