2025.09.20 起業ガイド

【一人で開業】フランチャイズは儲かる?失敗しない本部選びと注意点

【一人で開業】フランチャイズは儲かる?失敗しない本部選びと注意点


「起業したいけど、アイデアやノウハウがない…」
「失敗のリスクを考えると、一歩が踏み出せない…」

起業をするときの大きな悩みですよね。いきなり自分のアイデアで起業するのが不安な方は、フランチャイズもおすすめです。

今回は、フランチャイズの一人開業を成功するための考え方やコツ、契約前に知るべきことなどをご紹介します。この記事を読めば、フランチャイズを始めるべきかどうかがわかります。

そもそもフランチャイズとは?「他人の成功モデル」を買う仕組み

フランチャイズでの一人開業を検討する前に、その本質を正しく理解しておく必要があります。

フランチャイズとは、一言で言えば「ある程度成功しているビジネスモデルを、加盟金やロイヤリティを支払うことで、パッケージとして購入する仕組み」です。

メリット:看板・商品・ノウハウが、お金で手に入る

最大のメリットは、ゼロから事業を立ち上げる苦労を大幅にショートカットできる点。

すでに知名度のある「看板(ブランド)」、売れることが分かっている「商品・サービス」、そして長年培われてきた「運営ノウハウ(研修制度など)」を、お金で手に入れることができます。

これにより、未経験者でも比較的短期間で事業を軌道に乗せることが可能です。

デメリット:自由がない、ロイヤリティの支払い、本部と一蓮托生

一方で、他人の仕組みに乗るということは、そのルールに縛られることを意味します。メニューや価格、営業時間、内装などを自由に変えることはできません。

また、毎月売上の一部を「ロイヤリティ」として本部に支払い続ける必要があります。さらに、万が一本部の経営が傾いたり、ブランドイメージが悪化したりすれば、あなたの店もその影響を直接受けることになります。

あなたはどっち?「経営者」と「雇われ店長」の違い

フランチャイズでの一人開業は、「起業」というよりは「優秀な雇われ店長」に近い働き方だと認識することが重要です。

「自分で新しいことを創造したい」という独立心の強い「経営者」タイプの人は、フランチャイズの制約に不満を感じるかもしれません。

逆に、決められたことを忠実に実行するのが得意という「店長」タイプの人は、フランチャイズの仕組みを最大限に活用できるでしょう。

今すぐできるアクション:
あなたが仕事で最もやりがいを感じるのは、「新しい企画を考えること」か、「マニュアル通りに完璧に業務をこなすこと」か、自問自答してみてください。

一人で開業できるフランチャイズ|おすすめの業種4選

それでは、具体的にどのようなフランチャイズが、一人での開業に向いているのでしょうか。

ここでは、省スペース・低資金で始められ、かつ一人でのオペレーションが可能な4つの代表的な業種をご紹介します。

一人で開業できるフランチャイズ おすすめ業種

業種タイプ 特徴 メリット 必要なスキル
1. 出張・訪問型
(ハウスクリーニング、修理)
店舗不要で、車一台で開業可能。 ・在庫リスクがほぼゼロ
・固定費が非常に低い
技術力、コミュニケーション能力
2. 小規模店舗型
(買取専門店、からあげ店)
数坪の小スペースで開業可能。 ・オペレーションがシンプル
・パート・アルバイトも活用しやすい
接客スキル、簡単な調理技術
3. 移動販売型
(キッチンカー)
需要のある場所へ移動して販売。 ・家賃がかからない
・イベント出店で高売上も
調理技術、運転技術
4. 無店舗・在宅型
(結婚相談所、学習塾)
自宅で開業でき、PC一台で完結。 ・初期投資が最も低い
・利益率が非常に高い
カウンセリング能力、指導力

上記の業種に共通するのは、大規模な設備投資や多くの従業員を必要としない点です。

本部が提供する研修制度が充実している場合が多く、未経験からでも挑戦しやすいのが特徴です。

ただし、どの業種を選ぶにせよ、本部のブランド力だけに頼るのではなく、あなた自身の「人柄」や「丁寧な仕事」でお客様からの信頼を得ることが、一人開業で成功するための鍵となります。

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「儲かる」という言葉に騙されるな!フランチャイズの収支モデル

