2025.10.07 起業ガイド
【産業カウンセラーの起業】稼げないは嘘!法人契約で成功する5ステップ
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「産業カウンセラーの資格を取ったけど、仕事がない…」
「この資格、本当に稼げるの?」
産業カウンセラーとして起業を考えている方はこのようなお悩みがあるのではないでしょうか。
このお仕事は企業が抱える「人材」という深刻な課題を解決できる、非常に市場価値の高い専門職です。
問題は、その価値を、経営者に伝わる「言葉」と「価格」で提示できていないことです。
今回は産業カウンセラーとして起業し、成功するための方法や成功への具体的なステップをご紹介します。この記事を読めば、産業カウンセラーとして起業するために必要なことがわかります。
なぜ、多くの産業カウンセラーは「稼げない」のか?
産業カウンセラーの資格保有者の多くが、「資格を活かせない」「稼げない」という悩みを抱えています。
根本的な原因は、スキル不足ではなく、ビジネスモデルの選択ミスの可能性があります。
罠1:「悩みを聞く」ことが仕事だと思っている(本当の顧客は誰か?)
多くのカウンセラーが、従業員個人の「悩みを聞くこと」を自分の仕事だと考え、個人向けの単発カウンセリングに終始してしまいます。
しかし、企業があなたにお金を払うのは、従業員がスッキリするためではありません。
その先にある「休職率の低下」「離職率の改善」「生産性の向上」といった、具体的な経営課題の解決を求めています。
あなたの本当の顧客は、目の前の従業員ではなく、その向こうにいる経営者です。
罠2:個人向けの単発カウンセリングしか提供していない
個人向けのカウンセリングは、やりがいはありますが、ビジネスとしては非効率です。
常に新規クライアントを探し続けなければならず、自分の収入は労働時間に比例して頭打ちになります。
したがって、売上が伸び悩んだり、大きな収入を得たりするのが難しい状態です。この仕組みを根本的に改善しなくてはなりません。
罠3:自分の価値を「時給」で安売りしてしまっている
時給換算での価格設定もアリですが、あなたが提供するのは単なる時間ではありません。企業の「数百万、数千万円の損失」を防ぎ、未来の成長を創り出す、非常に価値の高い経営コンサルティングともいえます。
産業カウンセラーとして起業して成功にするには、時給ではない別の価格設定をする必要があります。価格戦略は後ほど解説していきます。
産業カウンセラーの起業|成功への2大ビジネスモデル
産業カウンセラーとしての起業には、大きく分けて2つのビジネスモデルが存在します。どちらを主軸に置くか、あるいは組み合わせるかで、あなたの働き方と収入は大きく変わります。
産業カウンセラーの起業 2大ビジネスモデル
| ビジネスモデル | ターゲット | 特徴 | 収益性 |
|---|---|---|---|
| 1. 個人向けキャリア特化型 | 働く個人 | ・個人のキャリアの悩みに深く寄り添う ・オンラインで完結しやすい |
単価は比較的低いが、実績を積めば高単価な継続コースも可能 |
| 2. 法人向けEAP(従業員支援)型 | 企業(経営者・人事部) | ・企業と顧問契約を結び、組織全体を支援 ・安定した高収益を目指せる |
年収1000万円以上も十分に可能。ただし、法人営業のスキルが必須。 |
個人向けのカウンセリングで実績を積み、その知見を活かして法人向けサービスを展開する、というステップアップが王道です。
しかし、本気で「稼げる」産業カウンセラーを目指すなら、最初から「法人向けEAP事業」を視野に入れた戦略を立てて挑戦するのも手です。
法人契約を獲得する!「売れる」EAPサービスの作り方
「法人契約なんて無理…」そう思う必要はありません。
企業の経営者が抱える「人の問題」は、想像以上に深刻です。前提として、人の課題に対し、的確な解決策を提示できれば、企業は喜んであなたにお金を払います。
ステップ1:経営者の「課題」を解決する、3つのパッケージ
産業カウンセラーとして法人契約を獲得する際、「いつでも、どんな悩みでも聞きますよ」と提案しても、なかなか成約は厳しいです。
多忙な経営者は、あなたの専門性が何で、自社の課題をどう解決してくれるのかを、瞬時に理解したいためです。
そこで有効なのが、企業のメンタルヘルス課題を「発生フェーズ」で分類し、それぞれに対応する具体的なサービスを「パッケージ」として提示することです。
- 予防パッケージ(研修):メンタルヘルス研修、ハラスメント研修、コミュニケーション研修など。
- 対処パッケージ(相談窓口):従業員がいつでも相談できる、外部カウンセリング窓口の提供。
- 事後パッケージ(復職支援):休職者のスムーズな職場復帰をサポートする、面談・コンサルティング。
このように、サービスをパッケージ化することで、経営者は「自社に今、必要なのはどのサービスか」を直感的に理解できます。
例えば、まだ大きな問題は起きていないが、従業員のストレスレベルが気になる企業には「①予防パッケージ」を。すでに休職者が出てしまい、対応に苦慮している企業には「③事後パッケージ」を提案する、といった形です。
さらに、「①と②を組み合わせた、年間顧問契約プラン」といった形で、複数のパッケージを組み合わせることで、より包括的なサポートを提案し、高単価な長期契約へと繋げられます。
