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2026.08.04 起業ガイド

週末だけのバー起業の始め方|間借りバー・営業許可・深夜届出と副業両立ガイド

週末だけのバー起業の始め方|間借りバー・営業許可・深夜届出と副業両立ガイド


「本業を続けながら、金曜の夜や週末限定で自分のお酒や空間を楽しんでもらうバーを開きたい」「リスクを最小限に抑えて、憧れのバーオーナーとしてスモールスタートしたい」とお考えではありませんか?

会社員としての安定した収入を確保しながら、趣味や好きな世界観を形にできる「週末バー起業」は、飲食業界で最も人気のある副業・起業スタイルのひとつです。

特に既存店舗の定休日やアイドルタイム(空き時間)を借りて営業する「間借りバー」や「シェアキッチン」を活用すれば、数千万円かかる店舗取得費用をかけることなく、数拾万円程度の自己資金で即座に自分の店舗を持つことが可能です。

しかし一方で、「保健所の飲食店営業許可や警察署への深夜届出のルール」「仕入れロスによる赤字」「本業との過密スケジュールによる体調崩れ」「集客ができず身内だけで終わってしまう」といった実務上の注意点を把握しておかなければ、継続的な営業はできません。

この記事では、週末バー起業の3つの営業形態、保健所・警察署への必要手続き、間借りバーの費用相場、損益分岐点とメニュー設計、本業と両立させるコツ、そして開業後90日間のロードマップを徹底解説します。

1. 週末バー起業の「3つの営業形態」比較

店舗をどのように確保するかによって、初期費用や自由度が大きく異なります。

営業形態 初期費用目安 メリット 注意点・デメリット
① 間借りバー
(既存店の空き時間利用)
10万 〜 50万円 ・初期費用が圧倒的に安い
・内装や厨房設備をそのまま使える
・すぐに営業開始可能
・看板や内装を大きく変更できない
・オーナーとの契約ルール(片付け等)の遵守が必要
② レンタルスペース・イベント店 5万 〜 20万円 ・月1回〜週1回など不定期開催が容易
・契約の縛りが緩く撤退も簡単
・毎回機材やグラスを持ち込む手間がある
・常連客が定着しにくい
③ 自店舗の購入・賃貸 300万 〜 800万円 ・内装や営業時間を完全に自由に設計できる
・平日昼間は他人に貸し出すことも可能
・週末だけの売上で毎月の固定家賃を賄うハードルが高い

2. 絶対に知っておくべき「保健所許可」と「警察署への届出」

週末限定の営業であっても、お酒やフードを提供する以上、法律(食品衛生法・風営法)の遵守は必須です。

【必須となる手続きと届出の確認ポイント】

  • 食品衛生責任者の資格: 各都道府県で実施される1日講習を受講することで取得可能(調理師や栄養士資格があれば免除)。
  • 保健所の「飲食店営業許可」: 間借り店舗の場合、既存オーナーの許可書で営業できるケース(業務委託形式)と、間借り主が別途営業許可を取る必要があるケース(二重許可)があるため、事前に管轄保健所へ相談する。
  • 警察署への「深夜酒類提供飲食店営業開始届出」: 午前0時以降もアルコールをメインで提供する場合、営業開始の10日前までに管轄警察署へ届出を提出する。

3. 間借りバー開業の資金相場と「損益分岐点」の考え方

週末起業だからこそ、フードロスを出さない「高粗利・低固定費」のメニュー設計が重要です。

① 初期費用の内訳例(約20万〜30万円)

  • 間借り契約費・保証金:5万〜15万円
  • 初期酒類・ソフトドリンク仕入れ代:5万〜8万円
  • ショップカード・メニュー表・卓上POP制作:1万〜3万円
  • 賠償責任保険(PL保険)加入代:1万〜2万円

② 原価率を抑えるメニュー構成のコツ

ウイスキーや焼酎、ボトル系ドリンクを中心に: 開封後も長期間品質が落ちないボトル酒中心にすることで、ロス率をゼロに近づける。
フードはチャーム(お通し)や缶詰・乾物に限定: 厨房調理を最小限に抑え、ワンオペ(1人営業)でも注文が回るオペレーションにする。

