2025.11.10 起業ガイド
興信所・探偵で起業!年収1000万稼ぐ方法と失敗しない始め方
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「真実を突き止め、困っている人を救いたい」。
その強い正義感と探求心を、生涯の「仕事」にしませんか?
興信所・探偵としての起業は、個人の悩みから企業の信用問題まで、情報を通じて社会の課題を解決する、非常に専門性が高く、やりがいのある道です。
しかし、その現実は、地道な調査と緻密な報告、そして何より「法律」と「倫理」という厳しい規律の上に成り立つ、責任の重いビジネスでもあります。
今回は、興信所で起業をする方法やビジネスアイデア、具体的な成功ステップを解説します。
この記事を読めば、どのように興信所の起業を進めていけば良いかがわかります。
興信所と探偵、何が違う?どちらで起業すべきか
興信所や探偵としての起業を考えたとき、多くの人が最初に抱く疑問が「興信所と探偵って、何が違うの?」という点です。
ここでは、両者の歴史的な背景と現代における実情、そしてそれぞれの名称が持つイメージの違いを解説します。
| 興信所 | 探偵 | |
|---|---|---|
| 歴史的な由来 | 企業の信用調査を行う機関として発展。 | 個人の行動調査(素行調査など)を行う機関として発展。 |
| 現代の業務内容 | 法律(探偵業法)上、両者に区別はなく、業務内容はほぼ同じ。「人の所在又は行動についての情報を収集し、依頼者に報告する業務」と定義される。 | |
| 一般的なイメージ | ・法人向け、企業調査に強い ・堅実、データ重視 |
・個人向け、浮気調査や人探しに強い ・行動力、フットワークが軽い |
| どちらを選ぶべきか | 法人向けの信用調査などを主軸にしたいなら「興信所」の名称が有利に働く可能性がある。 | 個人向けの浮気調査や素行調査を主軸にしたいなら「探偵」の名称が分かりやすい。 |
結論として、法的な違いは全くありません。
しかし、世間が持つイメージには若干の違いがあります。
あなたが主戦場としたい市場や、打ち出したいブランドイメージに合わせて、より有利だと感じる名称を選ぶのが良いです。
「自分にも起業できるか不安…」「まずは話だけ聞きたい」と思っている方もいるでしょう。
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起業前に知るべき、調査業の「3つの厳しい現実」
ドラマや映画の影響で、調査業に華やかでスリリングなイメージを抱いているかもしれません。
しかし、プロとして生計を立てていくためには、まずその理想と現実のギャップを正確に理解し、これが極めて地道で責任の重いビジネスであるという覚悟を決める必要があります。
ここでは、多くの人が起業後に直面する「3つの厳しい現実」を解説します。
この現実から目を背けないことが、成功への第一歩です。
現実1:仕事の9割は「地味なデスクワーク」と「忍耐の張り込み」
調査業の仕事は、派手なアクションとは無縁です。
業務時間の大半は、ターゲットを逃さないための、何時間にも及ぶ「地道な張り込み・尾行」と、裁判で証拠として通用するレベルの「緻密な調査報告書の作成」に費やされます。
真冬の車内で息を潜めて一瞬のシャッターチャンスを待ち、膨大な映像データから重要な場面を切り出し、誰が見ても客観的な事実として理解できるよう、5W1Hを明確にした詳細な文章にまとめる。
この作業を、高い集中力と責任感を持って遂行できるかどうかがポイントになります。
現実2:「探偵業法」という名の足枷。違法調査は一発で廃業
探偵や興信所は、法の下で活動する民間の調査員です。
業務は「探偵業の業務の適正化等に関する法律(探偵業法)」によって厳しく規制されています。
例えば、住居への不法侵入、GPSの無断設置、盗聴・盗撮、差別につながる調査などは、明確な違法行為です。
