2026.09.29 起業ガイド
化粧品 起業|5つの始め方と許可・費用の全体像
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「化粧品で起業したい。でも、ブランドを作るのか、仕入れて売るのか、許可は必要なのか、どれを選べばいいのか分からない」。そんな悩みを抱えていませんか。
化粧品の起業は、アイデアと熱意があれば、個人でも挑戦できる分野です。ただし、始め方によって、必要な許可、責任者、費用、在庫のリスクが、大きく異なり、法律で決められたルールを知らずに始めると、販売できなくなることがあります。
この記事では、化粧品起業の5つの始め方、選び方の軸、許可の全体像、費用と資金、薬機法の広告ルール、収益の仕組み、失敗しやすい点、進め方を順に解説します。
読み終えるころには、自分に合う始め方と、最初に確認すべきことが、明確になります。詳しい手続きは、関連記事にもつなげながら、無理のない準備を進められます。
化粧品起業の5つの始め方
化粧品で起業する形は、大きく5つに分けられます。
1. 自社ブランドを作り、製造を委託して販売する(OEM・ODM)
コンセプトや、処方を決め、製造を工場(OEM・ODM)に委託し、自社ブランドとして販売します。個人でも、始めやすい形ですが、製造販売の責任者としての、許可や体制が、関わります。
2. 許可を持つ会社に、製造販売を任せて、自社ブランドを展開する
OEMメーカーの中に、自社が許可を持ち、他社ブランドの商品の製造販売を、引き受ける会社があります。自社で許可を取る負担を、抑えられる場合があります(契約の形は、会社ごとに異なるため要確認)。
3. すでに販売されている化粧品を、仕入れて販売する(セレクト・卸)
国内のブランドの商品を、仕入れて、ネットや店舗で売ります。化粧品の販売そのものには、原則として、許可は不要とされます(要確認)。
4. 海外の化粧品を、輸入して販売する
輸入して販売する主体は、製造販売業の許可などの、要件が関わります。
5. サロンの施術と、物販を組み合わせる(サロン専売など)
エステや、美容室と組み合わせて、化粧品を販売します。サロンの許可や、届出とは別に、化粧品の扱いの確認が必要です。
詳しい許可や、ブランドの作り方は、「化粧品 起業するには」の記事、「コスメ会社」の記事、「化粧品 ブランド 立ち上げ」の記事で、それぞれ解説しています。この記事は、全体像と、選び方に、絞ります。
始め方を選ぶ4つの軸
5つの形から、自分に合うものを選ぶ、判断の軸を整理します。
1つ目は、自分で、責任を負う範囲です。自社で「製造販売業」の許可を取り、品質と安全に責任を持つのか、許可を持つ会社に任せるのか、仕入れて売るだけかで、負担が大きく変わります。
2つ目は、使える資金です。自社ブランドは、最小ロットの製造費、容器、デザインなど、初期費用が大きくなります。仕入れ販売は、在庫の費用が中心です。
3つ目は、在庫リスクを、どこまで許容できるかです。製造して、売れ残ると、資金が固定されます。予約販売や、少量生産、仕入れ販売は、在庫を抑えやすい形です。
4つ目は、自分の強みと、経験です。商品の企画力、美容の知識、発信力、営業力、サロンの経験など、何が強いかで、向く形が変わります。
あわせて、使える時間と、目標の収入も、確認しましょう。副業として、小さく試すなら、仕入れ販売や、許可を持つ会社に任せる形が、始めやすい場合があります。本格的に、ブランドを育てたいなら、自社ブランドの形を、検討します。
必要な許可の全体像
化粧品に関わる許可は、「誰が、何をするか」で、異なります。全体像を、整理します(詳細は、都道府県の薬務担当窓口で確認してください。要確認)。
化粧品は、医薬品医療機器等法(薬機法)で、製造と販売が、規制されています。
1. 化粧品製造販売業の許可
自社ブランドの化粧品を、市場に出す事業者に、求められる許可です。品質と安全に責任を持つ立場として、責任者の配置(総括製造販売責任者など)や、品質管理・安全管理の体制が、必要です。
