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2026.09.30 起業ガイド

子ども食堂で働くには? ボランティアの始め方、有償で関わる方法、あると役立つ資格


「地域の子どもたちのために何かしたい」「料理の経験を生かせる場所を探している」。

そんな思いから、子ども食堂で働くことに関心を持つ人が増えています。

この記事では、子ども食堂の現状を公的な調査で押さえたうえで、未経験から関わる方法、仕事内容、あると役立つ資格まで解説します。

この記事のポイント

  • 子ども食堂は全国に12,602か所(2025年度)。1年で1,735か所増えた
  • 1か所あたりの運営者は平均16.9人。多くはボランティアで運営されている
  • 42.2%が「運営スタッフ・ボランティアの不足」に悩んでおり、担い手は常に求められている
  • 関わり方は「ボランティア」「有償スタッフ」「プロボノ」「自分で立ち上げる」の4つ

子ども食堂の現状:1万2,602か所に拡大

認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの調査によると、子ども食堂は2025年度に全国12,602か所となりました。

全国の公立小学校・義務教育学校の数(1万8,545校)の7割に近づいています。

項目 データ
1回あたりの参加者 平均67.1人(うち子どもは平均43.0人)
1か所あたりの運営者 平均16.9人(女性と高齢者が多い)
運営代表者の年代 50〜60代が37.2%で最多
「会食」形式の実施率 89.2%
参加条件を設けていない 72.1%

出典:むすびえ「こども食堂の実態・困りごと調査2025」https://musubie.org/news/press/28678、むすびえ「2025年度こども食堂全国箇所数調査」https://musubie.org/news/press/30036

運営で困っていることの上位は、「運営資金の不足」(47.2%)、「必要な人に支援を届けるための周知・広報」(47.2%)、「運営スタッフ・ボランティアの不足」(42.2%)、「後継者不足」(32.3%)です。担い手は、どの地域でも求められています。

子ども食堂での仕事内容

役割 主な仕事 向いている人
調理 献立づくり、仕込み、調理、盛り付け 料理が好きな人、調理経験がある人
配膳・受付 参加者の受付、配膳、片付け、洗い物 未経験の人、学生
子どもの見守り・遊び相手 宿題を見る、一緒に遊ぶ、話を聞く 子どもと関わるのが好きな人、教員・保育士経験者
運営・事務 食材の寄付の受け付け、会計、助成金の申請、SNSでの発信 事務や広報、ITが得意な人
食材の運搬 フードバンクや農家から食材を運ぶ 車を運転できる人

子ども食堂は月1回から週1回以上まで、開催の頻度がさまざまです。「月1回だけ」「片付けだけ」といった関わり方ができるところも多くあります。

子ども食堂で働く・関わる4つの方法

1. ボランティアとして参加する

いちばん一般的な関わり方です。探し方は次の3つがあります。

  • 市区町村の社会福祉協議会(ボランティアセンター)に相談する
  • 都道府県の子ども食堂ネットワークや、むすびえの「こども食堂マップ」で近くの食堂を探す
  • ボランティア募集サイトや、子ども食堂のSNSで募集を見つける

最初は見学を兼ねて1回参加し、雰囲気を確かめてから継続を決めるとよいでしょう。

2. 有償スタッフとして働く

NPO法人や社会福祉法人が運営する子ども食堂、自治体の委託事業として「子どもの居場所づくり」を行う団体では、調理担当やコーディネーターを有償で雇う場合があります。ただし数はまだ多くありません。

求人サイトで「子ども食堂」「子どもの居場所」「学習支援」などのキーワードで探すか、地域の中間支援団体に問い合わせてみましょう。飲食店や企業が本業と組み合わせて運営する子ども食堂で、店舗スタッフとして関わる方法もあります。

3. プロボノとして専門スキルで関わる

栄養士の献立づくり、デザイナーのチラシ制作、税理士の会計支援など、仕事で培ったスキルを無償で提供する関わり方です。むすびえでは、栄養士などを対象にした「食育プロボノ」の募集も行っています。

4. 自分で子ども食堂を立ち上げる

地域に子ども食堂がない場合は、自分で始めるという選択肢もあります。立ち上げにかかる費用を助成するプログラム(ファミリーマートとむすびえの「こども食堂スタート応援助成プログラム」など)もあります。

子ども食堂で役立つ資格

ボランティアとして参加するのに必須の資格はありません。ただ、次の資格があると任される役割が広がります。

資格 役立つ場面
食品衛生責任者 調理の責任者として衛生管理を担う。各都道府県の養成講習会(1日)で取れる
調理師・栄養士・管理栄養士 献立づくり、アレルギー対応、食育
保育士・教員免許 子どもの見守り、学習支援
普通救命講習(消防署) 誤嚥や窒息、けがなどの緊急時の対応

厚生労働省は、子ども食堂の調理担当者に食品衛生の基本的な知識を身につけるよう求めています。あわせて、開設前に保健所へ相談すること、調理後おおむね2時間以内に食べ終わる運営にすること、献立や食材の購入記録を最低1か月保管することなどを衛生管理のポイントとして示しています。

出典:厚生労働省「子ども食堂における衛生管理のポイント」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_00381.html

子ども食堂で働くときの心構え

子ども食堂には、家庭の事情を抱えた子どもが来ることもあります。困っていそうだからといって詮索せず、「いつでも来ていい場所」であり続けることが大切です。気になることがあれば、自分だけで判断せずに運営代表者に相談しましょう。子どもの写真をSNSに載せたり、個人の連絡先を交換したりすることは、団体のルールに従い、慎重に扱う必要があります。

まとめ

子ども食堂は全国1万2,602か所に広がり、どこも担い手を必要としています。未経験でも、月1回のボランティアから始められます。専門スキルがある人はプロボノとして、より深く関わりたい人は有償スタッフとして、地域に子ども食堂がないなら自分で立ち上げることもできます。食品衛生責任者などの資格を取っておくと、任される役割が広がります。

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