2025.09.26 起業ガイド
経営コンサルタントへの相談|失敗しない選び方と、成果を3倍にする準備
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「売上が伸び悩んでいる…」
「資金繰りが苦しい…」
「新規事業を始めたいが、何から手をつければいいか分からない…」
経営者なら誰もが抱える尽きることのない悩みがあります。一人で抱え込んでしまい、なかなか行動に移せない方も多いのではないでしょうか。
そんなときに、会社の課題を解決し、成長を加速させる経営コンサルタントが役立ちます、
今回は失敗しない経営コンサルタントの選び方と、相談効果を3倍にするための賢い相談の仕方をご紹介します。この記事を読めば、どのように経営コンサルに相談すべきか、そもそもコンサルを使うべきかどうかを判断できます。
その悩み、経営コンサルタントに相談すべき?
経営に関する悩みは尽きることなく出てきますが、すべてを経営コンサルタントに相談するのが最適とは限りません。
税金のことなら税理士、法律のことなら弁護士、というように、悩みの種類によって最適な専門家は異なります。
まずは、あなたの悩みがどのコンサルタントに相談すべきものなのか、見極めましょう。
税理士、銀行、商工会議所…他の専門家との違い
経営の相談相手には、いろんな選択肢があります。
それぞれの得意分野を理解し、使い分けることが重要です。
経営の相談相手と得意分野
相談相手 | 得意な相談内容 | 特徴 |
---|---|---|
税理士・会計士 | 税務、会計、決算、節税対策 | 過去の数字を分析し、税務・会計を最適化するプロ。 |
金融機関(銀行など) | 融資、資金繰り | お金を「貸す」側としての視点から、財務に関するアドバイスを行う。 |
公的機関(商工会議所など) | 補助金申請、基本的な経営相談 | 無料で相談できるが、内容は一般的・基礎的なものになりがち。 |
経営コンサルタント | 売上向上、マーケティング、組織改革など、「未来」を創る課題全般 | 企業の未来の成長戦略を描き、その実行を伴走支援するプロ。 |
コンサルに相談すべきは、会社の「未来」に関わる課題
上記の表の通り、経営コンサルタントがもっとも価値を発揮するのは会社の「未来」を創るための、戦略的な課題です。
「どうすれば売上を伸ばせるか?」「新しい収益の柱をどう作るか?」「人が辞めない組織をどう作るか?」といった、答えが一つではない、複雑で重要な課題こそ、経営コンサルタントに相談すべきテーマです。
相談するベストなタイミングとは?
経営が立ち行かなくなってから、相談するのでは手遅れになっていることがほとんどです。
むしろ、「このままでは、ジリ貧になるかもしれない」「新しい成長のきっかけが欲しい」と感じたとき、会社がまだ体力のあるうちに相談するのが、ベストです。
早期に相談することで、打てる手の選択肢が広がり、より少ない投資でしっかり成果を得られます。
経営コンサルタントに相談できること|具体的な相談内容例
経営全般の悩みと言っても、具体的にどんなことを相談できるのでしょうか。
ここでは、経営コンサルタントへの相談内容を「攻め」「守り」「未来」という3つのカテゴリーに分けて、具体的な事例をご紹介します。
(攻め)売上・利益を増やすための相談
企業の成長に不可欠な攻めの経営。
しかし、日々の業務に追われる中で、多くの経営者が「どうすれば、もっと売上を伸ばせるのか」という、最も重要で、最も難しい問いへの答えを見つけ出せずにいます。
経営コンサルタントは、客観的な第三者の視点とフレームワークを用いて、あなたの会社の稼ぐ力を最大化するための、具体的な戦略を共に創り上げます。
- マーケティング戦略:誰に、どんな価値を、どうやって届けるか。WebサイトやSNSを活用した、現代的な集客の仕組みを構築します。
- 新規顧客開拓:既存の顧客層だけでなく、新しい市場や顧客層にアプローチするための、具体的な営業戦略を立案・実行します。
- 価格戦略:商品の価値を正しく見直し、利益を最大化できる、納得感のある価格設定を再設計します。
攻めの相談をすることで、会社の強みを再発見し、それを儲かる仕組みへと転換させることが可能です。
(守り)コスト削減・業務効率化のための相談
売上を伸ばす攻めの戦略と同時に、企業の体力を強化するために不可欠なのが、無駄な支出をなくし、生産性を高める守りの経営です。
「社員が毎日、長時間残業している」「同じようなミスが、なぜか繰り返し発生する」「売上は上がっているのに、手元にお金が残らない」。
この課題の根本原因は、非効率な業務プロセスに隠されていることがほとんどです。
- 業務プロセス改善:日常業務に潜む「ムダ・ムリ・ムラ」を可視化し、生産性を向上させるための業務フローを再構築します。
- ITツール導入:会計ソフトや顧客管理ツールなどを導入し、非効率な手作業を自動化します。
- 資金繰り改善:キャッシュフローを分析し、無駄なコストを削減。金融機関との交渉などもサポートします。
守りの相談は、従業員の無駄なストレスを減らし、より仕事に集中できる環境を生み出すことで、従業員満足度の向上と、企業の持続的な成長の土台を築く、極めて重要な経営改革です。
(未来)事業承継・M&A・新規事業開発のための相談
