2025.11.02 起業ガイド

トレンドは「おしゃれな雀荘」新スタイル麻雀店開業の3ステップ

トレンドは「おしゃれな雀荘」新スタイル麻雀店開業の3ステップ

麻雀店を開業するにあたり、風俗営業の許可や申請の手続きや初期投資などの面で、「本当にうまくいくのか?」という不安を抱えていませんか?

しかし、適切な知識と準備があれば、麻雀店を開業することが可能です。

この記事では、麻雀業界の最新動向や成功する3つの店舗モデル、開業に必要な法令の基礎知識、そして地域に根ざした具体的な行動プランまでを詳しく解説します。

あなたの「麻雀愛」を仕事に変え、人とのつながりを生む麻雀店をつくってみませんか?

麻雀店開業の機会をつかむ:麻雀業界の縮小から再成長の動き

「麻雀店なんて、もう時代遅れじゃないか?」「今から始めても、お客さんは来ないだろう」。

しかし、その一方で、社会のイメージ変化と新しいファンの増加により、麻雀業界は今、大きな転換期を迎えています。

①コロナ前後でどう変わった?人口・店舗数・市場規模の推移

近年、麻雀人口は長期的に減少傾向にあり、警察庁の統計では麻雀店は2020年の7,597件から2024年には6,513件に減少しています。

この店舗数だけを見ると麻雀業界の動向は厳しい状況に見えますが、一方で麻雀専門ニュースサイト「麻雀ウォッチ」によると、麻雀参加人口はコロナ禍の影響で急減したものの、再び微増傾向が見られます。

また公益財団法人日本生産性本部『レジャー白書』によれば、一人当たりの麻雀活動回数および年間平均費用は、2023年は18.7回/8.8万円、2024年は19.2回/9.2万円と若干回復の兆しです。

つまり、時代に合わせた再成長のチャンスが広がっており、麻雀教室を開く店やカフェ型雀荘など、従来の不健全なイメージとは異なる多様な形態の店舗が登場し、業界の進化が始まっています。

②「Mリーグ」や「咲-Saki-」が変えた麻雀の社会的イメージ

2018年に発足した麻雀プロリーグ「Mリーグ」の登場は、麻雀を知的スポーツとして社会に定着させる大きなきっかけとなりました。

Mリーグ機構の2019年調査によると、視聴者の約6割が非プレイヤー層で、麻雀を「観る」文化が確立されつつあります。

さらに注目すべきは、Mリーグが「ゼロギャンブル宣言」を掲げ、所属選手にプライベートでも賭け麻雀を一切禁止していることです。

この姿勢により、「麻雀=ギャンブル」という従来のイメージが「頭脳戦・エンターテインメント」へと転換し、子どもにも安心して見せられる競技として評価されています。

また、漫画「咲-Saki-」やスマホゲーム「雀魂」の人気により、若年層や女性層が麻雀に触れる機会が増えました。こうした文化的な変化が、新しいタイプの雀荘への需要を生み出しています。

③健康・教育の融合がつくる新時代の麻雀

健康麻雀は「頭の体操」として自治体や社会福祉法人でも導入が進んでいます。

横浜市立大学の調査では、麻雀教室に通う児童20人のIQが平均8ポイント上昇したという結果も報告されており、脳トレ・教育分野としての麻雀が注目されています。

東京新聞の調査によると、麻雀教室に通う小中高生の新規加入者は年間400人超と、25年前の約2倍のペースに達しています。

子ども向け麻雀教室も全国15箇所で開講され、初心者向けクラスは常に満席という人気ぶりです。

保護者からも「忍耐やコミュニケーションも学べる」と好評で、習い事感覚で通わせるケースが増えています。

麻雀が単なる娯楽を超えて、健康維持や教育的価値を持つ活動として認められつつある今こそ、新しい形の雀荘を立ち上げる絶好のタイミングです。

自分の開業スタイルを探す─新しい型の麻雀店

型①:健康麻雀・脳トレ型:昼間に人が集まる「頭のジム」

「賭けない・吸わない・飲まない」を掲げる健康麻雀が全国で拡大しています。

高齢層や主婦層に人気で、脳トレ・孤立防止・健康維持を目的に、行政も支援する動きが広がっています。

厚生労働省の「健康寿命をのばそう!アワード」でも健康麻雀の取り組みが評価されており、介護予防プログラムとして自治体も導入に積極的です。

日中の時間に地域の公民館や福祉施設と連携することで、「麻雀を通じた健康づくり」という明確なコンセプトが、地域住民からの信頼を得る鍵となります。

②おしゃれカフェ型:デートでも楽しめる新しい交流空間

女性や初心者が安心して訪れられる「カフェ型麻雀店」が都市部で続々と開業しています。

内装・照明・BGMなど、コミュニティ空間としてのデザイン性を売りにし、デートスポットとしても利用されるなど、入りやすい雰囲気が評価されています。

従来の雀荘のような「不健全な賭博場」「昭和臭い」といったイメージを取り払った、おしゃれで清潔感のある空間づくりが特徴です。ドリンクやスイーツを充実させ、麻雀を知らない人でも気軽に立ち寄れる雰囲気を演出しています。

