2025.10.28 起業ガイド
ドローンは今「地方がアツい」2025年市場動向と起業3ステップ
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風景の空撮や、大迫力のドローンショー、物資運搬でドローンが活躍する様子など、ドローンの情報に触れる機会が、ここ数年で非常に多くなりました。
そんな中「自分も挑戦したいけど、資金や資格はどうすれば良いのだろう」と迷う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ドローンで起業を目指す人に向けて、最新の市場や特に地方での動向と、ビジネスを着実に成功させるための具体的ステップを解説します。
この記事を読めば、ドローンを活用してどのように起業をすれば良いかがわかるので、起業へと一歩踏み出せるようになります。
ドローン起業は「地方がチャンス」─資格制度改正と市場の拡大
業界の動向が「サービス提供型」へ変化したことにより、ドローンビジネスが特に地方で新しい産業として注目されています。
ここでは、市場と制度の動き、そして地方での今後の可能性を整理していきます。
サービス市場が機体市場を凌駕する成長フェーズ
Impress総合研究所の調査では、2024年度のドローン国内市場約4684億円になり、2028年度には9054億円規模へ拡大する見込みです。
サービス市場には、空撮、測量、農薬散布、インフラ点検など多様な分野が含まれます。
これらはドローン活用の一部であり、単なる機体販売では生まれない継続収益を生み出しています。
市場の中心が「モノ」から「サービス」へ移ることで、個人事業主にも参入の余地が広がり、今後は専門知識とともに現場理解と提案力が価値になる時代といえます。
2025年12月、民間資格の優遇措置が終了─制度改正のポイントと今後の選択肢
2025年12月からドローンの資格制度が変わります。最大の変更点は、「民間資格の優遇措置が終了する」ことです。
これまでは民間スクールの資格で国土交通省への飛行許可・承認(例:人口集中地区、夜間、目視外飛行など)の 申請手続きの一部を省略できる仕組みがありました。
しかし、制度改正後はこれらの手続きが複雑化します。
この変更で有利なのが、現在、国家資格(一等・二等無人航空機操縦士)を持つ人です。国家資格があることで、引き続き飛行許可の申請が簡略化されたり一部の申請が不要になります。
また、レベル3.5の補助者なしでの目視外飛行や、レベル4の有人地帯での目視外飛行を行うためには国家資格が必須です。
国家資格の講習や試験には費用がかかるので、自分がどのレベルでドローンを使いたいのか、自分の目的を明確にしてから動き方を決めましょう。
地方でこそ生まれる需要×業務のビジネス機会
制度改正により、入り口が狭くなったと感じる人もいるかもしれません。
ですが人口が少ない地方には、国家資格がなくても飛行可能である場所が多く存在します。
急いで民間資格を取り、国家資格へ移行するのが現時点での近道かもしれません。焦って資格を取るよりも、 補助金や助成金を活用しながら計画的に準備するルートが現実的です。
加えて、地方には都市部にはない「広い土地」「高齢化」「人材不足」という課題があります。
同時にこれらの課題は、ドローンによる解決策を求める潜在的な需要といえます。
たとえば、農薬散布や山間部のインフラ点検など、人手だけでは時間もコストもかかる業務をドローンなら少人数でカバーすることが可能です。
「現場で学び、現場で決める」ドローン起業
データや制度を調べるだけでは、起業の一歩を踏み出すことはできません。
行動の中で学び、実際の手応えを得ることが成功への近道です。
ここでは、資格や資金面で迷う人が、リスクを抑えて挑戦できる現実的な方法を紹介します。
まず「触って学ぶ」実践型講座体験
ドローンは実際に自分で操縦することで理解が深まります。
自治体やスクールが主催する体験講座や短期コースが多く開かれていますので、この機会に参加してみましょう。
費用は無料のものから1〜3万円程度が一般的で、半日〜2日間のプログラムで基本操作や安全管理を学べます。
このような実践型講座は、資格取得の前の準備としても有効です。小さく試し、失敗して学ぶことが確実な第一歩といえます。
補助金・助成金を活用して初期費用を軽減
本格的に取り組みたいと感じたら、次のステップとして補助金や助成金の活用を検討しましょう。制度をうまく使うことで、初期費用の負担を大幅に抑えられます。
たとえば農業分野の「産地生産基盤パワーアップ事業」では農業用ドローンやスマート農業機器の導入が支援の対象です。
技能習得なら「人材開発支援助成金」も利用できます。
さらに、測量・点検・空撮などの分野で起業を目指すなら「IT導入補助金」「ものづくり補助金」「持続化補助金」の活用が可能です。
これらの制度をうまく活用すれば、導入コストを3〜5割程度抑えることができます。
農業・測量・インフラ点検─地方連携ビジネスの模索
