2025.11.11 起業ガイド

助産師起業で出張型サロン開業!助産院運営の4つの実践方法

助産師起業で出張型サロン開業!助産院運営の4つの実践方法

「私の助産師スキルを、もっと一人ひとりに寄り添う形で活かせないかな…」

「このまま病院で働き続けても、将来が少し不安…」

長年培ってきた助産師としての経験を活かせる「起業」に憧れつつも、「経営の知識がない」「どうやって人を集めたらいいかわからない」「開業するための資金も自信もない」といった不安を抱えている方は少なくありません。

今回は、助産師として起業を考えている方が抱える悩みや不安を解消し、独立後に後悔しないための、4つの具体的な開業スタイルと実践的なポイントを解説します。

本記事を読めば、あなたの助産師としての「強み」を最大限に活かし、リスクを抑えながら理想の働き方を実現する方法が見つかります。

1. 助産師起業で定番の常設型助産院(拠点型・来院型)を始める

助産師の専門性を発揮できるのが、常設型の助産院です。

拠点を持つことで、地域に根差した継続的なケアを提供し、利用者との深い信頼関係を築けます。

しかし、入念な準備と計画性が求められる起業方法です。

施設選びから運営のポイントまで、具体的なステップを解説します。

拠点としての施設選びと開業手順

助産院の起業は、適切な物件選びから始まります

利用者が安心して来院できる、静かで衛生的な環境が不可欠です。交通の便の良さや、近隣に提携医療機関があるエリアが望ましいといえます。

開業手順は、事業計画の策定、資金調達、物件契約、内装、備品購入、行政への届出の流れが一般的です。

初期投資に加え、最低でも数ヶ月分の運転資金を確保しておくことが助産師の起業には重要です。

許認可・法的基準の確認と準備

助産院の開設には、医療法や保健師助産師看護師法に基づく法的な基準を満たす必要があります。

まず、管轄の保健所へ「助産所開設届」を、税務署へ「開業届」を提出します。

届出には助産師免許証の写しや建物の平面図、嘱託医師の承諾書など多くの書類が必要です。

地域によって要件が異なるため、計画段階で管轄の保健所に相談し、必要な手続きを正確に把握しておくことが不可欠です。

主なサービス内容と運営のポイント

常設型助産院では、妊婦健診、分娩介助、産後ケア、母乳育児支援など一貫したサービスを提供できます

近年は分娩を扱わず、産後ケアや育児相談に特化する助産院も増えています。

助産院運営のポイントは、嘱託医療機関との緊密な連携体制の構築です。

緊急時に迅速に対応できる体制は、利用者の安全を守るうえで重要になります。

一人ひとりと向き合える利点を活かし、丁寧な関係構築を心がけることが安定運営につながります。

2. 助産師起業で広がる出張型助産院を始める

近年、助産師の起業では、利用者と助産師双方にメリットが大きいとして、出張型の助産サービスが注目されています。

拠点を持たずに利用者の自宅などを訪問するスタイルは、特に産後間もない母親にとって外出の負担がなく、高い需要があります。

出張型助産院で提供できる6つのサービス内容

助産師の起業方法である出張型では、利用者のニーズに合わせた柔軟なサービス提供が可能です。

拠点がないからこそ、身軽に多様なケアを展開できます。

  • 授乳・母乳ケア(乳房ケア・授乳指導):利用者の自宅で、乳房トラブルのケアや授乳方法の指導を行う
  • 産後の身体と生活に関する健康管理・相談:産後の回復状態の確認や、食事・休息など生活全般について助言する
  • 育児技術指導(沐浴・スキンケア・離乳食・オムツ交換等):実際の育児場面で、沐浴やスキンケアなどを一緒に実践しながら指導する
  • 赤ちゃんの体重測定・発育発達チェック:定期訪問で赤ちゃんの成長を記録し、発育に関する不安や疑問に答える
  • 産後メンタルヘルス相談:プライベートな空間で心の不調に耳を傾け、必要に応じて専門機関へ連携する
  • 育児に関する全般的な悩み相談・アドバイス:睡眠、離乳食、発達など、育児のあらゆる悩みに個別に対応する

この6つのサービスは、単なる技術の提供だけではなく、母親が心身ともに不安定になりがちな産褥期に、安心感を与えられます。

安心できる自宅で助産師が寄り添ってくれれば、病院でのケアとは差別化できるだけではなく、リピーターにもつながりやすくなります。

集客方法とリピートを生む仕組み

出張型の集客では、オンラインとオフラインの両面からのアプローチが効果的です。

ホームページやSNSでサービス内容や専門性、人柄が伝わる情報発信を継続します。

オフラインでは、地域の産婦人科や保健センターと連携し、紹介を受けられる関係構築が重要です。

リピートにつなげるためには、定期的なフォローアップや、利用しやすい回数券、月額プランなどの仕組みづくりが助産師の起業には有効です。

フリーランス志向で選ばれる3つの理由

フリーランスとして出張型を選ぶ助産師が増えている背景には、働きやすさがあります。

自分のライフスタイルに合わせて事業を設計できる点が大きな魅力です。

  • 初期投資が少なくスタートしやすい:店舗や高額な医療機器が不要なため、開業資金を大幅に抑えられる
  • 自由な働き方や柔軟なスケジュール管理が可能:予約制にすることで、働く時間を自分で管理でき、プライベートとの両立がしやすくなる
  • さまざまな地域・顧客層へ直接サービスできる:拠点に縛られず広範囲に活動でき、利用者の家庭状況を深く理解した支援が可能