2. 化粧品製造業の許可
製造を行う工場側に、求められる許可です。OEMに委託する場合は、製造業の許可を持つ工場に、依頼します。
3. 品目ごとの届出
化粧品は、製造販売する品目ごとに、届出が必要とされます(要確認)。
4. 医薬部外品との違い
「薬用」をうたう商品は、医薬部外品に当たる場合があり、承認が必要になります(要確認)。化粧品と、医薬部外品では、手続きが異なります。
5. 販売のみの場合
すでに市場に出ている、化粧品を仕入れて販売するだけなら、原則として、許可は不要とされますが、表示や広告のルールは、守る必要があります(要確認)。
「誰が、責任者として、市場に出すのか」という考え方が、基本です。
費用と資金の考え方
費用は、始め方によって、大きく異なります(金額は要確認)。全体の考え方を、整理します。
自社ブランド(OEM委託)の場合は、次の費用が、かかります。
・処方の開発費、サンプル代
・製造費と、最小ロットの仕入れ
・容器、外箱、ラベルなどの資材費
・デザイン費(ロゴ、パッケージ)
・商標の出願費用
・許可の取得費用、責任者の確保にかかる費用(自社で取得する場合)
・ホームページ、撮影、広告費
・賠償責任保険(PL保険)の保険料
仕入れ販売の場合は、仕入れ資金、ネットショップの費用、撮影、広告費、梱包資材が、中心です。
輸入の場合は、輸入に伴う費用(関税、輸送、通関)や、表示の対応の費用が、加わります(要確認)。
どの形でも、運転資金が重要です。特に、自社ブランドは、初回の製造費と、集客の広告費が大きく、売上が立つまで、時間がかかる場合があります。数か月から1年分の運転資金と、生活費を、確保しましょう。
資金が足りない場合は、日本政策金融公庫の創業融資も、選択肢です。「創業融資 名古屋」の記事も、参考にしてください。
薬機法の広告・表示ルール|どの形でも守る
化粧品の起業では、どの始め方でも、広告と表示のルールを、守る必要があります。
化粧品は、法律で認められた効能の範囲でしか、うたえません。たとえば、「シワが消える」「シミが治る」「肌が若返る」といった表現は、認められません(範囲は、定められた項目に基づきます。要確認)。
広告の範囲は、ホームページ、SNS、インフルエンサーの投稿、体験談、ビフォーアフターの写真にも、及びます。「個人の感想です」と書けば許される、というものではありません。
容器や外箱には、名称、成分、製造販売業者の名称、使用期限などの表示が、必要です(要確認)。
ネット販売では、特定商取引法に基づく表示も必要です。定期購入を扱う場合は、条件の表示に、特に注意が必要です(「ストック型ビジネスとは」の記事でも、触れています)。
そのほか、景品表示法により、実際より優れているように見せる表示は、規制されます。広告であることを隠した宣伝(ステルスマーケティング)も、規制の対象です(要確認)。
「知らなかった」では済まない分野です。表現に迷ったら、専門家や、行政の窓口に、確認しましょう。SNSでの発信の注意点は、「SNS運用代行 起業」の記事も、参考になります。
収益の仕組みと、利益が残る条件
化粧品の収益は、販売価格から、原価、販売の費用、広告費を引いたものです。
以下は、計算の型を示す仮の例です。実際の数字は、商品や、規模で異なります(要確認)。
自社ブランドの、美容液1本の例
販売価格:5,000円/製造原価(中身、容器、外箱):1,200円(原価率24%)
送料・梱包・決済手数料:500円/広告費(1本を売るための、獲得コスト):1,500円
→ 1本あたりの利益:約1,800円(売れた場合)
この例で、広告費の負担が大きいことが、分かります。新規のお客様を獲得するコスト(獲得単価)と、その人が、何回購入してくれるか(リピート)を、あわせて考えることが、重要です。
・1回の購入で終わると、広告費を回収できず、赤字になる場合があります。
・リピート購入や、定期購入が、収益の土台になります。
・在庫の売れ残りは、損失になります。
