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2026.08.13 起業ガイド

キッチンカーは儲かるのか?出店1回と1か月の収支例と、利益を残す方法

キッチンカーは儲かるのか?出店1回と1か月の収支例と、利益を残す方法

キッチンカーで好きな料理を販売してみたい一方で、「本当に儲かるのか」「車両を用意してから後悔しないか」と悩んでいませんか。

SNSでは売上の大きい事例を見かけても、出店料や食材、天候、売れ残りまで含めた利益がわからなければ、実態は判断できません。

この記事では、キッチンカーが儲かるのかという結論、出店1回と1か月の収支の例、利益を左右する費用、売上を作る出店場所とメニューの考え方、営業許可と仕込み場所の注意点、開業前に収支を確かめる方法を解説します。

キッチンカーは儲かるのか?結論

結論から言うと、キッチンカーは、店舗より初期費用と固定費を抑えやすく、条件がそろえば利益を出せます。ただし、天候や出店場所で売上が大きく変わるため、必ず儲かる事業ではありません。

儲かるかどうかは、売上の大きさではなく、売上から食材や出店料などの費用を引いて、手元にいくら残るかで決まります。同じ売上でも、出店料が高い、売れ残りが多い、スタッフが必要、移動が長いといった条件が重なると、利益は小さくなります。

キッチンカーの収支の例

以下は、計算の考え方を示すための仮の例です。

出店1回あたりの収支

1食900円で、1回の出店で80食売れた場合

  • 売上:900円 × 80食 = 7万2,000円
  • 食材(売上の30%):2万1,600円
  • 容器・消耗品:3,000円
  • 出店料(売上の15%と仮定):1万800円
  • キャッシュレス決済の手数料:2,000円
  • 燃料・駐車場代:3,000円
  • 出店1回で残る額:約3万1,600円

1か月の収支

上の出店を月16回行った場合

  • 出店で残る額:3万1,600円 × 16回 = 約50万円
  • 車両のローンやリース:6万円
  • 仕込み場所の家賃:3万円
  • 車両の保管場所:2万円
  • 保険:1万5,000円
  • 通信・会計ソフトなど:1万円
  • 手元に残る額:約37万円(税金・社会保険料の前)

ただし、雨で出店が中止になったり、1回の販売数が40食に減ったりすれば、手元に残る額は大きく下がります。良い日の数字だけで計画を立てず、売れなかった日や出店できない月も想定しておきましょう。

利益を左右する費用

キッチンカーの費用は、出店のたびにかかる費用と、出店しなくても毎月かかる費用に分けて考えます。

種類 主な費用 管理のポイント
出店のたびにかかる費用 食材、容器、出店料、決済の手数料、燃料、駐車場代 出店ごとに記録し、売上と並べて比べる
毎月かかる費用 車両の返済やリース、仕込み場所、保管場所、保険、通信、会計 出店しない月も払えるかを確認する
ときどきかかる費用 車両の修理や車検、設備の故障、広告 予備のお金をあらかじめ確保しておく

費用を減らすことだけを目的にすると、衛生や安全、保険が不十分になるおそれがあります。必要な支出と見直せる支出を分けて考えましょう。

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売上を作る出店場所とメニューの考え方

出店場所は「誰が、いつ、何のために来るか」で選ぶ

キッチンカーの売上は、料理の魅力だけでなく、出店場所の客層や時間帯、競合の数、天候によって大きく変わります。人通りが多くても、食事をしたい時間帯と合わなければ売れません。

  • オフィス街:平日の昼に需要が集中します。素早く提供できるメニューが向いています
  • イベント:多くの集客が見込める一方で、出店料が高く、同じ種類の料理の競合が多いこともあります
  • 商業施設や住宅地:週末の家族連れなど、客層に合わせたメニューが必要です

候補の出店先を比べるときは、客層、営業時間、出店料、競合、雨の日の扱いを一覧にすると判断しやすくなります。出店した後は、売れた商品と時間帯を記録して、相性のよい場所を見つけていきましょう。

メニューは原価だけでなく「提供の速さ」で選ぶ

原価が低い商品でも、作るのに時間がかかれば、混雑時に売り逃してしまいます。食材の種類が多いメニューは、売れ残りや在庫の管理の負担も大きくなります。

開業したばかりのころは、看板となる商品を決め、メニューの数を絞るほうが、品質と提供の速さを安定させやすくなります。商品ごとに販売数、原価、提供時間、廃棄の量を記録し、実績をもとに見直しましょう。

営業許可と仕込み場所の注意点

キッチンカーで調理した食品を販売するには、保健所の営業許可が必要です。厚生労働省は、自動車で調理した食品を提供する事業者には、固定の店舗と同じように、原則として管轄の区域ごとに営業許可が必要であると説明しています。

  • 営業許可と設備:車両の給排水タンクの容量やシンクなどの設備の基準は、自治体や扱うメニューによって異なります。車両の購入や改造の前に、保健所に相談しましょう
  • 仕込み場所:車内で調理を完結できない場合、仕込みは許可を受けた施設で行う必要があります。自宅のキッチンで仕込んだものは販売できないため、仕込み場所の確保も計画に入れましょう
  • 食品衛生責任者:営業許可を受けた施設ごとに置く必要があります
  • 火を使う場合:イベントなどで火を使う器具を使う場合は、消火器の準備など、自治体の条例で決められたルールを守る必要があります
  • 出店場所の許可:保健所の許可があっても、どこでも営業できるわけではありません。イベントの主催者や土地の管理者の承諾が必要です

開業前に収支を確かめる方法

年間の売上を大きく予測する前に、1回の出店で利益が残るかを確かめることが大切です。

  1. 販売の計画を立てる:商品、価格、客層と営業時間から考えた、無理のない販売数を決めます
  2. 出店1回の費用を差し引く:食材、容器、出店料、決済の手数料、燃料、駐車場代を引きます
  3. 毎月の費用を配分する:車両や仕込み場所、保険などの毎月の費用を、出店の回数で割って差し引きます
  4. 売れなかった場合も計算する:販売数が半分の日や、出店できない月があっても続けられるかを確かめます
  5. 小さく試して記録する:レンタルのキッチンカーや、少ない出店回数で試し、実際の数字で計画を見直します

この計算で利益が残らない場合は、価格を上げるだけでなく、メニューや提供の手順、出店先、毎月の費用の見直しが必要です。

まとめ:キッチンカーが儲かるのかは、出店ごとの利益と許可で判断する

キッチンカーは、店舗より費用を抑えて始めやすく、条件がそろえば利益を出せる事業です。一方で、天候や出店場所で売上が変わりやすく、必ず儲かるわけではありません。

儲かるのかを判断するには、食材、出店料、車両、仕込み場所などの費用を含めて、出店ごとの収支を計算することが大切です。営業許可や仕込み場所の条件は、開業前に必ず保健所に確認し、小さく試して記録しながら、無理のない計画を作りましょう。

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