LINEで無料の起業相談
LINEで無料の起業相談

2026.09.30 起業ガイド

保健師のフリーランス|働き方・仕事の種類・収入の目安と、独立前の確認点

「保健師として働いてきたが、組織に縛られない働き方を、してみたい。フリーランスの保健師は、どんな仕事があって、収入は、どれくらいになるのだろう」。そんな関心を、持っていませんか。

保健師は、行政・企業・学校などの組織で働く人が多い専門職ですが、近年は、特定保健指導、産業保健、オンラインの健康相談、執筆、研修など、フリーランスとして活躍できる場も、広がっています。ただし、保健師には、単独の開業権がなく、「個人事業主として、業務委託を受ける」形が中心で、収入の安定には、工夫が必要です。

この記事では、保健師の開業権の前提、フリーランスの働き方、仕事の種類、収入の目安、独立前の確認、集客、失敗しやすい点、進め方を、順に解説します。

読み終えるころには、フリーランス保健師の現実と、自分に合う働き方が、整理できます。

保健師のフリーランス|開業権がない前提

まず、前提を整理します。保健師には、医師や助産師のような、単独で「開業する」権限(開業権)はありませんと、解説されています(詳細は、保健師助産師看護師法などで確認してください。要確認)。

では、フリーランスの保健師とは、どういう形でしょうか。
・個人事業主として登録(開業届を提出)し、保健師としての仕事を、業務委託などの形で、受注する。
・企業・健康保険組合・自治体・健診機関・保健指導の実施機関などと、業務委託契約を結び、保健指導・健康相談・研修などを行う。
・複数の依頼先から、仕事を受ける。

「保健師」の名称は、保健師の免許を持つ人だけが使える(名称独占)とされています。資格が、信頼の証となります。

フリーランスと、雇用(常勤・パート)の違い:
・雇用:給与、社会保険(会社負担)、有給、賞与、退職金、労災など。安定している。
・フリーランス(業務委託):報酬(件数・時間・月額)。社会保険は国民健康保険・国民年金(自分で負担)、労災の対象外の場合が多い、仕事がなければ収入ゼロ。自由度は高い。

「医療的な診断や治療」は、保健師の業務範囲外で、保健指導(生活習慣の助言・保健相談)が中心です。医療行為に踏み込まない点に、注意してください(後の項目)。

フリーランス保健師の、仕事の種類

フリーランスの保健師が、受けられる、主な仕事を整理します(案件の有無・条件は、時期・地域で異なります。要確認)。

1. 特定保健指導
健診結果で、生活習慣病のリスクがある人への、保健指導(初回面談、継続支援)。企業・健康保険組合・自治体から、保健指導の実施機関を通じて、業務委託を受ける形が多い。完全歩合制・件数単価の業務委託の求人が、見られます(在宅・オンライン面談、電話・メールでの継続支援を含む例)。特定保健指導を担える職種は、保健師・管理栄養士など、制度上の要件があります(要確認)。

2. 産業保健(産業保健師の業務委託)
企業の健康管理室で、従業員の健康相談・保健指導・健診後のフォロー・ストレスチェックの実施後の対応・メンタルヘルス対策・復職支援・健康経営の支援を行います。専属の産業保健師を置かない企業が、開業している(フリーランスの)産業保健師に、業務委託するケースがあり、週1回など定期訪問の契約になる例があります。豊富なスキルと経験を持つ人材に依頼できる、一方、都市部に集中し、依頼できる人材が見つかりにくい、との企業側の解説もあります。

3. オンライン医療健康相談・健康相談窓口
ビデオ通話・チャットでの、健康相談。在宅で対応でき、利用者の信頼を得やすいと、解説されています。

4. 研修・セミナー講師、執筆
企業・学校・自治体・介護事業所の、健康教育・メンタルヘルス研修・生活習慣病予防の講座、ヘルスケア記事の執筆・医療監修(メディカルライター)。

