2026.09.29 起業ガイド
化粧品 起業するには|許可・費用・始め方を解説
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「自分のブランドの化粧品を作ってみたい。でも、何から始めればいいのか分からない」。そんな思いを抱えていませんか。
化粧品は、アイデアと熱意があれば、個人でも挑戦できる分野です。ただし、法律で決められた許可やルールがあり、知らずに始めると、販売できなくなることもあります。
この記事では、化粧品で起業するための3つの形、必要な許可、OEMの活用、費用の考え方、広告ルール、販路、始め方のステップを順に解説します。
読み終えるころには、自分に合う始め方と、最初にやるべきことが分かります。無理のない準備で、ブランドづくりを進められます。
化粧品で起業する3つの形
化粧品の事業は、大きく3つの形に分けられます。
1つ目は、自社ブランドを作って販売する形です。製造は外部の工場に任せる(OEM・ODM)のが一般的で、個人でも始めやすい方法です。ただし、自社で「製造販売業」の許可が必要になります。
2つ目は、すでに販売されている化粧品を仕入れて売る形です。化粧品の販売そのものには、原則として許可は不要とされています(要確認)。セレクトショップやネット販売が、これに当たります。
3つ目は、海外の化粧品を輸入して売る形です。この場合も、輸入して販売する主体は、製造販売業の許可が必要になります。
まずは、「自分のブランドを持ちたいのか」「良い商品を届けたいのか」を、はっきりさせましょう。
最初に知るべき「許可」の考え方
化粧品は、肌に触れるものなので、「医薬品医療機器等法(薬機法)」という法律で、厳しく管理されています。
ポイントは、「誰が、責任を持って市場に出すのか」という考え方です。自社ブランドの化粧品を世に出す事業者は、「化粧品製造販売業」の許可を取り、製品の品質や安全に責任を負います。
一方、製造そのものは、「化粧品製造業」の許可を持つ工場が担当します。多くの場合、自社は製造販売業の許可を取り、製造は工場に任せる形になります。
制度の詳細や申請先は、変更されることがあります。始める前に、必ず都道府県の薬務担当窓口へ相談してください(要確認)。
製造販売業の許可に必要な要件
化粧品製造販売業の許可を受けるには、主に、人の要件と体制の要件があります。
人の要件として、一般に、総括製造販売責任者、品質保証責任者、安全管理責任者の3つの役割を置く必要があります。1人が兼任できる場合もありますが、資格や経験の条件があります(要確認)。
体制の要件として、製品の品質を管理する手順や、苦情や副作用の情報を集める体制などを、書面で整える必要があります。
事務所についても、一定の基準があります。自宅を事務所にできるかどうかは、自治体や状況により異なります。初めての方は、専門の行政書士やコンサルタントに相談すると、手続きがスムーズです。
OEM・ODMで商品を作る流れ
自社ブランドの化粧品は、OEM(他社が製造を担当)やODM(企画・処方まで任せる)を活用して作るのが一般的です。
大まかな流れは、次のとおりです。まず、コンセプトを決め、複数のメーカーに相談します。次に、処方や容器を選び、サンプルを確認します。そのうえで、価格や最小ロットを確認し、契約して製造に進みます。
ここで注意したいのが、最小ロットと、初回の在庫リスクです。ロットが大きいと、売れ残った時の損失も大きくなります。
メーカーを選ぶときは、小ロットに対応しているか、許可を持っているか、実績があるかを確認しましょう。複数社から見積もりを取ると、比較しやすくなります。
費用の目安と、お金の考え方
費用は、商品数や規模で大きく変わります。主な項目は、許可の申請費用、商品の開発・製造費、容器やパッケージ、デザイン費、ホームページ、広告費、在庫の保管費などです(金額は要確認)。
とくに大きいのが、初回の製造費と、集客のための広告費です。「商品を作って終わり」ではなく、「売るための費用」も、必ず見込んでおきましょう。
また、化粧品は、売れるまでに時間がかかることがあります。数か月分の運転資金と、生活費を、別に確保しておくと安心です。
資金が足りない場合は、日本政策金融公庫などの創業融資も検討できます。その際は、事業計画書で、誰に、何を、いくらで売るのかを、具体的に説明できるようにしておきましょう。
広告・表示のルール|薬機法に注意
化粧品で、特に気をつけたいのが、広告や表現のルールです。
化粧品は、「肌を清潔にする」「肌を整える」など、法律で認められた効能の範囲でしか、うたえません。たとえば、「シワが消える」「シミが治る」といった表現は、認められていません。
また、商品の容器や外箱には、名称、成分、製造販売業者の名称などの表示が必要です(要確認)。
ネットで販売する場合は、特定商取引法に基づく表示も必要です。SNSでの宣伝や、インフルエンサーの紹介も、広告として扱われる場合があります。
「知らなかった」では済まない分野です。表現に迷ったら、専門家に確認しましょう。
販路づくり|どこで、どう売る?
