2026.09.29 起業ガイド
テイクアウト コーヒー 儲かる?利益の仕組みと開業手順
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「コーヒーは原価が安いから、テイクアウト専門なら儲かると聞いた。でも、本当だろうか」。開業を考えて、そんな疑問を持っていませんか。
確かに、コーヒーは原価率を抑えやすい商品です。ただし、1杯あたりの利益が小さく、売る杯数と固定費のバランスで、儲かるかどうかが決まるのも事実です。数字を理解せずに始めると、忙しいのに利益が残らない状態になりかねません。
この記事では、利益の仕組み、原価の内訳、仮の収支例、開業の形、許可、資金、立地と集客、儲けを伸ばす工夫、失敗しやすい点、始め方を順に解説します。
読み終えるころには、自分の計画で利益を試算する方法が分かります。数字に裏付けられた、無理のない開業計画を立てられます。
テイクアウトコーヒーは本当に儲かる?
結論から言うと、条件が合えば、小さな資金でも利益が出せるが、誰でも簡単に儲かるわけではないというのが現実です。
儲かりやすいと言われる理由は、原価率が低め、客席が不要で家賃を抑えやすい、提供スピードが速く、回転させやすいことです。イートインがないぶん、小さな店舗でも始められます。
一方で、厳しい面もあります。1杯の単価が低く、利益を出すには、一定の客数が必要です。また、コンビニのコーヒーや、大手チェーンなど、競合が非常に多い分野でもあります。
さらに、天候や、通勤の人通りに、売上が左右されやすい点にも注意が必要です。
つまり、儲かるかどうかは、立地、客数、単価、固定費の掛け合わせで決まります。この点を、次の項目から数字で見ていきましょう。
利益の仕組み|「杯単価×杯数」から考える
利益は、次の式で整理すると分かりやすくなります。
売上 = 客単価(杯単価)× 販売杯数
利益 = 売上 − 原価 − 人件費 − 家賃 − その他の経費
コーヒー店で大切なのは、「1日に何杯売れば、黒字になるか」を計算することです。これを損益分岐点と言います。
たとえば、月の固定費(家賃、光熱費、人件費など)が40万円で、1杯あたりの粗利(売価−原価)が280円なら、約1,430杯が必要です。営業日数が25日なら、1日あたり約57杯です(仮の例)。
このように、粗利と固定費から、必要な杯数を逆算できます。この杯数が、自分の立地で現実的に売れる数字かどうかが、判断の分かれ目です。
単価を少し上げるだけでも、必要な杯数は大きく減ります。価格設定は、儲けを左右する重要な要素です。
原価の内訳|1杯にいくらかかる?
コーヒー1杯の原価は、豆、ミルクやシロップ、カップ・蓋・スリーブなどの資材で構成されます。
以下は、計算の型を示す仮の例です。実際の金額は、豆の種類や仕入れ先で変わります(要確認)。
売価400円のカフェラテ(仮)
豆(エスプレッソ):40円
牛乳:40円
カップ・蓋・スリーブ:35円
その他(シロップ、ナプキンなど):5円
合計:120円 → 原価率は30%
ブラックコーヒーは、原価率がさらに低くなる傾向があります。一方、ミルクを多く使うメニューや、トッピングのあるメニューは、原価が上がります。
注意したいのが、資材費です。テイクアウトでは、カップや蓋の費用が、意外に大きくなります。
また、ロス(抽出の失敗、廃棄、ミルクの余りなど)も、実際の原価を押し上げます。メニューごとに、原価を計算しておきましょう。
収支のシミュレーション(仮の例)
具体的な数字で、イメージしてみましょう。以下はあくまで計算の型を示す仮の例です。実際の数字は、立地や規模で大きく変わります(要確認)。
1日の販売杯数:100杯/平均単価:400円/営業日数:25日
→ 月の売上:100万円
原価(原価率30%):30万円
家賃:10万円
人件費(アルバイト):15万円
光熱費・その他の経費:10万円
→ 残り:約35万円
この35万円から、借入の返済、税金、社会保険料、そして自分の生活費を出します。返済額が大きいと、手元に残る額は、さらに少なくなります。
また、客数が2割減ると、どうなるかも試算しましょう。売上が80万円になれば、残りは大きく減ります。
雨の日や、閑散期も想定し、悲観的なケースでも続けられるかを確認してください。原価の考え方は、「ラーメンの原価」の記事でも解説しています。
開業の形|店舗・キッチンカー・間借り
テイクアウトコーヒーの開業には、主に3つの形があります。
1つ目は、小型の店舗(テイクアウト専門)です。固定の場所で、安定した集客が見込めます。内装や設備の費用と、家賃がかかります。
2つ目は、キッチンカー(移動販売)です。初期費用を抑えやすく、場所を変えて試せる利点があります。ただし、出店場所の確保と、許可の取得が課題です。
3つ目は、他の店の一角を借りる(間借り)形です。家賃を抑えて、小さく試せます。ただし、貸主との契約条件や、営業時間の調整が必要です。
どの形が良いかは、資金と経験で変わります。まず、間借りやイベント出店で反応を見て、その後に店舗を構えるという進め方も、リスクを抑える方法です。
キッチンカーの場合は、車両の改造費と、駐車や販売場所の確保を、事前に確認する必要があります。
許可・届出|営業前に必ず確認する
コーヒーを提供して販売するには、保健所の営業許可が必要です。テイクアウト専門でも、対象になります。
一般的には、飲食店営業の許可を取得します(区分の扱いは制度改正の影響を受けるため、要確認)。あわせて、食品衛生責任者の配置が必要です。講習を受けて取得します(要確認)。
施設には、手洗い設備、シンクの数や大きさ、給排水、換気などの基準があります。店舗の場合は、物件を契約する前に、保健所へ相談しておくのが安全です。基準を満たさない物件だと、追加の工事が必要になります。