5. 健康経営のコンサルティング
企業の、健康経営の施策の設計・運用の支援。

6. 健診・健康イベントの業務(面談、保健指導、測定)。

7. その他:コールセンター(医療系)、学校・保育園・児童関連の健康支援、地域活動、民間サービスの立ち上げ。

複数の仕事を組み合わせる(例:特定保健指導+産業保健の定期契約+ライティング)ことで、収入を安定させる人が、多いと考えられます。

収入の目安と、業務委託の仕組み

フリーランス保健師の収入は、仕事の種類・件数・契約形態で、大きく異なります(公的な統計は乏しく、以下は参考の目安です。要確認)。

目安として紹介される数字:
・保健師の時給は、一般的な転職サイトで 1,500〜2,000円前後と紹介する解説があります(古い情報の可能性があり、業務委託の単価とは異なる。要確認)。
・保健師の平均年収は、公的な統計では 450万円〜550万円台と紹介されることが多い(雇用の場合。「保健師 年収1000万」の記事を参照)。
・企業内の産業保健師の求人では、月給 20万円〜35万円以上の例があります(雇用)。
・特定保健指導の業務委託:1件あたりの単価 × 件数(完全歩合の例も)。「1件あたり 5,000〜15,000円程度」と紹介する解説もある(管理栄養士の解説。前提が不明確。要確認)。
・産業保健師の業務委託:月額の契約(訪問頻度・業務内容で決まる)。

以下は、計算の型を示す仮の例です。実際は、案件・経験・営業で大きく異なります(要確認)。
フリーランス保健師の、月の収入(仮の数字)
・特定保健指導(業務委託):1件 8,000円 × 20件 = 16万円
・産業保健師の定期契約(週1回、企業1社):月 12万円
・ヘルスケア記事の執筆・監修:月 3万円
→ 月の売上:約31万円
・経費(通信・書籍・交通費・保険・会費・システム):約4万円
→ 残り:約27万円(税金・社会保険料の前)
この例では、年間 約324万円の所得(税金・社会保険料の前)で、雇用の保健師の平均年収に、届かない可能性があります。複数の契約が安定して、単価を上げられるまで、時間がかかることが、多いでしょう。

業務委託の仕組み:
・雇用契約ではなく、業務委託契約(請負・準委任):指揮命令を受けない、自分の裁量で業務を行うのが原則です。実態が雇用に近い場合は、問題になる可能性があります(要確認)。
・報酬は、成果・件数・時間・月額。源泉徴収されるか、請求書を出して支払いを受けるか。
・経費は自己負担(交通費・機材・通信費)。
・労働基準法の保護(残業代・有給)は、原則対象外。

独立前の確認|就業規則・副業・公務員の注意

フリーランスや、副業から始める前に、確認すべき点を整理します。

1. 勤務先の就業規則(副業・兼業)
民間企業・医療機関に勤務している場合、就業規則で、副業が許可制・届出制・禁止になっていないかを、必ず確認します。トラブルを防ぐため、事前に、上司や人事に相談しておくとよいと、紹介されています。

2. 公務員(行政保健師)の副業
公務員は、国家公務員法・地方公務員法により、副業が原則禁止されています(許可を得た兼業を除く)。行政の保健師が、副業として、フリーランスの仕事を受けることは、基本的にできません(詳細は、所属先の規定で確認。要確認)。フリーランスに移る場合は、退職してから、という判断が必要です。

3. 守秘義務・利益相反
勤務先で知った、個人情報・企業情報を、フリーランスの仕事に流用しない。勤務先の顧客・利用者を、勧誘しない。競業避止の規定(在職中、または退職後)の確認。

4. 契約の確認
業務内容、報酬、支払い時期、責任の範囲、守秘義務、個人情報の取り扱い、契約期間・解除、損害賠償。契約書を、必ず交わす。

5. 手続き
開業届、青色申告承認申請書、事業用口座、会計ソフト、インボイス制度の対応(必要な場合)(期限は要確認)。副業の場合、所得が年間20万円を超えると、原則、確定申告が必要

6. 社会保険・年金
退職して独立する場合、国民健康保険・国民年金に加入(会社の社会保険から切り替え)。配偶者の扶養に入る場合、収入・所得の判定に注意

7. 保険
賠償責任保険(保健指導・相談での、不適切な助言による損害の主張に備える)、就業不能への備え(要確認)。

業務範囲と、表現の注意

保健師としての専門性を、活かす際の、業務範囲と表現の注意点です(詳細は、厚生労働省・専門家に確認してください。要確認)。

・医療行為・診断・治療は、行えない:保健指導・健康相談は、生活習慣の助言・受診の勧奨が中心。「この方法で治る」「薬をやめて大丈夫」といった、発言は避けます。疾患が疑われる場合は、医療機関への受診を勧める。
・産業医・主治医との連携:就業上の判断は、産業医などの役割。保健師が、単独で、就業制限などを決めない。
・広告・表示のルール:景品表示法・健康増進法(誇大な表示の禁止)。「必ず痩せる」「◯kg確実に減る」といった、断定的な表現は避けます。体験談・ビフォーアフターの扱いにも注意。
・サプリメント・健康食品などの販売:薬機法(医薬品的な効能効果の標ぼうの禁止)、食品表示法、景品表示法、特定商取引法
・個人情報・守秘義務:健康情報は特に配慮が必要。SNS・ブログへの事例の掲載は、同意を得て、個人が特定されないように。
・過度な食事制限・不適切なダイエット指導の回避:摂食障害の疑いなどがある場合は、医療機関につなぐ。
・他の専門職の業務との線引き:医師・看護師・管理栄養士・作業療法士・社会保険労務士・臨床心理士などの業務に、踏み込まない。

