2026.01.15 起業ガイド

古着屋起業は儲からない?仕入れルートの確保と収益化の仕組みを解説

古着屋起業は儲からない?仕入れルートの確保と収益化の仕組みを解説

「好きな服を扱う古着屋の起業を考えているが、利益が出ないという噂を聞いて不安」

「独自の感性を活かした古着屋で起業し、自由な働き方と安定した年収の両立を狙いたい」

趣味を事業へ変えたいと考えつつも、「在庫過多による赤字リスク」や「個人での仕入れルート確保」への懸念で、なかなか起業を踏み出せずにいませんか?

今回は、未経験から現実的に収益を出す仕入れ手法や、運営コストを抑える仕組みを紹介し、市場動向を踏まえてリスクを最小限に抑えつつ古着屋の起業を実現する具体的な方法を紹介します。

記事を読めば、専門知識がなくても許可申請や物件選びを迷わず進められ、独自の強みを持つ店舗を立ち上げる流れを把握しやすくなります。

古着屋起業の市場規模と将来性

古着屋の起業を検討する際、市場が現在どのような状況にあり、今後どのように推移していくのかを把握することは欠かせません。

リユース市場全体の動向や社会的な背景を知ることで、古着屋事業としての可能性や参入のタイミングを冷静に判断できるようになります。

ここでは、公的なデータや社会トレンドをもとに、古着屋が持つ将来性と参入の優位性について解説します。

15年連続で拡大するリユース市場の推移


出典:リユース業界の市場規模推計2025(2024年版)|リユース新聞

リユース市場規模は2009年以降14年連続で拡大を続けており、2025年には3.5兆円に達すると予測されています。

消費者の節約志向に加え、フリマアプリの普及によって中古品を利用することへの抵抗感が薄れている点が市場拡大の要因です。

特に衣料品は取引が活発な分野であり、今後も安定した需要が見込まれるため、古着屋は成長産業の中での起業となります。

SDGs意識の高まりによる古着需要の増加

近年、環境問題への配慮からサステナブルなファッションを選択する消費者が増えており、古着需要を後押ししています。

新品の衣服を大量に生産し廃棄する従来のサイクルへの疑問から、既存の衣服を大切に着るスタイルが若年層を中心に支持を集めている状況です。

古着を扱うことは環境負荷の低減に直結するため、社会貢献とビジネスを両立できる点が現代の消費者ニーズに合致します。

個人事業主が小資本で参入しやすい市場背景

古着屋は、飲食店のように大掛かりな厨房設備や排気ダクトの工事が不要であり、初期費用を低く抑えられる業種です。

内装もDIYで工夫する余地があり、什器もリサイクルショップなどで安価に揃えられるため、限られた予算でも開業準備を進められます。

スモールスタートが可能である点は、リスクを最小限に抑えたい個人事業主にとって、有利な参入条件といえます。

古着屋起業で失敗しないための収益化モデルと経費削減

「古着屋は儲からない」といわれる原因の多くは、過剰な在庫や高すぎる固定費による資金繰りの悪化にあります。

利益を確実に残すためには、感覚的な運営ではなく、数値に基づいた販売計画とコスト管理を徹底しなければなりません。

ここでは、黒字化を実現するために必要な、収益モデルの構築と具体的な経費削減の方法について説明します。

在庫回転率を高める適正価格設定と販売計画

古着屋経営において在庫を長く抱えることはキャッシュフローの悪化を招くため、商品が売れるまでの期間を短くする工夫が必要です。

仕入れ値の2倍から3倍といった単純な値付けではなく、市場相場や競合店の価格を調査した上で、早期に売り切れる適正価格を設定します。

季節ごとのセールやセット販売などの企画を事前に立案し、計画的に在庫を現金化する仕組みを作ることが経営安定につながります。

固定費を抑える無人店舗やオンライン販売の選択肢

人件費や家賃といった固定費は毎月の利益を圧迫する大きな要因となるため、開業当初は可能な限り削減する方針が賢明です。

常駐スタッフを置かない無人店舗や、実店舗を持たずにオンライン販売のみで運営するスタイルを選択すれば、損益分岐点を大幅に下げられます。

固定費を抑えることで利益が出やすい体質を作り、資金に余裕ができた段階で実店舗や有人化を検討するのが安全な事業拡大方法です。

利益率を確保するために徹底する原価管理

売上金額だけを追うのではなく、手元にいくら利益が残るかを重視した経営を行うには、原価率のコントロールが欠かせません。

商品ごとの仕入れ値はもちろん、輸送費やクリーニング代、梱包資材費なども含めたトータルの原価を正確に把握し、利益率を算出します。

大雑把な運営は資金ショートの原因となるため、一点ごとの収支を細かく管理し、高い利益率を維持することが重要です。

