2026.02.05 起業ガイド
スノーボードで起業|「冬しか稼げない」を卒業する4つの通年ビジネスモデル
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「大好きなスノーボードに関わって生きていきたい」。雪山で最高のターンを決めた瞬間、そう思ったことはありませんか?
しかし、大手量販店やネット通販との価格競争、そして何より「雪のない夏場をどう食いつなぐか」という季節性の壁が立ちはだかります。
多くのスノボ好きが、オフシーズンの収入への不安から夢を諦めてしまいます。
しかし、視点を変えれば、通年で安定して稼げるビジネスモデルは確実に存在します。
本記事では、ガレージブランドやメンテナンス業など、現代の市場にマッチした4つの通年型スノーボード起業モデルを解説します。
この記事を読めば、通年でスノーボードのビジネスを展開できます。
スノーボード起業の最大の敵「季節性」と「在庫」
夏をどう生き抜くか?「半年無収入」のリスク
スノーボードビジネス最大のリスクは、1年の半分以上がオフシーズンであることです。
一般的なゲレンデがオープンするのは12月からGW頃まで。
実質的に商品が動くのは10月から2月までの約5ヶ月間です。
しかし、実店舗を構えれば、客足が途絶える真夏であっても家賃や光熱費などの固定費は毎月発生します。
従来のプロショップの多くは、夏場にサーフィンやスケートボード、キャンプ用品を扱うことで凌いできましたが、それらのジャンルも競争が激化しています。
「冬に稼いだ利益を、夏に食いつぶす」という自転車操業に陥らないためには、最初から夏にも売上が立つ仕組みを組み込んでおく必要があります。
流行り廃りが激しいギアの在庫リスク
スノーボードギアは、毎年のようにモデルチェンジが行われます。
板の形状(キャンバー、ロッカー等)、グラフィック、ウェアのシルエットなど、トレンドの移り変わりが非常に激しい業界です。
もし今シーズン仕入れた商品が売れ残った場合、来シーズンには「型落ち」となり、半額以下で処分せざるを得なくなります。
これが不良在庫です。
特にサイズ展開が多いウェアやブーツは在庫管理が難しく、資金力の乏しい個人起業家にとって、大量の在庫を抱えることは即、資金ショートのリスクに直結します。
雪不足・暖冬リスクとの付き合い方
地球温暖化の影響により、深刻な雪不足や暖冬が常態化しつつあります。
雪が降らなければ、当然ながらスノーボード用品は売れません。スキー場のオープンが遅れれば、それだけ販売期間も短くなります。
天候頼みのビジネスは、経営者の努力ではどうにもならない外部要因に左右されすぎます。
これからのスノーボード起業は、雪が降っても降らなくても、あるいは雪山に行けない状況でもユーザーが価値を感じるサービスを提供することが、生存戦略として不可欠です。
雪がなくても稼げる!スノーボード起業の4つの勝ち筋
①ガレージブランド(D2C)立ち上げ
「自分が本当に欲しいものを作る」。アパレル(撥水パーカーやTシャツ)、ソールカバー、バインディングのスペアパーツ、あるいはこだわりのワックスなど、ニッチなオリジナル商品を企画し、ネットで直販するD2C(Direct to Consumer)モデルです。
板そのものを作るのはハードルが高いですが、アパレルやアクセサリーなら小ロットからOEM(受託製造)生産が可能です。
ブランドの世界観に共感するファンがつけば、季節を問わずTシャツやキャップなどが売れるようになります。
在庫を最小限に抑えつつ、利益率の高いビジネスを展開できるのが最大の魅力です。
②チューンナップ・メンテナンス専門店
「モノ」ではなく「技術」を売るモデルです。
滑走面のサンディング、エッジ研磨、ワックス塗布などのメンテナンスサービスを提供します。
郵送での受付体制を整えれば、商圏は全国に広がります。このモデルの強みは、オフシーズンこそが書き入れ時になる点です。
シーズン終了後の4月〜6月にかけて「保管付きメンテナンス」を受注すれば、夏場の売上を確保できます。
また、機械導入の初期投資はかかりますが、仕入れが発生しないため粗利率が高く、技術力さえあればリピーターが定着しやすい堅実なビジネスです。
③オフトレ施設・室内練習場の運営
「夏でも滑りたい」「シーズン前に感覚を取り戻したい」というコアな層に向けた、オフトレーニング施設の運営です。
人工芝(ブラシ)ゲレンデ、トランポリン、スケートボードパーク、バランストレーニング施設などが挙げられます。
倉庫や空き物件を活用して開業します。
天候に左右されず、1年中集客できるのが最大のメリットです。
また、スクールやレンタル事業との相性も良く、複合的な収益源を作ることができます。初期投資はかかりますが、一度設備を作れば、コミュニティの拠点として長く愛される施設になります。
