2026.02.04 起業ガイド
フットサル起業で収益化する3つのビジネスモデル
Index
「大好きなフットサルを仕事にしたい」
「自分のコートを持って、多くの人が集まる場所を作りたい」。そう夢見て起業を志す人は少なくありません。
しかし、いざ具体的に調べ始めると、数千万円規模の建設費用や土地探しの難航、そして維持費の高さという現実に直面し、諦めてしまうケースが大半です。
ですが、本当に「自分のコートを持つこと」だけがフットサル起業の正解なのでしょうか?
実は、施設を持たずにイベントを主催したり、スクールを運営したりすることで、初期リスクを抑えながら高収益を上げている起業家も増えています。
本記事では、王道のコート経営のリアルな収支構造と、個人がフットサルビ起業で成功するための具体的な方法を徹底解説します。
この記事を読めば、どのように大好きなフットサルで起業をすれば良いかがわかります。
フットサルコート経営の現実は甘くない?収益構造を解剖
初期費用3,000万円?建設費と土地取得のハードル
まず、自前でフットサルコートを開業する場合のコスト感を正しく理解しておきましょう。
更地にコートを作る場合、整地費用や人工芝の敷設、防球ネット、照明設備、そしてクラブハウス(受付・更衣室・シャワー・トイレ)の建設が必要です。
これらを合わせると、最低でも1面あたり1,500万円〜2,000万円、一般的に収益化しやすいと言われる3面規模なら5,000万円以上の初期投資が必要になります。
これに加え、好立地の土地を確保するための取得費や保証金がかかります。
融資を受けるにしても、数百万〜1,000万円程度の自己資金がなければ、スタートラインに立つことさえ難しいのが、施設保有型の現実です。
稼働率が命。平日昼間の「空白時間」をどう埋めるか
箱を作れば人が来る時代は終わりました。
コート経営の最大の課題は、稼働率の波です。
社会人が主なターゲットであるため、平日夜(19時〜23時)と土日は予約が埋まりやすいですが、平日昼間はガラガラという施設が少なくありません。
しかし、稼働していなくても地代家賃やスタッフの人件費といった固定費は発生し続けます。
この空白時間を埋めるために、主婦向けのスクールや高齢者向けの健康教室、あるいは企業研修の誘致など、知恵を絞って稼働率を上げ続けなければ、借入金の返済で経営が圧迫されてしまいます。
競合過多と人口減少による市場の変化
フットサルブームの定着により、都市部ではコートの供給過多が起きています。
さらに少子高齢化で競技人口の減少も懸念されており、単に「場所を貸す(レンタルコート)」だけのビジネスモデルでは、価格競争に巻き込まれてジリ貧になります。
生き残っている施設は、質の高いスクールを併設していたり、個サル(個人参加型フットサル)のコミュニティが盛り上がっていたりと、施設ではなくコンテンツで差別化しています。
これからの起業には、施設を作る力以上に、人を集める企画力が求められます。
土地・資金なしでもOK!フットサル起業の3つの勝ち筋
①イベント・大会主催(イベンター)モデル
もっと初期費用を抑えられるのが、既存のコートを借りて大会や個サルを主催する「イベンター」としての起業です。
必要なのはコートのレンタル代と審判・スタッフの人件費、備品代のみ。参加費からそれらを引いた分が利益となります。
例えば、参加費2万円の大会を8チーム集めれば売上16万円。
コート代や経費が8万円なら、半日の稼働で8万円の利益です。
リスクは集客失敗による赤字ですが、SNSマーケティングや独自の企画力(例:初心者限定、ユニフォームがもらえる大会など)があれば、ファンを増やして安定収益化が可能です。
何より、借金を背負わずにスタートできるのが最大の魅力です。
②サッカースクール・教室運営モデル
教えることが好きなら、スクール運営に特化するのも手です。
自前のコートを持たなくても、地域のフットサル場や公共施設、学校のグラウンドを時間借りして運営できます。
子供向けのスクールは、一度入会すれば数年は継続してくれるストック型のビジネスであり、経営が安定しやすいのが特徴です。
また、大人向けの「脱・初心者クリニック」や「戦術講座」など、ニッチな需要を狙うこともできます。指導カリキュラムの質と、保護者や生徒との信頼関係構築が成功の鍵となります。
③施設運営受託・コンサルティング
商業施設の屋上や、遊休地活用としてフットサルコートを作ったものの、運営ノウハウがなく困っているオーナー(企業や地主)は意外と多いものです。
そうしたオーナーと契約し、集客や日々の管理業務を代行するモデルです。
オーナー側は面倒な運営を丸投げでき、あなたは施設を持たずに運営売上の一部(または固定報酬)を得ることができます。
実績が必要なためハードルはやや高いですが、イベンターやスクール運営で集客力の実績を作れば、将来的にこうしたオファーを獲得することも十分に可能です。