古着屋起業を成功させる3つの仕入れルートの開拓手法

魅力的な商品を安定的に供給できるかどうかが、古着屋の評判と売上を左右する最大の要素といっても過言ではありません。

一般の消費者と同じようにリサイクルショップで購入するだけでは、利益を確保することは難しく、独自のルート開拓が求められます。

ここでは、プロのバイヤーとして確立すべき3つの主要な仕入れルートとその活用方法について紹介します。

国内卸倉庫を活用した低単価仕入れのメリット

国内には古着業者が利用できる卸倉庫が多数存在し、一度に大量の商品を安価に仕入れられる点が大きなメリットです。

1点ずつ選んで購入する「ピック」や、圧縮された塊で購入する「ベール」など、予算や目的に応じた買い付け方法を選択できます。

卸倉庫を利用することで仕入れ単価を数百円単位に抑えられれば、販売時の利益幅を大きく確保できるため、収益性の高いビジネスモデルを構築できます。

古着屋開業に必要な海外ディーラーとのコネクション構築と買い付け

アメリカやタイなどの海外市場は、日本では手に入りにくいヴィンテージ品や良質なレギュラー古着の宝庫です。

現地での買い付けを行うには、信頼できるディーラーとの関係構築が必要であり、SNSでのアプローチや現地渡航での直接交渉が有効な手段となります。

海外からの独自ルートを持つことは、他店との差別化を図るための強みとなり、ファンを獲得できる要因になります。

個人買取による独自商品の確保と顧客との関係構築

お客様から直接古着を買い取る個人買取は、仕入れコストを抑えつつ、市場に出回らないユニークな商品を確保できる手法です。

買取を通じてお客様との会話が生まれ、好みを把握したり信頼関係を深めたりできるため、リピーターの獲得にもつながります。

大手チェーン店にはない丁寧な査定や、思い入れのある服を引き継ぐ姿勢を示すことで、地域に愛される店舗としての基盤を築けます。

古着屋起業に必要な古物商許可と資金調達の手順

古着屋を営むうえで、法律に基づいた許可の取得や、事業を継続するための資金確保は避けて通れない手続きです。

準備不足のまま開業してしまうと、違法営業となったり資金不足で早期撤退を余儀なくされたりするリスクがあります。

ここでは、開業前に必ず済ませておくべき許認可申請と資金調達の具体的な流れについて解説します。

古着屋オーナーに必要な警察署での古物商許可申請手続きと必要書類

古着を含め、一度使用された物品を売買するビジネスを行うには、営業所を管轄する警察署で「古物商許可」を取得しなければなりません。

申請には住民票や身分証明書、略歴書などの書類に加え、19,000円の申請手数料が必要となり、許可が下りるまでに40日程度かかります。

無許可での営業は「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」という重い処罰の対象となるため、開業準備の初期段階で確実に申請を行ってください。

日本政策金融公庫での融資相談と事業計画書作成で経営資金を確保

自己資金だけで開業資金を賄うことが難しい場合は、日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金などを活用するのが一般的です。

融資を受けるためには、売上予測や経費の内訳、返済計画などを論理的にまとめた創業計画書を作成し、面談で事業の実現性を説明する必要があります。

客観的な根拠に基づいた計画書を作成することは、融資審査を通過するためだけでなく、自身の経営プランを見直す機会としても役立ちます。

儲かるオンライン古着屋開設の初期設定と特定商取引法

ネットショップを開設する際は、消費者保護を目的とした「特定商取引法」に基づく表記をサイト内の見えやすい場所に掲載する義務があります。

運営者の氏名、住所、電話番号、支払方法、商品の引き渡し時期、返品特約などを正確に記載し、ユーザーが安心して購入できる環境整備が必要です。

法令を遵守したサイト運営を行うことは、お客様からの信頼を得るための第一歩であり、長期的な売上向上に役立ちます。

まとめ:古着屋起業は仕入れと販路の確立がポイント

古着屋の起業で成功するためには、成長するリユース市場の波に乗りつつ、独自性のある仕入れルートを確保することが重要です。

固定費を抑えた運営体制と、古物商許可をはじめとする法令遵守の姿勢があれば、未経験からでも着実に収益を上げられます。

まずはコンセプトに合った商品を1つずつ集めることから始め、理想のショップ実現に向けて具体的な準備を進めていきましょう。

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