利益が残る条件は、コンセプトの明確さ、適正な価格、リピートの設計、広告費の管理、在庫の抑制です。「誰の、どんな悩みを、どう解決するか」を、絞ることで、広告の効率と、リピートが、高まりやすくなります。
始め方ごとの、特徴の比較
5つの始め方を、特徴で比較して、整理します(あくまで一般的な傾向で、個別の状況で異なります)。
自社ブランド(自社で製造販売業を取得)
・自由度:高い:処方も、ブランドも、自分で決められます。
・責任と負担:大きい:許可、責任者、品質管理の体制が、必要です。
・初期費用:大きい:製造費と、体制づくりの費用がかかります。
・向く人:本格的に、ブランドを育てたい人。
自社ブランド(許可を持つ会社に、任せる)
・自由度:中程度:処方や、仕様の選択肢が、限られる場合があります。
・責任と負担:中程度:許可の取得負担は、抑えられます。契約内容の確認が、重要です。
・向く人:許可の体制を、持たずに、ブランドを試したい人。
仕入れ販売(セレクト・卸)
・自由度:低め:商品は、既存のものです。
・責任と負担:小さい:許可は、原則不要(表示・広告の遵守は必要)。
・初期費用:抑えやすい:在庫の資金が、中心です。
・向く人:小さく始めたい人、目利きや、発信力に強みがある人。
輸入販売
・責任と負担:大きい:許可や、表示の対応が、必要です。
サロン専売・物販の組み合わせ
・向く人:すでに、サロンや、顧客基盤がある人。
最初は、負担の小さい形で試し、手応えを見て、次の段階へ進むのも、有効な方法です。
化粧品起業で失敗しやすいポイント
失敗しやすい点を、整理します。
1つ目は、許可や、法律の確認を、後回しにすることです。商品を作ってから、販売できないと気づくケースがあります。
2つ目は、大きなロットで、在庫を抱えることです。小ロットで試し、反応を見て、増やします。
3つ目は、コンセプトが曖昧なことです。競合が多い中で、埋もれます。
4つ目は、広告費のかけすぎです。獲得単価と、リピートを、常に確認します。
5つ目は、広告表現の違反です。行政の指導や、信頼の低下につながります。
6つ目は、契約内容の確認不足です。OEMとの契約で、処方の権利や、ロットの条件、責任の範囲を、確認しないと、後から困ります。
7つ目は、品質や安全のトラブルへの、備え不足です。PL保険や、クレーム対応の体制を、整えます。
8つ目は、資金繰りの行き詰まりです。
9つ目は、「簡単に、ブランドが持てる」という、高額な勧誘に乗ることです。内容と、実績を、冷静に確認しましょう。判断に迷ったら、消費生活センター(消費者ホットライン188)に、相談できます。
対策は、許可の確認、小さく始める、コンセプトの明確化、広告費の管理、表現の確認、契約の専門家チェックです。
化粧品で起業する5つのステップ
最後に、具体的な進め方を整理します。
ステップ1は、始め方を決めることです。5つの形から、資金、責任の範囲、在庫リスク、強みで、選びます。
ステップ2は、コンセプトと、ターゲットを決めることです。「誰の、どんな悩みを、どう解決するか」を1文で書き、ターゲットに、近い人に話を聞きます。
ステップ3は、許可と、法令を確認することです。都道府県の窓口で、許可の要否と、責任者の要件を、確認します。商標も、調べます。
ステップ4は、委託先や仕入れ先を比べ、収支と資金計画を作ることです。悲観的なケースも含めます。必要なら、融資を相談します。
ステップ5は、小さく販売して、反応と数字を見て、改善することです。開業届や、会社設立の手続きも、進めます(期限は要確認)。
会社員が、副業から始める場合は、勤務先の就業規則を確認してください。副業からの進め方は、「副業 起業」の記事も、参考になります。
まとめ|化粧品 起業は「始め方の選択と、許可・広告ルールの確認」から
化粧品の起業は、自社ブランド、許可を持つ会社への委託、仕入れ販売、輸入、サロン専売など、5つの始め方から、資金・責任・在庫リスク・強みで選ぶことが出発点です。許可の要否と、広告のルールは、どの形でも、確認が欠かせません。
まずは、始め方を決め、コンセプトを1文で書き、都道府県の窓口で、必要な許可を確認してください。