またSNS映えする内装や、初心者向けのレクチャーサービスを提供することで、若年層や女性層の新規顧客を獲得できます。

「麻雀×カフェ」という組み合わせは、まだまだ開拓の余地がある市場です。

③オンライン型:デジタルとリアルをつなぐハイブリッド雀荘

App Storeでは「雀魂」が「咲-Saki-」コラボ時にランキング1位を記録するなど、デジタル麻雀の人気は絶大です。

「雀魂」のほかにも「MJモバイル」などが人気でこれらのオンライン麻雀アプリ利用者から、リアル麻雀への流入を狙う取り組みも登場しています。

「オンラインで学び、リアルで会う」というオフ会やイベントを定期開催することで、コミュニティ形成につなげられます。

若年層はデジタルに慣れているため、SNSでの情報発信やオンライン予約システムの導入も効果的です。

また、店内にモニターを設置してMリーグの観戦会を開くなど、「観る雀」と「打つ雀」を融合させたハイブリッド型の運営が、新しい顧客体験を生み出します。

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健全な麻雀店開業に必要な3つの意識

あなたの麻雀店が、地域に長く愛され、安定した経営を続けるためには、「良い卓を置く」「安い料金にする」といったこと以上に、絶対に守らなければならない、そして意識し続けなければならない3つの原則があります。

健全な麻雀店開業で必要なことを3つご紹介します。

①法令の順守:「風営法4号営業」と「飲食店営業許可」

麻雀店の営業には「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」第4号の許可が必要です。

警察署の生活安全課に申請し、営業所の構造や設備が基準を満たしているか審査を受けます。

加えて、飲食提供を行う場合は「飲食店営業許可」も必要となり、食品衛生責任者を置く必要があります。

許可申請には複数の書類が必要ですが、行政書士に依頼することでスムーズに進められます。

中小企業基盤整備機構の「J-Net21 業種別開業ガイド」では、麻雀店開業の具体的な手順が詳しく解説されています。

事前に相談窓口を活用し、必要な手続きを漏れなく確認しておきましょう。

②立地選び:「地域に信頼される場所」

麻雀店は「保全対象施設(学校・病院など)」から一定距離を置く必要があります。

風営法により場所的要件が定められているため、物件探しの段階で事前確認が欠かせません。

また、近隣トラブルを避けるためには、住民への説明責任や地域協調が不可欠です。

都市部では駅近・昼営業型、地方では駐車場完備型など、ターゲット層に応じた立地選びが成功の鍵となります。

「ここなら安心して通える」と思われる場所を選ぶことが、長期的な信頼関係の構築につながります。地域住民と良好な関係を築き、口コミでの集客にも協力してもらいましょう。

③健全運営の姿勢:賭博厳禁・禁煙区分・マナー徹底

麻雀店での賭博行為は刑法で禁止されており、料金体系や景品提供も風営法に準拠する必要があります。

料金表示義務を守り、透明性のある運営を心がけることが大切です。

また、受動喫煙の対策を取り、店内の喫煙区分の明示や分煙設備を作りましょう。禁煙・喫煙エリアを設けることで、幅広い層が利用しやすい環境を整えられます。

マナー啓発や会話ルールの明示など、気持ちよく遊べる場所づくりが長期経営の鍵です。「健全で明るい麻雀文化」を発信する姿勢が、地域からの信頼を得る最大の武器となります。

地域に愛される麻雀店を開業する3ステップ

麻雀業界の可能性を理解し、健全な店舗運営の重要性を認識した今、いよいよあなたの夢を具体的な形にしていくステップに進みましょう。

しかし、いきなり物件を探したり、融資の相談に行ったりするのは得策ではありません。成功する起業家は、必ず正しい順序で着実に準備を進めます。

次に最初の3ステップを解説します。

ステップ①周辺散策とコンセプト発見:街の空気を読む

開業前にまず行うべきは、候補地周辺の散策です。地域の生活者や通勤者の層を観察し、どんなテーマの雀荘が喜ばれるかを探ります。

「若者の遊び場」「シニアの居場所」「地域交流拠点」など、立地ごとに目指す方向は異なります。

街歩きが最初の市場調査となり、そこで得た感覚が麻雀店のコンセプト設計の土台となります。

実際に地域の人とも会話し、ニーズを直接聞いてみることも有効です。「こんな場所がほしい」という声を拾い、雀荘の独自性を生み出すヒントにしましょう。

ステップ②行動プラン:計画→相談→発信する

自分なりの事業計画を作成したら、商工会議所や自治体の起業相談窓口で計画に磨きをかけます。分からないことがあれば行政書士・中小企業診断士・創業支援センターを組み合わせて使うのが効果的です。

また日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」など、創業支援制度の活用も検討します。専門家のアドバイスを受けながら、着実に準備を進めていきましょう。

そしてSNSで進捗や構想を発信し、少しずつ地域ファンを巻き込み、開業前からファンをつくることで、オープン時の集客がスムーズになります。

ステップ③アイディア普及活動:地域の信頼を積み上げる

麻雀講座・マナー教室・プロ対局のパブリックビューイングなど、地域に開いた活動を企画しましょう。

また麻雀を楽しみながら「片手で食べられるメニュー」などユニークな取り組みを企画すればSNSでも話題になります。

地域イベントとコラボし、「健全で明るい麻雀文化」を発信していくことが大切です。小さな積み重ねが、やがて地域になくてはならない存在へと成長させてくれます。

最初から完璧を目指す必要はありません。

まずは小さく始めて、地域の反応を見ながら地域と共に育てていくという姿勢が、長く愛される雀荘づくりの秘訣です。

まとめ:新しい麻雀店を開業して夢を形にしよう

麻雀業界は現在、変化の真っ只中にあります。同時に健全で多様なスタイルの店舗が求められています。

麻雀店開業にあたり、業界動向や店舗モデル、法令の基礎、などを参考にまずは周辺散策から始めてみてください。

あなたの麻雀愛を詰め込んだ店が、誰かの居場所になる日が来ます。

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