④インバウンド向けガイド・ツアー手配
日本のパウダースノーは世界的なブランドです。
コロナ禍が明け、外国人観光客が急増しています。彼らを対象としたバックカントリーガイドや、スキー場への送迎、宿泊手配を行うビジネスです。
語学力が必要ですが、富裕層向けのプライベートガイドは1日5万〜10万円と非常に高単価です。
そして重要なのが「二刀流」です。冬はスノーガイド、夏は登山やラフティング、観光ガイドとして活動することで、1年を通じてガイド業として高収益を維持可能です。
失敗しないために。「好き」を「事業」にする準備
ターゲットは「誰」か?(初心者 vs コア層)
「誰に売るか」を明確にしない限り、ビジネスは失敗します。
例えば、初心者向けに安価なギアを売ろうとすれば、大手量販店との価格競争に巻き込まれて負けます。
個人起業家が狙うべきは、大手の手が届かない「コア層」や「特定の悩みを持つ層」です。
「グラトリ(グラウンドトリック)専用のアパレル」「パウダーボード専門のチューンナップ」「40代から始める大人のスノーボード教室」など、ターゲットを絞り込むことで、専門性が際立ち、そこにファンが生まれます。
OEM工場の探し方と最低ロット数
オリジナルブランドを作る場合、製造パートナー探しが肝になります。
アパレルならプリント業者、ギア関連ならOEM対応の工場を探す必要があります。
海外(中国など)の工場を使えばコストは下がりますが、最低ロット数(MOQ)が数百個単位になることが多く、在庫リスクが高まります。
最初は原価が多少高くても、小ロット(10個〜)から対応してくれる国内の業者や、クラウドファンディングを活用した受注生産方式を選ぶのがポイントです。
AlibabaなどのB2Bサイトや、国内の展示会(ギフトショーなど)でパートナーを探すことができます。
コミュニティ形成が最強の集客
スノーボードは仲間と滑る文化が強いスポーツです。
そのため、商品を売る前に「コミュニティ」を作ることが最強のマーケティングになります。
SNSで滑走動画を上げるだけでなく、オフ会や合同練習会を企画したり、Xで情報交換の場を作ったりして、人を集めます。
コミュニティの中心にあなたがいて、そこで「今度こんな商品を作るんだけどどう思う?」と問いかければ、彼らは最初の購入者であり、宣伝にも協力してくれるはずです。
未経験からスノボビジネスを始めるロードマップ
STEP1:参入ジャンルとコンセプトの決定
まずは、自分がどのポジションで勝負するかを決めます。
「モノ(ブランド)」「技術(メンテ)」「場所(オフトレ)」「体験(ガイド)」の4つから、自分の得意分野と資金力に合わせて選択します。
誰の、どんな悩みを解決するのかというコンセプトを言語化し、競合他社との違いを明確にします。
ノートに「自分が提供できる価値」と「競合が提供していない価値」を書き出し、その隙間がどこにあるかを探しましょう。
STEP2:資金計画とオフシーズンの対策
ビジネスモデルが決まったら、収支シミュレーションを行います。
特に重要なのが、夏場の売上予測です。
最悪の場合、夏場の売上がゼロでも1年間生き残れるだけの運転資金を用意するか、あるいは夏場に別の収入源(副業やアルバイト)を確保する計画を立てます。
1年間にかかる生活費とビジネスの固定費を合算し、最低いくらの売上が必要か、損益分岐点を計算しましょう!
STEP3:商品開発または技術習得(資格取得)
ブランドなら試作品の製作、メンテナンスなら中古の板を使って練習、ガイドなら資格(JSBA、登山ガイド等)の取得や語学学習を進めます。
この段階で、友人や知人にモニターになってもらい、フィードバックを集めてサービスの質をブラッシュアップします。
いきなり大きく始めるのではなく、小さくテスト販売を繰り返しデータを集めるのが優先的です。
STEP4:Web集客とプレマーケティング
商品やサービスが完成する前から、SNSやブログでの発信を強化します。
「開業準備中」のプロセスを公開することで、応援してくれるファンを集めます。
LINE公式アカウントへの登録を促し、オープンと同時に告知できるリストを作っておきます。ホームページやECサイトの構築もこの時期に行います。
一生、雪山と生きていくために
スノーボードでの起業で大切なのは、冷静な計算です。
夏場をどう乗り切るか、誰に何を売るか、資金はどう回すか。
これらを事前に設計できていれば、ビジネスを継続的に行えます。
もし、「自分のアイデアで本当に食べていけるか不安」「具体的な資金計画の立て方がわからない」という場合は、プロの力を借りてください
あなたの夢を趣味で終わらせず、一生の仕事にするために、まずは無料相談でその熱い想いを聞かせてください!
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