2025.10.07 起業ガイド
【ペットシッターで起業】資格なしでも成功する!始め方と集客の秘訣
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「大好きなペットと関わる仕事がしたい」
「ペット好きを活かして自分で何かをしてみたい」
ペット好きの方の中で、ペットシッターとして一度は自分で起業をしたい!と思ったことがある方はいるのではないでしょうか。
しかし、起業をするのに何をすれば良いかわからず、果たして自分に起業なんてできるのか?と自信が持てない方もいるかと思います。
そこで今回は、ペットシッター起業を始めるのに必要なことや成功するための具体的なステップを解説します。この記事を読めば、どのようにペットシッターの事業を展開していけば良いか、全体像が掴めます。
なぜ今、「ペットシッター」での起業がチャンスなのか?
ペットの家族化が進み、共働きや単身世帯が増える現代において、ペットシッターの需要は急速に高まっています。なぜ、ペットシッターの起業が大きなチャンスと言えるのか。それには3つの理由があります。
ペットの家族化と、飼い主の「罪悪感」が生む市場
ペットはかけがえのない家族の一員です。飼い主は、出張や旅行でペットをホテルに預けることに、大きなストレスと後ろめたい気持ち(罪悪感)を感じています。
住み慣れた自宅で、いつもと同じ環境で、プロに世話をしてもらえるペットシッターは、飼い主の罪悪感を解消し、安心感を与えられる、非常に価値の高いサービスです。
店舗不要!初期費用を極限まで抑えられる、最強のスモールスタート
ペットシッター起業の最大のメリットは、店舗や大規模な設備が不要なので大きな固定費がかからない点です。スモールスタート始められるので、リスクを抑えて事業を始められます。
開業に必要なのは、公式サイトや名刺の作成費、万が一に備える保険料、そして「動物取扱業」の登録費用など、数十万円程度。他のペットビジネスに比べて、低コスト・低リスクで行えるのもポイントです。
あなたの「動物愛」と「誠実さ」が、そのままビジネスの武器になる
ペットシッターは、お客様の大切な家族と家、そして、もっともプライベートな空間に入る仕事です。だからこそ、スキルや価格以上に、あなた自身の人柄が問われます。
動物に対する深い愛情はもちろん、飼い主の不安に寄り添う誠実さが求められます。人間の魅力そのものが、誰にも真似できない魅力で、お客様から「あの人に頼みたい!」と選ばれる理由になります。
ペットシッター起業|成功への5ステップ・ロードマップ
「ペットシッターになりたい!」という想いを具体的なビジネスとして形にしていく必要があります。
5つのステップをロードマップとして紹介するので、この通りに進めれば、未経験からでも着実にプロへの道を歩むことができます。
ペットシッター起業 5ステップ
ステップ | 主なアクション | ポイント |
---|---|---|
1. コンセプト設計 | 誰の、どんなペットライフを支えるか、専門分野を絞る | 競合との差別化、高単価サービスの土台となる |
2. サービス・料金設計 | 基本サービスとオプションを決め、価値に見合った価格を設定する | 「安心」の価値を価格に反映させ、安売りしない |
3. 法的準備 | 「動物取扱業」の登録、賠償責任保険への加入、契約書の作成 | 顧客と自分自身を守るための、最重要事項 |
4. 集客の仕組み作り | SNSやブログで情報発信し、初回カウンセリングへ繋げる | 開業前から始め、信頼を蓄積しておく |
5. 実務と改善 | 最高のサービスを提供し、お客様の声を次の価値向上に活かす | リピートと紹介を生むための、最も重要な活動 |
5つのステップで特に重要なのは、ステップ1のコンセプト設計です。
犬専門なのか猫専門なのか、あるいは高齢ペット専門なのか。まずはどのペットに絞るかがポイントです。
そして、「私は〇〇の専門家です」と名乗ることで、その後のサービス設計から集客まで、すべての部分に一貫性を持たせられるので、お客様にサービスの価値が伝わりやすくなります。
「資格なし」でも大丈夫?ペットシッターに必要なスキルと資格
「ペットシッターになるには、特別な資格が必要ですか?」これは、非常によくある質問です。
ここでは、法的に必須なものと信頼性を高めるために有効なものを、分けて解説します。
必須の資格はない。しかし、「動物取扱責任者」の要件はクリア必須
結論から言うと、ペットシッターを名乗るために必須の国家資格はありません。
しかし、お客様からペットを預かり、有料でサービスを提供する保管業を行うには、事業所ごと「動物取扱責任者」を1名以上選任し、自治体に「第一種動物取扱業」として登録することが法律で義務付けられています。
この動物取扱責任者になるには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 半年以上の実務経験(ペットショップ、動物病院など)
- 所定の学校(大学、専門学校など)の卒業
- 所定の民間資格の取得
未経験から始める場合は、まず上記の要件をどのようにクリアしていくかを計画する必要があります。ペットショップで実務経験を積めば、ペットシッターとして知識やスキルが養われていくのでおすすめです。
信頼性を高める民間資格3選
