2026.09.29 起業ガイド
カラオケ店の個人経営の始め方|開業資金・許可・売上例
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「歌が好きな人が集まる、小さなカラオケ店を開きたい」
「でも、大手のチェーンがある中で、個人経営で勝てるのかな」
そんな不安を抱えていませんか?
確かに、駅前には大手のカラオケボックスがたくさんあります。
一方で、カラオケの市場はコロナ禍の後、回復が続いています。
そして、小さな店だからこそ選ばれる理由も作れます。
この記事では、市場のデータと必要な許可、開業資金を解説します。
さらに、個人経営の店の売上例と、大手と差をつけるコツも紹介します。
読み終えるころには、自分の店のイメージと必要な準備がはっきりするはずです。
データで見るカラオケ市場|回復が続いている
全国カラオケ事業者協会の「カラオケ白書2025」によると、市場は次のとおりです。
| 項目(2024年度) | 数値 |
|---|---|
| カラオケボックスの施設数 | 8,811店 |
| ルーム数 | 約116,400ルーム |
| 1ルームあたりの月の売上 | 約24.0万円 |
| カラオケボックスの市場規模 | 約3,352億円(前年度比13%増) |
| スナックなど酒場のカラオケ市場 | 約1,284億円(前年度比14%増) |
1ルームで月に約24万円を売り上げている計算です。
カラオケ機器が置いてある酒場は、全国に約13万5千軒あります。
個人経営のカラオケ店は3つのスタイル
| スタイル | 特徴 |
|---|---|
| 小さなカラオケボックス | 数部屋の個室を貸し出す。1人カラオケ専門店も |
| カラオケバー・スナック | お酒と会話が中心。常連のお客様がつきやすい |
| カラオケ喫茶 | 昼間に営業し、シニア世代が主なお客様 |
個人で始めるなら、少ない部屋数やカウンターだけで始められる店がおすすめです。
家賃や人件費を抑えられるからです。
カラオケ店の開業に必要な許可と届出
カラオケ店は、飲み物や食べ物を出すため飲食店として扱われます。
1つ目は食品衛生責任者です。
保健所などの講習(約6時間、受講料1万円前後)を受けて取得します。
2つ目は飲食店営業許可です。
工事の前に保健所へ相談しておくと、やり直しを防げます。
3つ目は音楽を使う許可の手続きです。
開業の前に、JASRAC(日本音楽著作権協会)へ利用の申込みをします。
4つ目は、深夜にお酒を出す場合の届出です。
午前0時以降にお酒を出すなら、警察署への届出が必要です。
営業の仕方によっては、風営法の許可が必要になる場合もあります。
物件を契約する前に、警察署に確認しましょう。
開業資金の内訳
カラオケ店の開業資金は、主に次のものに使います。
物件を借りる費用には、保証金(家賃のおよそ10か月分)や礼金、前家賃があります。
工事費は、内装や防音工事、厨房設備、看板の費用です。
設備費には、カラオケ機器、音響設備、ソファ、消防設備などが含まれます。
カラオケ機器は、リース契約にすると初期費用を抑えられます。
1部屋あたり月1万〜3万円程度が目安とされています。
居抜き物件(前の店の内装や設備が残っている物件)を使えば、防音工事の費用を大きく減らせる場合があります。
5室のカラオケ店の売上シミュレーション
中小企業基盤整備機構のJ-Net21が紹介している、個人経営の店の例です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部屋数 | 5室 |
| 営業時間 | 1日14時間 |
| 1室あたりの売上 | 1時間1,800円(室料とフリードリンク) |
| 平均の稼働率 | 40% |
| 1日の売上 | 約7万4,400円(飲食代を含む) |
月に30日営業すると、月の売上は約223万円です。
ここから家賃や人件費、機器のリース代、仕入れ代を差し引いたものが利益になります。
個人店が大手に勝つ3つの工夫
① ターゲットを絞る
1人カラオケ専門店、昭和歌謡の好きな人の店、アニソン好きの店などに絞ります。
「ここに来れば仲間がいる」と感じてもらえる店は強いです。
② 歌う以外の使い方を提案する
楽器の練習、テレワーク、映画の鑑賞、推し活の集まりなど、個室には色々な使い方があります。
昼間の空いている時間に、歌う以外のお客様を呼び込めます。
③ 食事で客単価を上げる
カラオケ店の収入は、室料と飲食代の2つです。
名物になる料理を用意すると、客単価と満足度の両方が上がります。
よくある質問
Q. カラオケ店の開業に資格は必要ですか?
食品衛生責任者が必要です。
あわせて、飲食店営業許可とJASRACへの手続きが必要です。
Q. 1人でも経営できますか?
カラオケバーや少ない部屋数の店なら、1人でも運営できます。
Q. 深夜営業はできますか?
深夜にお酒を出す場合は、警察署への届出が必要です。
営業の形によっては許可が必要なこともあるため、事前に確認しましょう。
まとめ
カラオケボックスの市場は約3,352億円まで回復し、1ルームあたりの月の売上は約24万円です。
個人経営でも、少ない部屋数から始められます。
必要な許可をそろえ、居抜き物件と機器のリースで初期費用を抑えましょう。
大手と戦うのではなく、ターゲットを絞った「好きな人が集まる店」を目指すのが成功の近道です。
まずは、どんなお客様に来てほしいかを決めることから始めてください。