フランチャイズの募集サイトには、「年収〇〇円可能!」といった魅力的な言葉が見られます。

しかし、その数字を鵜呑みにしてはいけません。ここでは、フランチャイズのリアルなお金の仕組みと、見るべきポイントを解説します。

初期費用(加盟金)と運転資金はいくら必要か

開業時に必要な初期費用は、主に「加盟金」「保証金」「研修費」「物件取得費」「内外装工事費」などです。

一人で開業できる小規模なフランチャイズでも、大体200万~500万円程度は見ておく必要があります。

これとは別に、オープン後すぐにお客様が来なくても事業を継続できるための「運転資金」として、最低でも3ヶ月分の生活費と経費を準備しておくことが、失敗しないための鉄則です。

ロイヤリティの計算方式(売上歩合方式 vs 定額方式)

ロイヤリティとは、本部のブランドやノウハウを使用する対価として、毎月支払う上納金です。これには、主に2つの方式があります。

自分の手元に残る利益に直接影響するため、契約前に必ず仕組みを正確に理解しておく必要があります。計算方式は、主に「売上歩合方式」と「定額方式」の2種類に大別されます。

  • 売上歩合方式:売上の〇%を支払う。売上が低い時は負担が軽いが、売上が伸びるほど支払額も増える。
  • 定額方式:売上に関わらず、毎月決まった額を支払う。売上が伸びれば利益は大きくなるが、売上が低い時でも負担は変わらない。

上記のように、将来的に大きな売上を目指すのであれば「定額方式」の方が有利に働く可能性があります。

一方で、開業初期の売上が読めない段階では、「売上歩合方式」の方がリスクは低いと言えます。

本部が提示するモデル収支だけでなく、自分自身で悲観シナリオと楽観シナリオの両方をシミュレーションし、どちらの方式が自分の事業計画と価値観に合っているかを、慎重に見極めることが重要です。

モデル収支の「ワナ」。本当にその売上は達成できるのか?

本部が提示する「モデル収支」は、あくまで好条件が揃った場合の「理想の数字」であることがほとんどです。

その数字の根拠を、必ず担当者に詳しく確認しましょう。

「この売上を達成している店舗は、全体の何割ですか?」「立地条件やオーナーの経歴はどうですか?」といった具体的な質問を投げかけ、提示された数字の現実味を冷静に見極めることが重要です。

失敗しない!「優良本部」と「悪質本部」を見極める7つのチェックリスト

フランチャイズでの一人開業の成否は、パートナーとなる本部選びで9割決まると言っても過言ではありません。

契約書にサインしてから後悔しないために、以下の7つのポイントで、その本部が本当に信頼できるかを見極めましょう。

  1. □ 契約前に、複数の既存オーナーに話を聞かせてくれるか?
    成功しているオーナーだけでなく、苦戦しているオーナーの話も聞かせてくれる本部は、誠実である可能性が高いです。
  2. □ 本部の経営状態は健全か?(財務諸表の開示)
    パートナーとなる本部の経営が傾いていては元も子もありません。財務諸表の開示を求め、健全経営であるかを確認しましょう。
  3. □ SV(スーパーバイザー)のサポート体制は手厚いか?
    開業後のサポート役であるSVの質は非常に重要です。一人のSVが何店舗を担当しているのか、訪問頻度はどのくらいか、具体的に確認しましょう。
  4. □ ロイヤリティの算定根拠は明確か?
    ロイヤリティが、提供されるノウハウやサポートに見合った、納得感のある金額であるかを見極めます。
  5. □ 中途解約の条件や違約金は、不当に厳しくないか?
    万が一撤退する場合の条件を確認しておくことは、リスク管理の基本です。
  6. □ 契約書の雛形を、事前に持ち帰らせてくれるか?
    その場で契約を急がせるような本部は要注意。持ち帰って、専門家に相談する時間を与えてくれるのが優良な本部の証です。
  7. □ マイナス情報(過去の訴訟など)も、正直に開示してくれるか?
    都合の良い情報だけでなく、過去の失敗やトラブルについても誠実に説明してくれる本部は、信頼できるパートナーと言えるでしょう。

まずは興味のあるフランチャイズ本部の説明会に参加してみましょう。

このチェックリストを使って担当者に質問をぶつけてみてください。その反応で、本部の誠実さが見えてきます。

まとめ:フランチャイズは「楽な道」ではなく「一つの選択肢」

フランチャイズでの一人開業は、確かにゼロから事業を創り出すより、成功への近道に見えるかもしれません。しかし、楽して儲かる道ではありません。

他人の作ったビジネスモデルに乗るということは、そのルールに縛られ、自由を失うことと引き換えです。

最も重要なのは、自分の経営の自由や創造性を手放してでも、安定とノウハウが欲しいかどうかを自分に問いかけてみることです。

「このフランチャイズ本部は、本当に信頼できるだろうか?」
「契約書のこの条文、法的に問題ない?」。

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