2026.09.29 起業ガイド
多肉植物農家の年収は?花き農家のデータと稼ぐ仕組み
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「趣味で育てている多肉植物を、仕事にできたらいいな」
「でも、多肉植物農家の年収って、生活できるほどあるの?」
そんな疑問を持っていませんか?
多肉植物は増やしやすく、副業から始める人も増えています。
ただし、多肉植物農家の年収は、売り方と規模によって大きく変わります。
高い値段で売れた時代もあれば、値下がりした時期もありました。
この記事では、花き農家の所得データと多肉植物の市場の変化を紹介します。
そのうえで、年収を上げるための具体的な方法を解説します。
読み終えるころには、多肉植物で安定して稼ぐための道筋が見えるはずです。
データで見る多肉植物農家の年収の目安
多肉植物だけに絞った公的な年収の統計はありません。
そこで、多肉植物を含む「花き農家」のデータを参考にしましょう。
青色申告をしている花き農家601件を分析したデータがあります。
| 項目(1戸あたりの平均) | 2022年 |
|---|---|
| 収入金額 | 約2,028万円 |
| 花きの販売額 | 約1,673万円 |
| 経営費 | 約1,506万円 |
| 世帯農業所得 | 約522万円 |
| 所得率 | 25.7% |
売上のうち、手元に残るのは約4分の1という計算です。
光熱費や苗代、人件費の負担が大きいことが分かります。
一方、多肉植物は暖房が少なくて済む種類が多い作物です。
光熱費を抑えられれば、所得率を高めやすいのが強みです。
多肉植物ブームの変化を知っておこう
多肉植物の市場は、これまで大きく変わってきました。
2017年頃には、海外のバイヤーが日本の珍しい品種を買い求めました。
オークションで1鉢450万円の値がついたこともあります。
しかしその後、海外で大量生産が進み、価格は下がりました。
花き市場への多肉植物の出荷量も、2017年をピークに減っています。
一方、コロナ禍の巣ごもり需要で、家庭で育てる人が増えました。
今は、珍しい品種を求める熱心なファンと、手頃な苗を買う一般の人に市場が分かれています。
どちらの層を狙うかで、売り方も年収も変わります。
多肉植物農家の3つの稼ぎ方
① 市場やホームセンターに出荷する
たくさんの量を安定して売れる方法です。
ただし、1鉢の値段は安いため、広いハウスと効率の良い生産が必要です。
② ネットやフリマアプリで直接売る
自分で値段を決められるため、利益率が高くなります。
色がきれいな株や、珍しい品種ほど高く売れます。
③ イベントや体験で売る
販売会や寄せ植え教室、ワークショップを開く方法です。
苗を売るだけでなく、「体験」でも収入を得られます。
この3つを組み合わせると、収入が安定しやすくなります。
多肉植物での起業の具体的な方法は多肉植物で起業する完全ガイドも参考にしてください。
多肉植物農家の年収シミュレーション
ネット販売を中心にした、小さな規模の例を見てみましょう。
| 項目 | 金額の例 |
|---|---|
| 1鉢の平均販売価格 | 1,500円 |
| 月の販売数 | 300鉢 |
| 月の売上 | 45万円 |
| 経費(手数料・送料・資材など約40%) | 18万円 |
| 月の所得 | 27万円 |
※上の数字は計算用の仮の例です。実際の金額は、品種や売り方によって変わります。
この例では、年間の所得は約324万円になります。
イベントでの販売や教室の収入を加えると、さらに上を目指せます。
始める前に知っておきたい注意点
いちばん大切なのは、種苗法のルールを守ることです。
品種登録されている多肉植物を、許可なく増やして売ることは法律違反になります。
買った苗を増やして売る前に、品種登録されていないかを確認しましょう。
また、本格的に農業を始めるなら、「認定新規就農者」の制度を調べてみましょう。
認定を受けると、資金の支援や融資を受けやすくなります。
多肉植物は、梅雨や真夏の暑さに弱い種類も多くあります。
遮光ネットや風通しの対策に、初期費用がかかることも覚えておきましょう。
よくある質問
Q. 多肉植物を売るのに許可は必要ですか?
国内で苗を売るだけなら、原則として許可は不要です。
ただし、品種登録された品種を無断で増やして売ることはできません。
Q. 副業から始められますか?
始められます。
自宅で葉挿しから増やし、ネットで売ることから始める人も多くいます。
Q. 多肉植物農家は儲かりますか?
売り方しだいです。
直販やイベントで利益率を高めると、所得を伸ばしやすくなります。
まとめ
多肉植物農家の年収は、売り方と規模で大きく変わります。
花き農家の平均的な世帯農業所得は約522万円で、所得率は約26%です。
ブームの頃のような高値は期待しにくくなりましたが、熱心なファンは今もいます。
直販とイベントを組み合わせ、種苗法のルールを守って運営しましょう。
まずは自宅で育てた苗を少しずつネットで売り、反応を確かめることから始めてください。

