2026.09.29 起業ガイド
アイスのフランチャイズは儲かる?市場6,631億円と開業資金・収支を解説
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アイスクリームは、子どもから大人まで幅広く好まれる商品です。フランチャイズに加盟すれば、知名度のあるブランドと運営ノウハウを使って店を開けます。
ただし、アイス専門店は季節や天気で売上が大きく変わり、冷凍設備の投資もかかる業態です。
この記事では、公的な業界データとフランチャイズの加盟条件をもとに、アイスのフランチャイズが儲かるのかを解説します。
アイスクリーム市場は6年連続で過去最高
日本アイスクリーム協会によると、2025年度のアイスクリームの販売金額(メーカー出荷ベース)は6,631億円で、前年比102.8%でした。6年連続で過去最高を更新しています。
総務省の家計調査でも、2025年の1世帯あたりのアイスクリームへの支出は13,044円で、6年連続で1万円を超えました。
| 項目 | 2024年度 | 2025年度 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 販売金額 | 6,451億円 | 6,631億円 | 102.8% |
| 販売物量 | 935,916kL | 915,645kL | 97.8% |
| 1リットルあたりの単価 | 689円 | 724円 | 105.1% |
ここで注意したいのは、金額は増えているのに、販売量は減っていることです。
市場が伸びているのは主に値上げと高価格帯の商品が増えたためで、食べられる量が増えているわけではありません。
「市場が伸びているから儲かる」と単純に考えないようにしましょう。
アイスのフランチャイズの主な形態
| 形態 | 特徴 |
|---|---|
| アイスクリーム専門店 | 知名度が高く、商業施設への出店が中心。冷凍ショーケースなどの設備投資が大きい |
| ジェラート・ソフトクリーム店 | 観光地や道の駅で強い。カフェメニューと組み合わせて売上の季節変動を抑えやすい |
| テイクアウト専門・小型店 | 店の面積が小さく、初期費用を抑えやすい |
| キッチンカー・移動販売 | イベントや季節に合わせて場所を変えられる |
大手チェーンの加盟条件の例
アイスクリーム専門店で最大手のサーティワン アイスクリームを例にすると、加盟条件は次のとおりです(公表されている情報や第三者の情報をまとめたもの)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 加盟金 | 200万円(税別) |
| 開業資金の目安 | 約1,200万円程度(物件や店の形態で変わる) |
| ロイヤリティ | 店頭の売上の5%+広告宣伝分担金3%=合計8% |
| 国内の店舗数 | 1,049店舗(2025年上半期時点) |
| 1店舗の年間平均売上 | 約6,449万円(2025年度) |
※加盟条件は変わることがあります。最新の条件は本部の説明会や法定開示書面で確認してください。
収支シミュレーション
上の年間平均売上(月商約537万円)をもとに、月の収支を試算するとおおむね次のようになります。
| 項目 | 月額の目安 | 売上に占める割合 |
|---|---|---|
| 売上 | 537万円 | 100% |
| 商品の仕入れ(原価) | ▲約215万円 | 40% |
| ロイヤリティ+広告宣伝分担金 | ▲約43万円 | 8% |
| 人件費(アルバイト中心) | ▲約110万円 | 20% |
| 家賃 | ▲約50万円 | 9% |
| 水道光熱費・その他 | ▲約60万円 | 11% |
| 営業利益 | 約59万円 | 約11% |
※原価や人件費などの割合は、業界の一般的な数字をあてはめた試算です。実際の利益は、立地、季節、店の形態で大きく変わります。
オーナー自身が店長として働く前提の数字です。
店長を雇う場合は、その人件費として年300万〜400万円程度が差し引かれます。
アイスのフランチャイズで注意したい3つのポイント
1. 季節と天気で売上が大きく変わる
夏と冬で売上に大きな差が出ます。
一方で、猛暑が続くと外を出歩く人が減り、持ち帰る途中でアイスが溶けることを気にするお客様も出てきます。
冬の売上を支えるドリンク、ケーキ、ギフト商品があるかどうかは必ず確認しましょう。
2. 立地しだいで結果が大きく変わる
ショッピングモールの中にあるか、路面店か、観光地かで、お客様の数も家賃も大きく変わります。
本部が出す売上予測だけで判断せず、近くの店の実績を必ず確認しましょう。
3. 契約の中身を確認する
・法定開示書面(中小小売商業振興法にもとづく書面)の内容
・契約期間、途中で解約したときの違約金、競業避止義務
・月ごとの売上の変動と、冬の売上の実績
・既存の加盟店オーナーの話(できれば複数の店舗)
・食品衛生法の営業許可の種類(店でアイスを製造するならアイスクリーム類製造業、盛りつけて提供するだけなら飲食店営業が一般的。最終判断は保健所)
まとめ
アイスクリーム市場は金額では6年連続で過去最高ですが、販売量は減っており、値上げで伸びている面があります。
アイスのフランチャイズは、ブランドの力で集客しやすい一方、1,000万円を超える初期投資、季節による売上の波、立地の影響が大きい事業です。本部の数字をうのみにせず、既存店の実績と冬の対策を確認してから判断しましょう。
出典:
日本アイスクリーム協会「販売実績」https://www.icecream.or.jp/iceworld/data/performance.html
日本アイスクリーム協会「家計調査実績」https://www.icecream.or.jp/iceworld/data/expenditures.html
フランチャイズコンパス「サーティワンのFCは儲かる?」https://franchise-compass.jp/articles/baskin-robbins-31-franchise-profitability-2026