成功する起業家がやっている「集客」と「コミュニティ作り」
SNSとWeb予約システムを活用した効率化
どのモデルであっても、現代のフットサルビジネスにWeb活用は不可欠です。
InstagramやTikTokでプレー動画や大会の楽しい雰囲気を発信し、認知を広げます。
そして重要なのが、そこからスムーズに予約・決済ができる導線設計です。
電話予約のみのアナログな運営では、夜中に予約したいユーザーを取りこぼします。
スマホで完結する予約システムや、LINE公式アカウントを使った空き情報の配信など、顧客の利便性を徹底的に高めることが、リピート率向上に直結します。
顧客をファンに変える「独自の大会・リーグ戦」設計
単発の利用客を常連客に変える最強のツールがリーグ戦です。
毎週または毎月決まった曜日に試合があることで、定期的な来場が確定します。
また、順位表や得点ランキングをWebで公開したり、優勝チームに豪華賞品を用意したりすることで、参加者のモチベーションを高め、「この大会に参加し続けたい」というコミュニティへの帰属意識を作ります。
ただ場所を貸すのではなく、そこに行けば仲間がいる、熱くなれる場所があるという「居場所」を提供できるかどうかが、競合との差別化になります。
物販やスポンサー獲得による収益源の多角化
コート代や参加費だけに依存するのはリスクがあります。
成功している事業者は、オリジナルユニフォームの制作販売、ドリンクやサプリメントの物販、あるいは地元企業の看板広告(スポンサー)獲得など、収益ポイントを複数持っています。
特にイベント主催モデルの場合、人が集まること自体が価値になるため、サンプリングをしたい企業や、認知を広げたい店舗とタイアップできる可能性があります。
フットサルを起点に、商圏内のビジネスを巻き込んでいく視点を持つと、売上の天井が高くなります。
未経験からフットサルビジネスを立ち上げる4ステップ
STEP1:自身の「強み」と「参入モデル」の決定
まずは自己分析です。あなたには何がありますか?「資金」があるならコート建設も視野に入りますが、多くの場合は「情熱」や「指導力」「企画力」が武器になるはずです。
資金がないならイベンターやスクールから始める、指導経験がないなら運営や集客に特化してコーチを雇うなど、自分のリソースに合った参入モデルを選びます。
ここを見誤ると、無理な借金を背負ったり、強みが活きずに挫折したりする原因になります。
STEP2:緻密な事業計画とエリアマーケティング
ターゲットとするエリアの人口構成(若者は多いか、子供は多いか)、競合施設の料金体系や稼働状況を徹底的にリサーチします。
そして、「客単価×客数」で売上を予測し、経費を引いて利益が残るかをシミュレーションします。
特にフットサルビジネスは雨天時の売上減や、季節変動(真夏・真冬の客足減)も考慮した、厳しめの計画を立てる必要があります。
STEP3:資金調達と物件(または提携コート)探し
事業計画書ができたら、必要な資金を調達します。
コートを作るなら日本政策金融公庫などの創業融資、イベント型なら自己資金でまかなえる範囲かを確認します。
同時に場所の確保に動きます。
コート建設なら土地探しや施工会社への見積もり依頼、イベント型なら利用させてもらうフットサルコートへの挨拶と交渉が必要です。
特にイベント型の場合、「定期的に利用するので安くしてほしい」といった交渉力も利益率に関わってきます。
STEP4:開業前のプレマーケティングと集客
オープンしてから集客を始めるのでは遅すぎます。
開業日の数ヶ月前からSNSアカウントを動かし、「ここにこんなスクールができる」「こんな楽しいイベントをやる」という期待感を醸成します。
無料体験会やプレ大会を開催し、見込み客のリスト(LINE登録者など)を集めておくことが、ロケットスタートを切るための必須条件です。
最初の顧客になってもらう友人・知人への声かけも泥臭く行いましょう。
情熱をビジネスに変えるために必要な「経営脳」とは
どのモデルを選ぶにしても、共通して必要なのは「経営者としての視点」です。サッカーが上手いことと、サッカービジネスで稼ぐことは全く別のスキルです。
感情や情熱だけで突っ走ると、数字の罠に気づかず、大切な資金を溶かしてしまうことになりかねません。
「自分の計画に無理はないか?」「もっと良い収益モデルはないか?」と迷ったら、一度プロの視点を入れてみませんか?
あなたの状況に合わせた最適なプランを一緒に考えます。まずは無料の個別相談で、あなたの夢をビジネスに変える第一歩を踏み出してください。
◯関連記事
・サッカースクール起業6手順!スクール経営と安定収入の作り方
・スポーツ用品で起業する方法―低リスクではじめる小規模ビジネス入門
Related Posts