優れた経営者は、常に会社の今だけでなく、「5年後、10年後の未来」を見据えています。
日々のオペレーションから一歩引いた、長期的かつ戦略的な意思決定は、経営者にしかできない最も重要な仕事です。
しかし、その決断は、会社の未来を左右する重圧と孤独を伴います。
経営コンサルタントは、そんな経営者の壁打ち相手となり、客観的なデータと専門的な知見で、あなたの会社の未来を共に描き、その実現をサポートします。
- 後継者育成:次世代のリーダーを育成するための、体系的な研修プログラムを設計・実行します。
- 企業価値評価:M&A(企業の売買)や事業承継に備え、自社の企業価値を客観的に評価し、高めるための戦略を立てます。
- 新規事業開発:既存事業の強みを活かし、新しい収益の柱となる新規事業のアイデア出しから、事業計画の策定、立ち上げまでを支援します。
未来に関する相談は、一朝一夕に答えが出るものではありません。
信頼できるコンサルタントを、長期的な経営パートナーとして迎え入れ、定期的に壁打ちをすることで、あなたの会社は、持続的に成長していくことができます。
スタートアップアカデミーでは無料の起業個別相談会を行っています。起業をしたいけどどうすれば良いかわからない。今の事業で悩んでいることがある。そんな方はぜひ、以下のLINEからご相談くださいませ。
失敗しない!「本物の」経営コンサルタントを見極める5つの視点
経営コンサルタントの質はピンキリです。
「高額な費用を払ったのに、成果が出なかった…」という事態を避けるため、
以下の5つの視点で、信頼できる本物のコンサルタントを見極めましょう。
経営コンサルタントを見極める5つの視点
視点 | チェックするべきポイント |
---|---|
1. 専門性と実績 | あなたの業界・業種での具体的なコンサルティング実績があるか。成功事例だけでなく、失敗事例も正直に話してくれるか。 |
2. 提案の具体性 | 「頑張りましょう」といった精神論ではなく、「いつまでに、誰が、何をすべきか」という、実行可能なアクションプランを提示してくれるか。 |
3. 現場への寄り添い | 社長であるあなただけでなく、現場の従業員の声にも真摯に耳を傾け、組織全体を巻き込む姿勢があるか。 |
4. 料金と費用対効果 | 料金体系が明確か。そして、その投資によって、どれくらいのリターン(売上向上、コスト削減)が見込めるのかを、論理的に説明してくれるか。 |
5. 人としての相性 | 耳の痛いことも、愛をもって伝えてくれるか。そして何より、あなたが「この人と一緒に、会社の未来を創りたい」と心から思えるか。 |
上記の視点を持ち、複数のコンサルタントと実際に会って話す中で、もっとも信頼できるパートナーを見つけることが重要です。
相談効果を3倍にする!コンサルを「使い倒す」ための事前準備
優秀な経営コンサルタントを見つけても、相談する側の準備が不十分だと価値を最大限に引き出すことはできません。
コンサルティングは、受け身で受講する授業ではなく、自分が主体的に参加するプロジェクトです。高い費用を払うからには、その価値を120%引き出すための、3つの事前準備を必ず行いましょう。
準備1:会社の「数字」を用意する(決算書、試算表など)
コンサルタントが正確な診断を下すためには、会社の健康状態を示す数字を知ることが不可欠です。
少なくとも、直近3期分の決算書や試算表、資金繰り表など現状を客観的に示す数値を準備しておきましょう。数字に基づかない相談は再現性がなく、改善が難しいためです。
準備2:「ゴール」を明確にする(相談後に、どうなっていたいか)
経営コンサルティングを通じて、会社をどのような状態にしたいですか?
「売上を1.5倍にしたい」「社員の離職率を半分にしたい」「半年後までに、新規事業のテストマーケティングを開始したい」など、できるだけ具体的で、測定可能なゴールを設定するのが大切です。
ゴールが明確であるほど、そこから逆算した的確なアドバイスを提供できます。
準備3:「聞きたいことリスト」を作成する
限られた相談時間を有効に使うため、「今日、絶対に解決したいこと」や「聞きたいこと」を、事前にリストアップしておきましょう。
そして、そのリストに優先順位をつけておくことが重要です。売上アップの方法という漠然とした質問ではなく、「Web広告とSNS、どちらから始めるべきですか?」といった、具体的な質問を用意することで、得られる回答の質も格段に上がります。
まとめ:最高のコンサルタントとは、あなたを成長させてくれる「伴走者」
経営コンサルタントは答えを教えてくれる人ではなく、あなたが答えを見つける手助けをし、その実行を隣で支えてくれる伴走者です。
そしてただ伴走して終わりではなく、事業が軌道にのったあともお付き合いを継続してくれるようなコンサルを選ぶのが大切です。
「一度、気軽に専門家と話してみたい」。
起業や現在の経営にお悩みの方は、まずはスタートアップアカデミーにお話をお聞かせください。私たちは200業種、1000件以上の事案に対応して参りました。
お客様が抱える問題にとことん寄り添います。また、これから起業をしたい方には起業に必要なノウハウや起業後のサポートも行っています。
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