2025.10.07 起業ガイド
ペットシッターで起業するには?資格・登録の要件と、料金・集客の考え方
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「大好きなペットと関わる仕事がしたい」
「ペット好きを活かして、自分で何かを始めてみたい」
ペットシッターは、お店を持たずに始められ、自分の動物への愛情と誠実さを活かせる仕事です。一方で、資格はいらなくても、法律で決められた登録や要件があることを知らずに始めると、思わぬ問題になります。
この記事では、ペットシッターで起業するメリット、必要な登録と資格の考え方、料金と収入の考え方、信頼される仕組みと集客、開業の手順を解説します。
ペットシッターで起業するメリット
住み慣れた家で世話をしてほしい、という飼い主の想いに応えられる
旅行や出張のとき、ペットをホテルに預けることに不安を感じる飼い主は少なくありません。ペットシッターは、いつもの家で、いつもの生活のリズムのままお世話ができるため、ペットにも飼い主にも安心を届けられます。
お店がいらず、小さく始められる
お客様の自宅に伺う仕事なので、お店や大きな設備はいりません。家賃などの固定費がかからない分、少ない費用とリスクで始められるのが大きな魅力です。
人柄と誠実さが、選ばれる理由になる
ペットシッターは、大切な家族と家を預かる仕事です。だからこそ、価格以上に、動物への愛情と、飼い主の不安に寄り添う誠実さが選ばれる理由になります。
ペットシッターに資格はいらない?必要な登録と要件
第一種動物取扱業の登録が必要
ペットシッターになるための国家資格はありません。ただし、お金をいただいてペットのお世話をする場合は、第一種動物取扱業(種別:保管)の登録が必要です。しつけも行う場合は、「訓練」の登録が必要になることもあります。登録の窓口は、都道府県や政令市などの動物愛護の担当部署です。
動物取扱責任者の要件を満たす
登録には、事業所ごとに動物取扱責任者を置く必要があります。動物取扱責任者になるには、次の2つを両方満たす必要があります。
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 実務の経験 | 営利の第一種動物取扱業での半年以上の実務経験、または、飼育に1年以上かかわった経験など |
| 資格や学校 | 決められた学校・学科の卒業、または、愛玩動物飼養管理士などの認められた資格の取得 |
動物を扱う仕事の経験がない人は、ペットショップや動物病院、ペットシッターの会社などで働いて実務経験を積みながら、資格の取得を目指すのが一般的です。認められる資格や経験は、自治体の窓口で確認してください。
信頼を高める民間資格
法律で必要なものとは別に、民間の資格は、知識の証明としてお客様の安心につながります。
| 資格の例 | 特徴 |
|---|---|
| ペットシッターの民間資格 | ペットシッターの仕事に特化した知識を学べる |
| 愛玩動物飼養管理士 | ペットの飼育について幅広い知識を学べる。動物取扱責任者の要件として認められる資格の一つ |
| ドッグトレーナーの資格 | しつけの知識を、ほかのシッターとの違いにできる |
資格以上に大切な、観察する力
ペットは、体調の変化を言葉で伝えられません。食欲や排泄、しぐさなどの小さな変化に気づく観察力と、異変に気づいたときにすぐ動ける判断力が、プロとして何より大切です。
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ペットシッターの料金と収入の考え方
料金は、1回あたりの訪問の時間や、ペットの種類と頭数、移動の距離などで決めるのが一般的です。まずは、地域のほかのペットシッターがどんな内容をいくらで提供しているかを調べましょう。
| 料金の決め方 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 1回の訪問(時間を決めて)の料金 |
| 追加料金 | ペットの頭数、散歩の延長、遠方への交通費など |
| オプション | 投薬、ブラッシング、植物の水やり、郵便物の取り込みなど |
たとえば、仮の例として、1回の訪問の料金がA円で、月にB回訪問するなら、月の売上はA×B円です。ここから交通費や保険料、消耗品などの経費を差し引いたものが利益になります。
ペットシッターの需要は、連休や年末年始に集中しがちです。平日にも使ってもらえるよう、共働きの家庭の日中の散歩や、高齢のペットの見守りなど、ふだんの生活を支えるサービスも考えましょう。「安心」の価値を料金に反映させ、安くしすぎないことも大切です。
ペットシッターが信頼されるための仕組み
初回の打ち合わせで、不安をていねいに聞く
初めての依頼で鍵を預けるのは、飼い主にとって大きな決断です。
サービスの前に打ち合わせを行い、性格、食事、持病、好きなことや苦手なことを聞き取るシートを用意しましょう。
ペットとも事前に顔を合わせておくと、当日のお世話もスムーズです。
お世話の様子を、報告書や写真で届ける
留守中の飼い主がいちばん気になるのは、ペットの様子です。食事や排泄の状況に加えて、遊んでいる様子の写真や、ひとことのコメントを添えて報告すると、大きな安心につながります。
もしもの時の対応を決めておく
体調が急に悪くなったときや、災害のときの連絡方法、かかりつけの動物病院を、事前に飼い主と確認しておきましょう。
契約書、鍵の管理、保険
サービスの内容や料金、キャンセルの扱い、鍵の受け渡しと保管の方法を契約書で決めておきます。
お世話中の事故や、お客様の家の物を壊したときに備えて、賠償責任保険にも入っておきましょう。
ペットシッターの集客の方法
「〇〇専門」と強みを伝える
猫専門、高齢のペット専門、多頭飼い対応など、得意な分野をはっきりさせると、ぴったりのお客様に選ばれやすくなります。
ホームページとGoogleマップで見つけてもらう
対応している地域、料金、登録の番号、サービスの流れをホームページに載せ、Googleビジネスプロフィールにも登録しましょう。
SNSと地域のつながりを活かす
お世話の様子(飼い主の許可を得たもの)や、ペットのケアの情報をSNSで発信しましょう。動物病院やトリミングサロンなど、地域のペットのお店とつながると、紹介を受けやすくなります。
ペットシッターで起業するまでの手順
動物取扱責任者の要件を満たす
実務経験と資格の両方を満たせるよう準備します。
サービスと料金を決める
どのペットの、どんなお世話をするかを決め、基本料金とオプションを設計します。
第一種動物取扱業の登録を受ける
自治体の窓口に申請し、登録を受けてから営業を始めます。
契約書と保険を準備し、集客を始める
契約書、打ち合わせのシート、報告書のひな形を用意し、賠償責任保険に入ってから、ホームページやSNSで集客を始めます。税務署への開業届も忘れずに出しましょう。
まとめ:ペットシッターの起業は、必要な登録と信頼の仕組みづくりが成功のカギ
ペットシッターは、資格がなくても始められますが、第一種動物取扱業の登録と、実務経験と資格を両方満たす動物取扱責任者が必要です。
そのうえで、ていねいな打ち合わせや報告、契約書と保険など、飼い主が安心して任せられる仕組みを整えれば、ペットと飼い主の暮らしを支える、選ばれるペットシッターを目指せます。
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