商品ができても、売り場がなければ、届きません。主な販路は、次のとおりです。
自社のネットショップ、ECモール、SNS経由の販売、サロンや店舗への卸売りなどです。最初は、自社サイトやSNSを中心に、小さく始める人が多く見られます。
化粧品は、使ってみないと良さが伝わりにくい商品です。そのため、サンプルの提供や、お試しセット、お客様の声の紹介が、効果的です。
また、販路ごとに、手数料や条件が異なります。利益が残るかどうかを、必ず計算してから選びましょう。
ブランドの「コンセプト」を先に決める
化粧品は、競合が非常に多い分野です。成分や価格だけで戦うと、大手や既存ブランドに埋もれてしまいます。
だからこそ、「誰の、どんな悩みを、どう解決するか」というコンセプトが重要です。たとえば、「敏感肌の人のための低刺激」「忙しい30代向けの時短ケア」など、対象と価値を絞ります。
自分自身の悩みや、身近な人の声が、コンセプトの出発点になることもあります。「自分が本当に使いたいもの」を、言葉にしてみましょう。
コンセプトが明確だと、メーカーとの打ち合わせも、広告表現も、ぶれにくくなります。
失敗しやすいポイントと対策
化粧品の起業で、失敗しやすい点は、主に3つです。
1つ目は、許可や法律を後回しにすることです。商品を作ったあとに、販売できないと気づくケースがあります。最初に確認しましょう。
2つ目は、大きなロットで、在庫を抱えることです。まずは小ロットで試し、反応を見て増やすのが安全です。
3つ目は、広告費をかけすぎることです。売上より広告費が大きいと、資金が続きません。1人のお客様を獲得するコストを、常に意識しましょう。
さらに、品質や安全のトラブルに備えて、製造物責任(PL)保険への加入も、検討してください。
始め方の5ステップ
最後に、初めての方向けの流れです。
ステップ1は、コンセプトと、ターゲットを決めることです。
ステップ2は、制度と許可を調べ、窓口に相談することです。
ステップ3は、OEMメーカーを比較し、サンプルを確認することです。
ステップ4は、資金計画と事業計画書を作ることです。必要に応じて、創業融資の相談も進めます。
ステップ5は、許可の取得と、製造、販売準備を進めることです。
全体で数か月かかることもあるため、余裕を持って計画しましょう。
まとめ|化粧品 起業するには「許可・コンセプト・小さく始める」が鍵
化粧品で起業するには、まず、自社ブランドか、仕入れ販売かを決めましょう。自社ブランドの場合は、製造販売業の許可と、薬機法の広告ルールの理解が欠かせません。
OEMを活用し、小ロットで始め、コンセプトを明確にすることで、リスクを抑えられます。まずは、都道府県の窓口への相談と、メーカーの情報収集から始めてください。