「専門性を、誠実に、正確に伝える」ことが、信頼につながります。

集客と、仕事の獲得

フリーランス保健師が、仕事を得る方法を、整理します。

・特定保健指導などの、実施機関・業務委託の求人:在宅・オンライン対応の案件。複数の会社に登録し、仕事を組み合わせる。
・産業保健師の紹介サービス・人材紹介会社:企業と業務委託をマッチングする。
・直接営業:中小企業・健康保険組合・自治体・学校・介護事業所・クリニックへ、提案。産業保健の体制がない企業は、ターゲットになり得ます。
・紹介・人脈:元の職場・産業医・社会保険労務士・健康経営コンサル・他の保健師。
・ホームページ・SNS・ブログ・note:専門分野の発信で、信頼を作る(「SNS運用代行 起業」の記事を参照)。
・セミナー・講座の開催。
・クラウドソーシング・スキルマーケット:ライティング・監修の案件。

専門分野を絞る:メンタルヘルス、生活習慣病予防、母子保健、高齢者、女性の健康、職場の健康経営、感染症など。「誰の、どんな課題を、解決するか」を、明確にします。

実績づくり:最初は、単価が低くても、実績・評価を積む。継続契約(ストック)を増やす(「ストック 型 ビジネス」の記事を参照)。

保健師のフリーランスで、失敗しやすいポイント

失敗しやすい点を、整理します。

1つ目は、収入の安定を、見込まずに、会社を辞めることです。仕事が入るまで、時間がかかります。

2つ目は、1社の依頼に、依存することです。契約が終了すると、収入が途絶えます。

3つ目は、就業規則・公務員の副業禁止を、確認せずに、副業を始めることです。

4つ目は、単価が低い案件を、大量に受けて、疲弊することです。時間あたりの収入を確認します。

5つ目は、完全歩合の案件で、件数が確保できないことです。

6つ目は、業務委託の契約内容・責任範囲を、確認しないことです。

7つ目は、社会保険料・税金の負担を、見込まないことです。手取りが減ります。

8つ目は、医療行為に近い発言・誇大な表現をすることです。

9つ目は、孤立し、情報や人脈が途絶えることです。

10つ目は、「保健師でも、在宅で簡単に月収100万円」という、高額な、講座・副業パッケージ・認定商法の勧誘に乗ることです。内容と実績を確認し、その場で契約しないでください。判断に迷ったら、消費生活センター(消費者ホットライン188)に、相談できます。

対策は、副業から試す、複数の依頼先、契約書の確認、手取りでの試算、生活費の備え、表現の注意、人脈づくりです。

フリーランス保健師を目指す5つのステップ

最後に、具体的な進め方を整理します。

ステップ1は、保健師としての実務経験を積み、専門分野を決めることです。産業保健・特定保健指導・母子保健・メンタルヘルスなど、強みを明確にします。

ステップ2は、副業から試すことです。就業規則を確認し(公務員は原則不可)、特定保健指導や執筆などで、実績・単価・時間を記録します。

ステップ3は、収入の見込みを、手取りで、複数の依頼先を前提に、保守的に試算することです。生活費の6か月〜1年分を、確保します。

ステップ4は、開業届・契約書・保険・会計・集客の入り口(ホームページ・SNS・紹介)を整えることです(期限は要確認)。

ステップ5は、複数の依頼先から始め、継続契約を増やし、単価と専門性を高めて、常勤・非常勤・フリーランスの組み合わせを、数字で判断することです。

焦らず、組織と、フリーランスの両方の良さを、活かしましょう。

まとめ|保健師 フリーランスは「開業権がない前提で、業務委託を複数組み合わせる」

保健師のフリーランスは、開業権がなく、個人事業主として業務委託を受ける形で、特定保健指導、産業保健、健康相談、研修・執筆などを組み合わせる働き方です。収入は案件と契約形態で大きく変わるため、就業規則(公務員は副業原則禁止)を確認し、副業から試し、複数の依頼先、契約書、手取りでの試算、医療行為に踏み込まない表現を整えてください。

まずは、専門分野を決め、就業規則を確認したうえで、特定保健指導や執筆などの小さな案件で、単価と時間を記録することから始めてください。

Related Posts

ニュース一覧へ戻る