これに違反すれば、営業停止命令や逮捕に至り、即廃業となります。
依頼者から「何とかしてほしい」と強く懇願されても、法で定められた一線を越えることは決して許されません。
常に探偵業法を遵守し、何ができて何ができないのかを明確に説明できる、高いコンプライアンス意識が不可欠です。
現実3:依頼者の「人生」を背負う、精神的なプレッシャー
興信所に調査を依頼する人は、そのほとんどが、配偶者の裏切り、金銭トラブル、ストーカー被害など、人生における重大な危機に直面し、精神的に追い詰められています。
調査員には、単に事実を報告するだけでなく、依頼者の精神的な苦痛に寄り添い、冷静に話を聞く「カウンセラー」のような役割も求められます。
時には、調査によって明らかになった残酷な真実を、依頼者の人生を壊さないよう、細心の注意を払って伝えなければなりません。
人の人生を左右するという、この重い責任と精神的なプレッシャーに耐えうる覚悟が必要です。
9割が廃業する「稼げない興信所」3つの共通点
調査業は、特別な資格がなくても開業届を出すだけで始められるため、参入障壁が低いビジネスです。
しかし、その裏返しで、安易に起業した人の9割が数年以内に廃業に追い込まれるという厳しい現実があります。
彼らはなぜ失敗するのでしょうか?調査能力が低いからではありません。
それは、ビジネスとして致命的な「3つの共通点」に陥っているからです。
この罠を事前に知ることで、あなたは同じ過ちを犯すリスクを回避できます。
共通点1:【集客力の欠如】ホームページが怪しく、問い合わせが一件も来ない
悩みを抱えた依頼者が、初めて興信所や探偵を探すとき、まず頼りにするのはインターネットです。
その際、あなたの「顔」となるのがWebサイトです。
しかし、多くの個人事業者のサイトは、「料金体系が不明確」「代表者の顔写真や経歴がない」「事務所の住所が番地まで記載されていない」など、依頼者の不安を煽る要素に満ちています。
どんなに優れた調査力を持っていても、「怪しい業者だ」と判断され、問い合わせに至る前にページを閉じられてしまいます。
この「信頼性の欠如」こそ、集客できない最大の原因です。
共通点2:【価格設定の誤り】どんぶり勘定の見積もりで、調査経費で赤字になる
調査には、車両費(ガソリン、高速代)、交通費、飲食代、宿泊費など、様々な経費が発生します。
稼げない事業者は、これらの経費をどんぶり勘定で見積もり、依頼者に適切な請求ができていません。
その結果、調査が長引けば長引くほど、利益が圧迫され、時には赤字になってしまうことさえあります。
調査料金は、「調査員の人件費(スキル料)」と「必要経費」を明確に分けて見積もりを提示し、調査中も全ての領収書を保管し、実費を正確に管理する。
この徹底したコスト意識がなければ、ビジネスとして成り立ちません。
共通点3:【法的知識の欠如】できることとできないことの線引きが曖昧
「依頼者のためなら、多少の無理は仕方ない」。その誤った正義感が、事業を破滅に導きます。
例えば、違法な手段で入手した証拠は、裁判で採用されないばかりか、あなたが罪に問われる可能性があります。
プライバシー権の侵害で、調査対象者から損害賠償請求をされるリスクもあります。
成功しているプロは、探偵業法はもちろん、民法、刑法、個人情報保護法といった関連法規を学び、常に「合法的な調査の限界」を意識しています。
この法的知識の欠如が、たった一度の過ちで、全てを失う結果を招いてしまいます。
年収1000万円を目指す!興信所・探偵の起業ロードマップ5ステップ
では、どうすれば失敗の罠を避け、年収1000万円以上を稼ぐ「プロの調査事業者」になれるのでしょうか。
ここでは、独立準備から、実際に高単価で安定的に依頼を獲得するための、具体的なロードマップを5つのステップで解説します。
このステップ通りに一つひとつ着実に実行することで、あなたの起業は、単なる憧れから、実現可能なビジネスへと変わります。