4. 本業と両立させる「シフト&副業管理」の注意点

体力を削って本業に支障を出さないためのセルフマネジメントです。

  • 営業日と時間を固定する: 「毎週金曜日の19:00〜23:00のみ」など、曜日と時間を完全に固定し、本業の休日(土日)にしっかり休息が取れるスケジュールにする。
  • 確定申告での住民税管理: バーでの利益が年間20万円を超えた場合は確定申告が必要です。本業の会社に副業を知られたくない場合は、申告書の住民税徴収方法を「自分で納付(普通徴収)」に選択する。

5. 週末だけでも常連客が集まる「集客・コンセプト設計」

単なる「普通の居酒屋」では週末だけの営業で人を呼び込むことはできません。

  • 尖ったコンセプトを提示する: 「ウイスキー初心者のためのバー」「昭和ポップスが流れるバー」「ボードゲームが遊べるバー」など、共通の趣味を持つ人が集まるテーマを設定する。
  • SNS(Instagram・X)でのストーリー発信: 「普段は会社員をやっているマスターが週末だけ開く限定バー」というストーリー自体をコンテンツにして、開業前の準備段階からSNSで発信する。
  • LINE公式アカウントでの開店日案内: 1度来てくれたお客様へLINE登録を促し、次回の週末営業日や季節限定メニューを直接届けてリピート率を高める。

6. 週末バー開業の「最初の90日」ロードマップ

店舗選びから試営業、本格オープンまでの実践スケジュールです。

  • 【第1〜30日:コンセプト策定と間借り物件の発掘・契約】
    バーのコンセプトとターゲットを決定。「間借りマッチングサイト(シェアレストラン等)」や直接の知り合いの店舗を訪問し、間借り契約を結ぶ。
  • 【第31〜60日:食品衛生責任者の取得と保健所・警察署確認】
    食品衛生責任者講習を受講。保健所へ営業許可の相談に行き、必要に応じて警察署へ深夜酒類届を出提出する。メニューと価格を設定する。
  • 【第61〜90日:プレオープン・SNS発信と本開店】
    友人や知人を招いてプレオープンを実施し、ワンオペの動線を確認。SNSでカウントダウン発信を行い、週末の本営業をスタートさせる。

まとめ:リスクを抑えて、自分の居場所を週末に持とう

週末バー起業で成功するための本質は、一か八かの大勝負をして店舗を構えることではなく、「間借りやシェア店舗を活用して初期費用と固定費を極限まで下げること」「ロスが出ないボトル中心のメニュー設計を行うこと」「本業に支障が出ない営業時間で細く長く継続すること」にあります。

最初から大掛かりな準備をする必要はありません。まずは今週、自分が開きたいバーのコンセプトをノートに書き出し、最寄り駅近くで間借りできそうな飲食店やシェアスペースをリサーチすることから、確実な第一歩を踏み出してみましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 週末だけのバー営業(間借りバー)でも保健所の営業許可は必要ですか?
原則として必要です。すでに飲食店営業許可を取得している店舗の『空き時間(例:昼間や金土の夜など)』を借りて営業する場合でも、営業主(営業主体)が変わるため、原則として新たに保健所へ『飲食店営業許可』の申請を行うか、既存店主との業務委託契約等でクリアする必要があります。
Q. 深夜(午前0時以降)にお酒を提供する際の手続きは?
午前0時以降もアルコールをメインで提供して営業する場合は、管轄の警察署(生活安全課)へ『深夜酒類提供飲食店営業の開始届出』を事前(営業開始の10日前まで)に提出する必要があります。
Q. 間借りバーで週末起業する場合の初期費用はどのくらいかかりますか?
間借り契約であれば物件の保証金や内装工事費が不要なため、10万〜50万円程度の小資金でスタート可能です。主な内訳は間借り契約費(または初月賃料・売上歩合手配)、初期の酒類・食材の仕入れ代、メニューや看板の作成費、PL保険料です。
Q. 本業の会社に副業(週末バー起業)がバレないか不安です。
確定申告時に住民税の徴収方法を『特別徴収(給与から引き落とし)』ではなく『普通徴収(自分で納付)』にチェックを入れて提出することが基本です。ただし、顔出しでのSNS集客や対面接客を行う以上、知人や同僚経由で認知されるリスクはあるため、本業の就業規則を確認しておくのが安全です。
Q. 週末だけの短い営業日数で利益(黒字)を出すコツはありますか?
『明確なコンセプト(例:特定のクラフトビール特化、ボードゲームバー、〇〇好きが集まるバー等)』で客単価を高め(2,500〜4,000円目標)、フードのロスが出にくいボトル・缶ビール・チャージ中心のメニュー構成にすることです。

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