2026.09.29 起業ガイド
遊漁船は儲かるのか?売上の計算例と開業の条件を解説
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「好きな釣りを仕事にして、海の上で働きたい」
「でも、遊漁船って本当に儲かるのか分からない」
そんなふうに迷っていませんか?
遊漁船は、釣り好きなら一度は夢見る仕事です。
結論から言うと、遊漁船は、出船できる日数と燃料費の管理しだいで利益が大きく変わる事業です。
天気が悪いと出船できず、売上がゼロになる日もあります。
この記事では、水産庁のデータと売上の計算例を使って、遊漁船の儲けを具体的に見ていきます。
2024年の法改正で厳しくなった条件も解説します。
読み終えるころには、遊漁船で稼ぐための現実的な計画が立てられるはずです。
データで見る遊漁船業の現状
まず、水産庁のデータで業界の規模を確認しましょう。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 登録遊漁船業者数(2026年3月末) | 11,938事業者 |
| 登録遊漁船の隻数 | 14,618隻 |
| 船が1隻だけの事業者の割合 | 87% |
| 漁協の組合員である事業者の割合 | 72% |
ほとんどが船1隻で営業する小さな事業者です。
また、7割以上が漁師さんで、漁業と兼業している人が多い仕事です。
遊漁船は儲かるのか?売上の計算例
遊漁船の売上は、「乗船料×お客様の人数×出船日数」で決まります。
乗船料は、1人1万〜1万5千円程度がよくある相場です。
| 項目 | 計算例 |
|---|---|
| 乗船料 | 1人12,000円 |
| 1回あたりの平均乗船人数 | 6人(定員10人) |
| 月の出船日数 | 15日 |
| 月の売上 | 108万円 |
※上の数字は計算用の仮の例です。
ここから、燃料費や係留料、保険料、船の整備費、エサ代などを差し引きます。
売上の大きさよりも、経費を引いた後にいくら残るかを必ず計算しましょう。
注意したいのは、天気による欠航です。
風や波が強い日は出船できず、冬は出船できる日が大きく減る地域もあります。
年間の出船日数を低めに見積もって計画を立てましょう。
遊漁船の開業に必要な条件
遊漁船を営むには、都道府県知事の登録が必要です。
登録の有効期間は5年で、更新が必要です。
1つ目は、船の操縦免許です。
お客様を乗せる船を操縦するには、小型船舶操縦士の免許に加えて「特定操縦免許」が必要です。
2つ目は、遊漁船業務主任者の選任です。
講習を受けたうえで、経験者の指導のもと30日以上の実務研修を受ける必要があります。
2024年4月の法改正で、それまでの10日から大きく延びました。
3つ目は、損害賠償保険への加入です。
お客様の定員1人あたり5,000万円以上の保険に入る必要があります。
改正前は3,000万円以上でした。
このほか、安全管理の方法を書いた「業務規程」を都道府県に出す必要があります。
詳しくは水産庁「改正遊漁船業法について」を確認してください。
遊漁船の開業資金の目安
開業資金で最も大きいのは、船を買う費用です。
中古の船なら数百万円から、新しい船なら1,000万円前後が一般的な目安とされています。
このほか、次の費用がかかります。
・魚群探知機や無線など、船に載せる機器
・救命胴衣や救命いかだなどの安全設備
・係留場所の保証金や使用料
・損害賠償保険の保険料
・ホームページや予約サイトの費用
中古の船は安く買えますが、エンジンの修理に思わぬ費用がかかることがあります。
購入前に、専門家に点検してもらいましょう。
利益を残すための3つのコツ
① 予約で満席にする
空席のまま出船すると、燃料費は同じでも売上が減ります。
予約サイトやSNSで事前に満席にすることが、利益への近道です。
② 平日の需要を作る
週末だけでは出船日数が足りません。
貸切プランや初心者向けの釣り体験、観光客向けのツアーで平日のお客様を増やしましょう。
③ リピーターを増やす
釣れた情報をこまめに発信すると、「また乗りたい」と思ってもらえます。
常連のお客様が売上を安定させます。
集客の具体的な方法は釣り起業は儲かる?遊漁船の開業資金と経営術も参考にしてください。
よくある質問
Q. 遊漁船は漁師でなくても開業できますか?
できます。
ただし、地域の漁協や漁業者と良い関係を築くことが大切です。
Q. 開業までにどれくらいかかりますか?
免許の取得と30日以上の実務研修が必要です。
準備には、少なくとも数か月を見込みましょう。
Q. 遊漁船は本当に儲かりますか?
出船日数と満席率しだいです。
燃料費と保険料を見込んだうえで、利益が残る計画を立てましょう。
まとめ
遊漁船が儲かるかどうかは、出船日数と満席率、そして燃料費の管理で決まります。
登録業者は約1万2千あり、そのほとんどが船1隻の小さな事業者です。
2024年の法改正で、実務研修は30日以上、保険は定員1人あたり5,000万円以上になりました。
安全を第一にした計画を立て、予約と常連のお客様で売上を安定させましょう。
まずは地元の遊漁船で研修を受けられる場所を探すことから始めてください。