地方では、農家、建設会社、自治体との協働型ビジネスが増加しています。
農業では農薬散布や生育管理に、測量・建設では「i-Construction」を通じた3D測量にドローンが利用されています。
インフラ点検や防災では、自治体が地元事業者と協定を結び、橋梁・河川の安全管理を担うケースもあります。
個人事業主でも地域に貢献して収益を得られるモデルで、行政や企業との協働により、安定した案件を確保できるのが大きな魅力です。
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ドローン起業で持っておくべき3つの視点
ドローン起業ではどんな価値を誰に提供し、どんな形で地域と関わるかを明確にすることが重要です。
ここでは、持続可能なドローン事業を育てるための3つの視点を紹介します。
視点①:技術志向ではなく「課題解決視点」を持つ
ドローンを扱う上で陥りやすいのが、「機体の性能」や「操縦技術」にばかり意識が向くことです。
技術も大切ですが、顧客や地域が抱える課題をどう解決できるかを考える視点が、長期的なビジネスには欠かせません。
「橋の点検を安全かつ短時間で行いたい」「農薬散布の人手を減らしたい」など、現場の困りごとを具体的に理解すること、つまり「誰の何を解決するのか」を言語化できる人こそ、信頼される起業家です。
この視点を持つことで、単なるドローン操縦者ではなく、地域課題を見つけて提案できるパートナーへと成長できます。
視点②:行政・地域と協働するビジネスモデルをつくる
地方では、防災・測量・観光など、自治体が抱える課題を一緒に解決できる事業者が求められています。
災害時のドローン利用協定や観光PR動画の制作など、自治体と協定を結ぶ動きが全国で広がっています。
商工会議所、農協、建設団体などとの連携で案件を得るチャンスも増えます。
透明性ある事業計画を作り、安全運航体制を整え、行政とも強い信頼関係を築いて、長期的な委託業務やモデル事業への参加につなげましょう。
視点③:学びながら稼ぐコミュニティ型起業家として動く
ドローン産業は変化が速いため、個人だけで情報を追うのは難しい時代です。
そのため、同じ志を持つ仲間と学び合い、仕事を共有する仕組みが求められています。
地域のドローン協会やオンラインコミュニティを中心に、技術研修、案件紹介、共同受注を行う動きが見られます。
こうしたネットワークに参加することで、単独では取れない案件にも関わることが可能です。
自分だけで準備して起業するよりも、知見を共有して次に活かすという姿勢がドローン起業家には求められます。
地方で立ち上げやすいドローン起業3ステップ
ドローンビジネスは、都市よりも地方にチャンスが広がっています。
最後に、地方でドローン起業を始める際の「現場理解」「準備手順」「ライフワーク化」という3つのステップを紹介します。
ステップ1:現場を歩いて、仕事のキーワードを自分で掴む
最初にすべきことは、現場を歩き自分の目で地域の課題を探すことです。
農業なら作業の負担や季節ごとの変化、建設なら点検の頻度や安全基準など、現場の人に話を聞くことが出発点になります。
「除雪作業の記録をドローンで撮影できないか」「河川の堤防点検を効率化できないか」など、課題を見つけるたびにメモを取りましょう。
風景や人の声から仕事のキーワードを拾う姿勢が、地方起業の第一歩となります。
ステップ2:資格・補助金・仲間づくりの手順で整える
次に「資格→資金→仲間」という手順で準備を進めましょう。
①資格:基本的な飛行技能を身につけ、必要に応じて国家資格や民間資格を取得する
②資金:国や自治体の補助金・助成金を調べ、ドローン導入の負担を減らす
③仲間:地元企業・自治体・農家などとつながりを作り、協働のチャンスを増やす
この3つの手順を整えることで、無理なくドローン事業を立ち上げることが可能です。
ステップ3:ドローン×地域課題をライフワークに変える
ドローン事業は、地域の課題を解決する「継続型の仕事」として発展が可能です。
起業をライフワークに変えるための3つのステップを整理します。
1.スモールスタートで始める:小規模案件から始め、経験を積んで信頼を得る
2.地域に根ざした実績を作る:農家、建設会社、観光団体など、身近なパートナーと協力する
3.自分の専門分野を育てる:撮影、測量、点検など、得意な分野に特化し、継続的な受注を目指す
このプロセスを繰り返すうちに、ドローン事業は地域になくてはならないビジネスに変わります。
まとめ:ドローン起業は「学び」「協働」「地域」の柱で進めよう
ドローン起業は、地方が抱える課題を解決できるので大きなビジネスチャンスの可能性を秘めています。
ドローン起業では学びながら行動する姿勢と地域に寄り添う視点を持ち、現場で課題を探しながら仲間や行政と協働できる仕組みを作ることが重要です。
まずはできることから小さく始め、地域に風を起こしましょう!
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