前述した通り、ペットシッターとして起業する上で、法的に必須の資格はありません(※動物取扱責任者の要件を満たす場合を除く)。
しかし、お客様が大切なペットを預けるかどうかを決める際、「この人は本当に信頼できるプロなのだろうか?」という点は、もっとも厳しく見られます。
そのときに、客観的な知識と技術レベルを証明してくれる民間資格は、お客様の不安を解消し、あなたの信頼性を高めるための強力な武器となります。
ここでは、数ある資格の中から、特にペットシッターとしての信頼性向上に直結する、代表的な3つの資格をご紹介します。
- 認定ペットシッター(日本ペットシッター協会):ペットシッターに特化した、最も代表的な資格。
- 愛玩動物飼養管理士(日本愛玩動物協会):ペットに関する幅広い知識を証明できる、認知度の高い資格。
- ドッグトレーナー関連資格(JAPDTなど):しつけや問題行動に関する知識は、他のシッターとの大きな差別化要因になります。
もし、あなたがペットシッターとしてのキャリアを本気で追求するなら、まずは 認定ペットシッターの取得を目指すのが効果的です。
この資格は、ペットシッター業務に特化しているため、お客様に対して「私は、ペットシッターのプロです」と、分かりやすく伝えることができます。
その上で、あなたのビジネスの方向性に合わせて、他の資格を組み合わせるのが賢明な戦略です。例えば、犬だけでなく、猫や小動物など、幅広いペットを対象にしたいなら 愛玩動物飼養管理士の知識が役立ちます。
また、「しつけもできる」ことを強みに、他のシッターとの差別化を図る場合は、高単価を狙いたいならドッグトレーナー関連資格の取得をするのも1つです。
資格取得には、時間も費用もかかります。しかし、それはお客様の安心を買い、あなた自身の「プロとしての自信」を育むための、価値ある自己投資となります!
資格以上に重要な、健康状態を判断する「観察眼」と「経験」
資格は、あくまで知識の証明です。実際の現場で最も重要なのは、預かっているペットの、普段と違うわずかな変化(食欲、排泄物、仕草など)に気づき、その子の健康状態を的確に判断できる観察眼です。
これは、あなた自身の豊富な飼育経験や、動物病院などでの実務経験が、何よりの力となります。
相談会では、事業をどのように形にしていくか、具体的に起業するのに何が必要なのかがクリアになります。ぜひお気軽にお問い合わせください!
予約の絶えない人気シッターになる!「信頼」を勝ち取る3つの神器
数多くのペットシッターの中から、お客様に「あなたにお願いしたい」と選ばれ、リピートしてもらうためには、あなたのサービスの価値と安心感を見える化し、伝える工夫が不可欠です。
ここでは、そのための3つの神器をご紹介します。
神器1:【初回カウンセリングシート】飼い主の不安をすべて聞き出す
最初の依頼で、いきなり合鍵を預かるのは飼い主にとって非常に高いハードルです。
必ず、事前に無料で初回カウンセリングを行いましょう。
その際、ペットの性格や食事、持病、好きなこと、嫌いなことなどを詳細にヒアリングするための、独自の「カウンセリングシート」を準備します。
このシートを基に丁寧に話を聞く姿勢が、「この人なら、うちの子のことを真剣に考えてくれる」という、最初の信頼を生み出します。
神器2:【詳細なケア報告書】留守中の様子を「見える化」し、感動を生む
飼い主が留守中に最も不安なのは、「うちの子、どうしてるかな?」ということです。
その不安を「感動」に変えるのが、サービス終了後に提出するケア報告書です。
食事や排泄の状況といった事務的な報告だけでなく、「〇〇ちゃん、今日はお気に入りのおもちゃで、こんな風に元気に遊びましたよ!」といった、愛情あふれるコメントと、可愛い写真を添えて報告しましょう。
この一手間が、飼い主に安心と喜びを与えられます。
神器3:【緊急時対応マニュアル】万が一の備えが、絶対的な安心に繋がる
「もし、預かっている間にペットが体調を崩したら?」「地震が起きたら?」。
こうした、万が一への備えを事前に明確に示しておくのも、プロとしての絶対的な信頼に繋がります。
かかりつけの動物病院の連絡先や緊急時の連絡手順、避難場所などをまとめた「緊急時対応マニュアル」を作成し、初回カウンセリング時に飼い主と共有しておきましょう。
リスク管理体制は、あなたを選ぶ決定的な理由になります。
まとめ:あなたは、ペットと飼い主の「絆」を守る仕事
ペットシッターの仕事は、単にペットにご飯をあげ、トイレの掃除をすることではありません。飼い主が安心して出張や旅行に行けるように、その人が1番大切にしている家族との絆を、責任を持って守ることです。
あなたの動物への深い愛情と、飼い主の心に寄り添う誠実さ。それこそが、この仕事における最高の価値です。
その価値を届ける一歩を、踏み出してみませんか?
「最初のお客様を、どうやって見つければいいか分からない」。
起業には悩みが付きものです。しかし、安心ください!起業スクールのスタートアップアカデミーでは、現在LINEから無料のオンライン起業相談を受け付けています。
まずはペットシッターのビジネスをどのように形にしていくのか。何から始めるべきかをご一緒に考えていきましょう。あなたのお悩みや疑問に寄り添い、解決策を出します。
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