ステップ1:【届出と法務】公安委員会への「探偵業開始届」と契約書の準備
探偵業を営むには、営業を開始する日の前日までに、主たる営業所の所在地を管轄する警察署を経由して、公安委員会に「探偵業開始届出書」を提出することが法律で義務付けられています。
特別な資格は不要ですが、暴力団員や破産者など、法律で定められた欠格事由に該当しないことが条件です。
また、トラブルを避けるため、調査内容、料金、期間などを明記した「調査業務委任契約書」の雛形を、行政書士などの専門家と相談しながら作成しておくのがおすすめです。
ステップ2:【調査スキルの習得】探偵学校は行くべき?最適な学び方とは
調査スキルを身につける方法は、大きく分けて「探偵学校に通う」「探偵社に就職・弟子入りする」の2つです。
探偵学校は、法律知識や調査の基本を体系的に学べるメリットがありますが、費用が高額(数十万円~)で、実践的なスキルが身につきにくいという側面もあります。
一方、探偵社への就職は、給料をもらいながら現場の生きた技術を学べますが、厳しい下積み期間が必要な場合もあります。
自分の資金力や時間的な制約を考慮し、最適な学び方を選択しましょう。
元警察官など、既に調査の基礎スキルがある場合は、独学で始めることも不可能ではありません。
ステップ3:【資金と機材】最低いくら必要?プロが選ぶ「調査の七つ道具」
調査業は比較的低資金で始められますが、プロとして活動するには最低限の機材投資が必要です。
初期投資の目安は100万円~300万円程度です。
必須となるのは、
調査用の「車両(目立たない中古車で十分)」
暗所でも鮮明な撮影が可能な「高感度デジタルカメラ(望遠レンズ含む)」
長時間の撮影に対応できる「小型ビデオカメラ」
そして調査対象に気づかれずに位置情報を把握するための「GPS発信機」などです。
最初から最高級品を揃える必要はありませんが、証拠能力に直結するカメラやGPSには、ある程度の投資を惜しまないことが重要です。
ステップ4:【仕事の取り方】「信頼」を勝ち取り、依頼に繋げるWeb集客術
現代の調査業において、Webサイトは最も重要な集客ツールです。ただ作るだけでは意味がありません。
「料金体系の明記(例:調査員1名1時間〇円~)」
「代表者の顔写真と経歴の公開」
「事務所概要(住所・電話番号)の掲載」
「守秘義務の遵守宣言」
など、依頼者の不安を徹底的に取り除き、信頼性を高めるコンテンツを充実させましょう。
さらに、地域名(例:新宿 興信所)で検索した際に上位表示されるための「MEO対策(Googleビジネスプロフィール)」や、専門知識を発信するブログ運営も、依頼獲得に直結する有効な戦略です。
ステップ5:【報告と連携】「勝てる報告書」の作り方と、弁護士との連携方法
調査が完了したら、その成果を調査報告書としてまとめます。
この報告書は、単なる記録ではなく、裁判になった際に依頼者が有利な立場を築くための「武器」です。そのため、いつ、どこで、誰が、何をしていたか、5W1Hを明確にし、客観的な事実のみを時系列で詳細に記載する必要があります。
あなたの主観や推測を交えてはいけません。そして、報告書を渡して終わりにするのではなく、必要に応じて、提携する弁護士を紹介するなどのアフターフォローを行うことで、依頼者の満足度は飛躍的に高まります。
この最後の詰めの丁寧さが、口コミや次の依頼へと繋がるのです。
まとめ:興信所の仕事とは、情報を通じて依頼者の「未来」を切り拓くこと
興信所・探偵の起業は、依頼者が抱える問題を解決し、より良い「未来」へと進むための一歩を後押しする、極めて重要な役割を担っています。
責任は重いですが、依頼者からの「あなたのおかげで、再出発できます」という感謝の言葉は、何物にも代えがたいものとなります。
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