ステップ2:料金設定|「コスト」ではなく「投資」と思わせる値決め
月額の顧問契約料を提示する際は、それが「コスト」ではなく、将来の利益を生む「投資」であることを、数字で示しましょう。
例えば、「この顧問契約(投資)により、社員一人の離職を防げれば、採用コスト〇〇万円が削減できます」「生産性が〇%向上すれば、これだけの利益アップが見込めます」というように、費用対効果を明確に語ることが重要です。
提案の際には、料金の見せ方も重要です。「年間顧問料120万円」と提示すると、経営者は「高いな」と感じるかもしれません。
しかし、同じ金額を「従業員100名の会社なら、社員一人あたり、月々たったの1,000円です。この投資で、社員の離職を防ぎ、生産性を高められるのです」と伝えれば、どうでしょうか。投資対効果の高い、リーズナブルな提案に思うはずです。
ステップ3:営業戦略|中小企業の経営者に「響く」提案書の作り方
経営者への提案は非常に重要な部分です。
「現在、貴社では〇〇という課題が発生しており、それを放置すると、年間△△万円の損失に繋がる可能性があります。そこで、□□という解決策を実行すれば、これだけの効果が見込めます」というように、課題→原因→解決策→効果のロジックに基づいた、冷静かつ説得力のある提案書を作成しましょう。
「経営者に響く提案書って、どう書くの?」。「産業カウンセラーとして起業するためにアドバイスがほしい」
本格的に起業をするときには、さまざまなお悩みが出てきます。周りに相談できず結局一歩を踏み出せず終わる方も多くいます。
起業スクールのスタートアップアカデミーは、現在LINEから無料のオンライン起業相談を受け付けています。
産業カウンセラーとしてどのように起業をしていくか、一緒に考えてみませんか?
本気で夢を形にしたい方はぜひお問い合わせください。
産業カウンセラーの起業|成功への5ステップ・ロードマップ
それでは、実際に産業カウンセラーとして起業し、最初の法人契約を獲得するまでの、具体的な5つのステップを解説します。
多くの人が、いきなりステップ4の「営業活動」から始めてしまい、失敗します。成功の鍵は、焦らず正しい順番で、着実にステップを登っていくことです。
ステップ1:コンセプト設計|「〇〇専門」の、唯一無二の専門家になる
あなたの強みは何ですか?「IT業界のメンタルヘルス専門」「女性管理職のキャリア支援専門」「介護職の離職防止専門」など、自身の経験や得意分野を基に、専門領域を一つに絞り込みましょう。
専門に特化することで、あなただからこそできるカウンセリングを提供できます。
ステップ2:法人設立と事業計画|社会的信用を得る
法人契約を目指すなら、個人事業主よりも「株式会社」や「合同会社」といった法人格を持つ方が、社会的信用度が格段に上がります。
また、金融機関からの融資を受ける際にも、しっかりとした「事業計画書」の作成は不可欠です。事業計画書を作ることで、自分のビジネスを数字で可視化でき、どこにいくらかかって、取るべき契約件数も見えてきます。
あなたの想いを、客観的な数字とロジックで表現しましょう。
ステップ3:情報発信|ブログやセミナーで、専門家としての信頼を築く
あなたの専門知識を、ブログ記事や無料のオンラインセミナーという形で、惜しみなく発信し続けましょう。
「この人の話は、具体的で、役に立つ」。その信頼の積み重ねが、あなたへの問い合わせに繋がります。
特に、企業の経営者や人事担当者が集まる、ビジネス系のSNS(LinkedInなど)での発信は効果的です。
ステップ4:営業活動|商工会議所や士業連携で、最初の1社を見つける
最初の法人契約は、紹介から生まれることがほとんどです。
地域の商工会議所や、中小企業向けのサービスを提供している税理士、社会保険労務士といった「士業」の方々と連携しましょう。「クライアントで『人の問題』に悩んでいる企業があれば、ぜひご紹介ください」と、あなたの価値を伝え、協業できる関係を築くことができます。
ステップ5:実績作りと改善|導入企業の「成功事例」が、最高の営業ツール
最初の1社と契約できたら、全力で成果を出しましょう。そして、その企業の許可を得て、「〇〇社の離職率が、半年で△%改善しました」といった具体的な成功事例を作ります。この成功事例を武器に、次の新しい法人契約を決めていきます。
成功事例が積み重なれば信頼も蓄積されていき、サービスを提供した法人からあたらしい顧客を紹介してもらえる可能性もあります。
まとめ:あなたは、企業の「人」に関する課題を解決する経営パートナー
産業カウンセラーでの起業は、会社の最も重要な資産である「人」を守り、育て、組織全体の生産性を向上させる、大変価値のあるお仕事です。
「私の経歴で、どんな法人向けサービスが作れるだろうか?」「最初の法人契約を、どうしても獲得したい」。
産業カウンセラーで起業をするといっても、わからないことが多いかと思います。
起業スクールのスタートアップアカデミーでは、現在LINEから無料のオンライン起業相談を受け付けています。
ビジネス面での不安や法律、資金面などわからないことがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この起業相談を受けていただければ、産業カウンセラーとしてどんなことから始めればよいかが明確になります。
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