2026.09.30 起業ガイド
起業して凄く伸びる人の特徴5つ|データで見る「黒字化する起業家」の共通点
Index
起業後に凄く伸びる人には共通点があります。
内閣府の分析では、業績が良い上位10%の企業は人とIT機器に投資し、土地・建物への支出を抑えていました。
起業1年後は赤字が半数を超え、3年後には4割以下に減ります。データをもとに、伸びる人の特徴と今日からできる習慣を解説します。
「同じ時期に起業したのに、ぐんぐん伸びる人と伸び悩む人がいるのはなぜ?」。才能や運だけの話ではありません。公的データを見ると、伸びる起業家には「お金の使い方」と「行動の習慣」に共通点があります。
この記事のポイント
内閣府の分析(日本政策金融公庫「新規開業パネル調査」)によると、起業後に売上を伸ばしながら黒字を続けた上位10%の企業は、起業費用に占める情報機器などへの投資の割合が高く、土地・建物への支出が低い傾向がありました。
起業から1年後は赤字企業が半数を超えますが、3年後には4割以下まで減ります。つまり、最初の赤字で諦めずに改善を続けられるかどうかが分かれ目です。
データで見る「伸びる企業」と「伸び悩む企業」の差
| 観点 | わかっていること |
|---|---|
| 起業時のお金の配分 | 業績が良い企業は情報機器などへの投資の割合が高く、土地・建物の費用は低い |
| 起業後の支出 | 業績が良い企業は、人への投資(人件費・人材育成)や各種の設備投資に力を入れている |
| 赤字の推移 | 1年後は赤字企業が半数超、3年後は4割以下(コロナ禍の2020年を除く) |
| 事業の継続 | 2016年に起業した企業は、4年後も9割超が事業を続けている |
| 業界での経験 | 新規開業者の同じ業界での経験は平均15.3年(2025年度調査) |
凄く伸びる人の特徴5つ
1. 見栄より「稼ぐ道具」にお金を使う
立派な店舗やオフィスより、予約システム、会計ソフト、ECなど売上と時間を生む道具に投資します。固定費を軽くしておくほど、失敗しても立て直せます。
2. 人に任せる決断が早い
データでも、業績が良い企業ほど人への投資を重視していました。伸びる人は「全部自分でやる」段階を早めに卒業し、自分は売上をつくる仕事に時間を使います。
3. 数字で振り返る習慣がある
月次の売上、粗利、客数、客単価を毎月確認し、赤字の原因を特定してから手を打ちます。「なんとなく忙しい」状態を放置しません。
4. 経験のある分野で勝負し、足りない部分を学びで補う
開業者の多くは、その業界で長く働いた経験を強みにしています。未経験の分野に挑むなら、研修、修業、メンター、スクールなどで経験の不足を短期間で埋めています。
5. 素直に聞き、すぐ試す
アドバイスを受けたら、その週のうちに小さく試して結果を報告する。この「試す回数」の多さが、成長の速さの差になります。
伸び悩む人に多いパターン
よくあるのは次の3つです。1つ目は、開業時に内装や設備にお金をかけすぎて、運転資金が足りなくなること。
2つ目は、値上げや営業を避けて、常連頼みの売上にとどまること。
3つ目は、相談相手がいないまま判断を先送りにすることです。どれも「知らなかった」だけで防げることが多いのが特徴です。
今日からできる3つの行動
まずは、①毎月1回、30分だけ数字を振り返る時間を決める。
②自分がやらなくていい作業を1つ書き出して、外注や仕組み化を検討する。
③月に1回は、先輩の経営者や専門家に壁打ちをしてもらう。この3つから始めてみましょう。
よくある質問
伸びる人は最初から才能があるのですか?
データを見る限り、差がつくのは起業後のお金の使い方と改善の習慣です。後から身につけられる要素が大半です。
最初の1年が赤字だと失敗ですか?
1年後に赤字の企業は半数を超えます。赤字の理由を把握して改善できていれば、珍しいことではありません。
年齢は関係ありますか?
新規開業者の平均年齢は40代で、50代以上の起業も増えています。これまでの経験や人脈は大きな武器になります。
出典:内閣府「日本経済2023-2024 第3章第2節 我が国における起業動向と成長企業の特徴」https://www5.cao.go.jp/keizai3/2024/0212nk/n24_3_2.html / 日本政策金融公庫「2025年度新規開業実態調査」https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kaigyo_251205_1.pdf

