2026.09.29 起業ガイド
古本屋の個人経営は儲かる?開業資金と始め方を解説
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「本が好きだから、いつか自分の古本屋を開きたい」
「でも、古本屋の個人経営なんて儲からないのでは?」
そんな思いを胸にしまったままになっていませんか?
確かに、昔ながらの店舗だけで経営するのは簡単ではありません。
一方で、中古品を買う人は増え続けています。
環境省のデータでは、リユース市場は2022年に約2兆8,976億円まで拡大しました。
この記事では、古本屋を個人経営で始める方法を、資金と手続き、仕入れ、売上の順に解説します。
読み終えるころには、小さなリスクで古本屋を始める具体的な道筋が見えるはずです。
古本屋の個人経営にチャンスがある理由
古本屋を取り巻く環境は、実は追い風が吹いています。
| データ | 数値 |
|---|---|
| リユース市場規模(2009年) | 1兆1,274億円 |
| リユース市場規模(2022年) | 2兆8,976億円 |
| リユース市場規模(2025年予測) | 3兆2,500億円 |
| 「日本の古本屋」の月間受注額(2020年12月) | 3億円超 |
さらに、中古品の購入意向がもっとも高い品目は「書籍」でした。
ネットで古本を買う人が増え、店を持たない古本屋にも商機が広がっています。
古本屋の3つの開業スタイルと資金の目安
個人経営の古本屋は、どこで売るかによって必要な資金が大きく変わります。
| スタイル | 初期費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ネット専業 | 数万円〜 | 自宅で始められ、家賃がかからない |
| シェア型書店の棚 | 棚の月額利用料のみ | 実店舗での販売を低いリスクで試せる |
| 実店舗 | 数百万円〜 | 物件の取得費や内装費、本棚の費用がかかる |
実店舗を借りる場合は、保証金として家賃のおよそ10か月分が必要になることもあります。
初めての人は、ネット専業やシェア型書店の棚から始めるのが安全です。
古物商許可の取り方|手数料は1万9,000円
古本を仕入れて売る場合、古物商許可が必須です。
許可を取らずに営業すると、法律違反になります。
申請先は、営業所の所在地を管轄する警察署です。
申請手数料は1万9,000円で、許可が出るまで約40日かかります。
ネットで販売する場合は、ショップのURLも届け出る必要があります。
申請の詳細は警視庁「古物商許可申請」で確認できます。
カフェを併設するなら、食品衛生責任者の資格と飲食店営業許可も必要です。
個人で開業する場合は、開業から1か月以内に開業届も提出しましょう。
古本の仕入れ方法は3つ
古本屋の利益は、仕入れの上手さでほぼ決まります。
① お客様から買い取る
店頭での買取のほか、宅配買取や出張買取があります。
もっとも安く仕入れられる方法ですが、集客が必要です。
② 古書組合の交換会で入札する
都道府県の古書組合に加入すると、業者向けの市場に参加できます。
本の価値に見合った価格で売買でき、同業者との情報交換もできます。
③ せどりで仕入れる
他の古本屋やネットオークションで安く買い、高く売る方法です。
手軽に始められる一方で、相場を見る目がないと赤字になります。
古本屋の売上シミュレーション
J-Net21が紹介している、個人で経営する店舗の例を見てみましょう。
| 項目 | 個人事業型の例 |
|---|---|
| 営業時間 | 11:00〜20:00 |
| 月の営業日数 | 26日 |
| 平均客単価 | 約1,000円 |
| 1日の客数 | 40人 |
| 1日の売上 | 約4万円 |
この場合、月の売上は約104万円になります。
ここから仕入れ代や家賃、人件費などを引いたものが利益です。
売上を伸ばすには、ネット販売を組み合わせるのが効果的です。
店舗で売れにくい専門書も、ネットなら全国の読者に届けられます。
個人経営の古本屋が生き残る3つのコツ
1つ目は、ジャンルを絞って専門店になることです。
美術書や絵本、郷土の資料など、得意分野に特化すると、ファンが遠方からも訪れます。
2つ目は、体験の価値をつくることです。
カフェやギャラリーを併設したり、読書会を開いたりすると、店に来る理由が生まれます。
3つ目は、在庫と家賃のリスクを抑えることです。
よくある質問
Q. 古本屋を開くのに資格は必要ですか?
資格は不要ですが、古物商許可が必要です。
警察署に申請し、手数料は1万9,000円です。
Q. 自宅でも古本屋を開業できますか?
できます。
ネット専業なら、自宅を営業所として申請できる場合があります。
Q. 古本屋の個人経営は儲かりますか?
仕入れ次第です。
専門分野を持ち、ネット販売を組み合わせると利益を出しやすくなります。
まとめ
古本屋の個人経営は、ネット専業なら数万円から始められます。
リユース市場は拡大を続けており、中古品の購入意向がもっとも高いのは書籍です。
まずは警察署で古物商許可を取り、得意なジャンルの本をネットで売ってみましょう。
手応えをつかんでから、シェア型書店の棚や実店舗に広げるのが安全な順番です。
好きな本を次の読み手に届ける仕事を、小さな一歩から始めてみてください。

