2026.01.20 起業ガイド
スイミングスクール起業!建設費3億を回収する黒字化戦略と始め方
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「子供たちの歓声が響くプールを作りたい」。
その夢は、地域の子供たちの体力を育み、高齢者の健康を守る、素晴らしい事業です。
しかし、スイミングスクールの開業は、数億円規模の建設費や、莫大な維持管理費(水道光熱費)がかかる、非常にハードルの高いビジネスでもあります。
この記事では、資金計画から集客、そして低コストで参入する新しい選択肢まで、プロの経営戦略を徹底解説します。
最後まで読めば、スイミングスクールでどのように起業をすれば良いのかがわかるので、起業準備をスムーズに進めることが可能です。
なぜ今、少子化でも「スイミングスクール」は儲かるのか?
「子供が減っているのに、スイミングスクールなんて大丈夫?」。そう思うかもしれません。
しかし、スイミングスクールは、習い事ランキングで長年不動の人気を誇る、底堅いビジネスです。
さらに、現代ならではの新しい需要が市場を支えています。
理由1:習い事ランキング不動のNo.1。圧倒的な「底堅い需要」
「まずは泳げるようにさせたい」「体力をつけさせたい」。
親が子供に習わせたい習い事として、水泳は常にトップです。
必修科目であることや、全身運動としての効果の高さから、景気に左右されず、常に一定の入会が見込める安定した市場です。
理由2:シニア層の「健康寿命」延伸ニーズ。多世代型への転換
少子化の一方で、高齢化は進んでいます。
膝や腰への負担が少ない水中運動は、シニア層の健康維持に最適です。
「子供だけの場所」から「地域の健康拠点」へと役割を変えることで、昼間の稼働率を上げ、収益を最大化することができます。
理由3:発達支援や選手育成。高単価な「特化型コース」の可能性
画一的な指導だけでなく、発達障害を持つ子供向けの療育コースや、オリンピックを目指す選手育成コースなど、専門性の高いプログラムへの需要も高まっています。
これらは単価を高く設定でき、遠方からも生徒を集めることができる強力なコンテンツとなります。
あなたはどの規模で挑む?スイミング起業3つのモデル
「プールを作る」と言っても、その規模は様々です。
予算と目的に応じて、最適なモデルを選びましょう。
| モデル | 特徴 | 建設費目安 | メリット |
|---|---|---|---|
| 1. 本格的施設型 | 25m×6コース程度の標準的なプール。 | 3億〜5億円 | ・多くの会員を収容できる ・地域一番店を目指せる |
| 2. マイクロプール型 | 15m〜20m程度の小型プール。 | 5,000万〜1億円 | ・初期投資を抑えられる ・少人数制で質の高い指導ができる |
| 3. テナント・居抜き型 | 既存のフィットネスクラブや空き物件を活用。 | 2,000万〜5,000万円 | ・建設費が不要 ・好立地で開業しやすい |
9割が苦しむ「水商売」の罠|維持費と事故のリスク
プールの経営は、水を使うビジネスゆえの難しさがあります。
これを知らずに始めると、経営はすぐに立ち行かなくなります。
罠1:【ランニングコスト地獄】水道・ガス・電気代で利益が消える
プールの水を温めるボイラー代、ろ過装置の電気代、そして水道代。これらは毎月数百万円単位でかかります。
最新の省エネ設備の導入や、井戸水の活用など、設計段階からランニングコストを抑える工夫がなければ、利益は残りません。
罠2:【安全管理の不備】たった一度の事故で、信用も経営も崩壊する
水難事故は、スクールの存続に関わる最大のリスクです。
監視員の配置、救命講習の徹底、安全管理マニュアルの作成など、命を守るための体制づくりに妥協は許されません。
罠3:【指導力不足】カリキュラムが弱く、子供が上達せずに退会する
「泳げるようにならない」という不満は、退会の最大の理由です。
進級基準を明確にし、子供が達成感を感じられるカリキュラムを作ること。
そして、指導力のあるコーチを育成することが、継続率を高める鍵です。
年収1000万円を目指す!人気スクールの開業ロードマップ
では、どうすればリスクを乗り越え、黒字経営を実現できるのでしょうか。
ここでは、開業までの具体的なステップを解説します。
ステップ1:【商圏分析】子供の数は?競合は?勝てる立地を見極める
スイミングスクールの商圏は、半径2〜3km程度です。
そのエリアに子供がどれくらい住んでいるか、競合スクールの会員数はどうかを徹底的に調査します。
送迎バスのルートも考慮し、通いやすい場所を選びましょう。
ステップ2:【資金調達】数億円をどう集める?融資と補助金の活用術
建設費は高額なため、自己資金だけで賄うのは困難です。
日本政策金融公庫や銀行からの融資に加え、スポーツ振興くじ助成金(toto)などの補助金活用も検討しましょう。
事業計画書の精度が、資金調達の成否を分けます。
ステップ3:【施設計画】「安全」と「効率」を両立するプールの設計
更衣室の動線、保護者の見学スペース、ろ過装置の性能など、運営効率と顧客満足度を高める設計が必要です。
プール専門の設計会社と綿密に打ち合わせを行いましょう。
ステップ4:【集客戦略】オープン前に会員1000人を集める「先行入会」の仕掛け
建物ができる前から、集客は始まっています。
建設現場に「〇月オープン!」の看板を出し、Webサイトで先行入会キャンペーン(入会金無料、グッズプレゼントなど)を行います。
オープン初日に損益分岐点を超える会員数を確保するのが理想です。
ステップ5:【運営・採用】質の高いコーチを確保し、定着させる仕組み
コーチの質はスクールの質です。経験者の採用だけでなく、未経験者をプロに育てる研修制度を整えましょう。
スタッフが働きやすい環境を作ることで、定着率が上がり、指導の質も安定します。
まとめ:スイミングスクールとは、地域の「健康と笑顔」を創るインフラである
スイミングスクールの経営は子供たちの「できた!」という自信を育み、地域の人々が生涯にわたって健康でいられるための「インフラ」を作ることです。
プールに響く会員様の笑顔と、地域からの信頼は、何物にも代えがたい報酬となります。
あなたの作ったプールが、地域の未来を明るくします。
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