2026.09.29 起業ガイド
マザーハウスの年商は?初年度200万円から40店舗への軌跡
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「社会に役立つビジネスをしたい。でも、それで本当に稼げるの?」
起業に興味がある人なら、一度はそんな疑問を持ったことがあるはずです。
そんなときに参考になるのが、マザーハウスです。
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念にしたバッグブランドです。
マザーハウスの年商を追うと、初年度約200万円から、5年目に約2.5億円まで伸びています。
その後は10億円を目指す「Road to 10」を掲げ、国内外40店舗超の規模に育ちました。
この記事では、公開データと経営陣の講演録をもとに、年商の推移と成長の仕組みを解説します。
読み終えるころには、小さく始めて大きく育てる起業の型が見えてくるはずです。
マザーハウスの年商は非公開|公開データで分かる会社の規模
まず前提として、マザーハウスは非上場企業です。
そのため、売上高(年商)は公式には開示されていません。
ただし、官報の決算公告から会社の規模は読み取れます。
2025年9月期(第20期)の数字は次のとおりです。
| 項目 | 2024年9月期 | 2025年9月期 |
|---|---|---|
| 当期純利益 | 約1.56億円 | 約2.53億円の赤字 |
| 総資産 | 約33.19億円 | 約32.93億円 |
| 利益剰余金 | 約8.49億円 | 約5.81億円 |
総資産は約33億円あります。
副社長の山崎大祐氏は講演で「IPOできるだけの売上げもある」と話しています。
外部資本を入れずにここまで成長した点が大きな特徴です。
初年度200万円から10億円へ|年商が伸びた道のり
マザーハウスの成長は、最初から順調だったわけではありません。
講演録で語られた道のりを、表にまとめました。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2006年 | 資本金250万円で設立、初年度売上は約200万円 |
| 創業初期 | 在庫600個を抱えて売れずに苦戦 |
| 1号店 | 倉庫を改装して内装費250万円で開店、最高で月900万円を売り上げ |
| 5年目 | 年商は約2.5億円、社員は約40人 |
| その後 | 10億円を目指す「Road to 10」を始動 |
| 現在 | 日本・台湾・シンガポールで40店舗超を展開 |
出典:大阪産業創造館「副社長が語る!マザーハウスの経営哲学」
特に注目したいのが「Road to 10」です。
社員に還元し、事業を続けられる売上を計算すると、必要な年商は10億円でした。
当時の年商は2.5億円です。約4倍の目標を掲げ、不採算店の閉店やブランドの整理を進めました。
年商を伸ばした3つの仕組み
① 自社工場から直営店まで一貫して手がける
マザーハウスは製造を工場に任せません。
自社で立ち上げた工場で作り、自社の店で売っています。
品質を細かく管理でき、価格競争に巻き込まれにくい構造です。
② お客様と直接会う場をつくる
売れずに悩んでいた頃、参加費5,000円のサンクスイベントを開きました。
すると約50人が集まりました。
お客様の声を直接聞いたことが、店舗を持つきっかけになりました。
③ 「正しさ」より「楽しさ」で人を動かす
1号店は集客しにくい場所にありました。
それでも、クリスマスに仮装して店頭に立つなど、イベントで人を集めました。
人は正しさより楽しさで動くという気づきが、売上を支えています。
2025年9月期の赤字から学べること
2025年9月期は、約2.5億円の純損失でした。
ただし、中身を見ると次の成長に向けた投資が重なった時期と読み取れます。
具体的には、バングラデシュの自社工場の拡張があります。
新ブランド「ERIKO YAMAGUCHI」の出店や、リメイク事業「RINNE」への投資も続きました。
一方で、自己資本比率は約15%まで下がっています。
成長のための投資と手元資金のバランスは、どの規模の会社でも大切です。
これから起業する人にとっての教訓は明確です。
売上を伸ばすことと、資金繰りを守ることは別の問題だと覚えておきましょう。
起業初心者がマザーハウスから真似できること
マザーハウスの成功は特別な人の話に見えるかもしれません。
でも、その土台にあるのは、誰でも真似できる行動です。
1つ目は、小さくても実際に形にすることです。
初年度の売上は200万円でしたが、実際にバッグを完成させたことが出発点になりました。
2つ目は、お金がなくても工夫で乗り切ることです。
「内装費は2,000万円かかる」と聞いても諦めず、自分たちで木を切って店を作りました。
3つ目は、必要な年商から逆算して計画を立てることです。
売上目標を「何となく」ではなく、事業を続けるために必要な数字として決めましょう。
よくある質問
Q. マザーハウスの年商はいくらですか?
売上高は非公開です。
公開情報では、5年目に約2.5億円となり、その後10億円を目指して成長しました。
Q. マザーハウスは上場していますか?
上場していません。
設立から外部資本を入れず、自己資金で経営を続けています。
Q. 個人でも社会起業はできますか?
できます。
マザーハウスも資本金250万円、売上200万円からのスタートでした。
まとめ
マザーハウスの年商は公開されていません。
それでも、初年度約200万円から5年目に約2.5億円へ伸び、今では40店舗超に成長しました。
成長を支えたのは、自社工場から直営店までを一貫して手がける仕組みと、お客様との近い関係です。
直近では赤字の期もあり、投資と資金繰りのバランスの大切さも見えてきます。
まずは小さく形にし、必要な数字から逆算することから始めましょう。
理想を持つ起業ほど、冷静な計画が力になります。