フリーランス助産師の働き方の本質的な価値を表しているのが3つの理由です。

初期投資の少なさは、フリーランス助産師の精神的、経済的な余裕を生み、結果的に柔軟な働き方につながります。

助産師に余裕が生まれれば質の高いケアが可能です。

低リスクで開業でき、質の高いサービスが提供できれば、母親の満足度が向上し、あなたにとっても事業が継続しやすい好循環が生まれます。

3. 助産師起業で病院・クリニック併設型助産院を始める

助産師の起業で医療機関との連携を基盤とする併設型は、安定性と信頼性の高さが特徴です。

医療機関の施設利用や、隣接して開業するなど、医療との迅速な連携を実現します。

緊急時対応が迅速に行えるため、利用者・助産師双方にとって安心感が大きい選択肢です。

医療機関との連携と役割分担の実際

併設型助産院の根幹は、提携する医療機関との明確な役割分担です

助産院は正常経過の妊産婦を担当し、異常が疑われる場合は速やかに医師へ引き継ぎます。

連携を円滑にするため、日頃から医師や看護師と密なコミュニケーションを取り、定期的な情報共有で最適なケア提供体制を構築することが不可欠です。

院内型ならではの集客と信頼獲得の実践例

助産師の起業で併設型の強みは、医療機関からの直接的な紹介による集客が見込めることです。

提携先の妊婦に助産師外来や各種クラスを案内してもらうことで、安定した顧客基盤を築けます。

また、「何かあればすぐに医師に診てもらえる」という安心感が、利用者からの大きな信頼につながり、他の開業スタイルにはないアピールポイントになります。

安定運営を実現するための6つのポイント

助産師としての起業後、事業を安定させるためには、経営者としての視点が欠かせません。

助産師としての専門性に加え、事業を持続させる戦略的な取り組みが重要です

  • 事業計画の立案:提供サービス、ターゲット、収益目標などを具体的に定めた計画を作成
  • 資金計画と費用管理:医療機関との契約内容を明確にし、日々の収支を正確に管理
  • 地域医療機関や行政との連携:地域全体の母子保健ネットワークの一員としての役割を担う
  • 効果的な集客・マーケティング戦略:紹介に安住せず、独自のホームページやSNSで積極的に情報発信
  • 継続的な投資・設備更新:利用者の満足度を高めるため、計画的に設備投資を行う
  • 信頼できるスタッフや仲間との協働・人材育成:理念を共有できるチームを育成し、長期的な安定運営を目指す

一見すると6つのポイントは多いと感じるかもしれません。しかし、6つのポイントはすべて事業計画策定につながります。

例えば、効果的な集客で得た収益を、資金計画に基づいて設備投資や人材育成に再投資する、この流れを作り出すのが経営者の役割です。

4. 助産師起業で地域コミュニティやサロン開業を始める

より気軽に地域密着で助産師として活動したいなら、コミュニティやサロン形式での開業が適しています。

特定の拠点を持たず、レンタルスペースなどを活用して母親学級や相談会を開催するスタイルです。

初期投資を抑えつつ、柔軟に活動を始められます。

レンタルスペース・イベント拠点の選び方

サロン開業の成功は、活動内容に適した場所選びにかかっています

ターゲット層が集まりやすく、交通の便が良い、ベビーカーでも利用しやすいなど、母親と赤ちゃんに優しい施設を選びます。

単発なら時間貸しのレンタルスペース、定期的なら公民館なども選択肢になります。

施設の広さや設備、料金を比較し、活動規模に合った場所を見つけることが助産師のサロン開業には大切です。

「自分にも起業できるか不安…」「まずは話だけ聞きたい」と思っている方もいるでしょう。

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地域密着型で広がる支援とネットワーク

助産師のサロン形式の活動は、地域の人々とのつながりを深める絶好の機会です。

地域の保健センターやクリニックなどと連携し、イベントの告知や相互紹介の関係を築きます。

参加者同士が交流できるプログラムを取り入れ、母親たちの孤立感を和らげ、新たなコミュニティ形成を促すことも可能です。

あなたの地道な活動が口コミを呼び、支援の輪が自然と広がっていきます。

サロン形式の集客事例と利用者体験談

集客に必要なのは、地域の母親たちが「参加したい」と思う魅力的な企画です

「助産師が教えるベビーマッサージ教室」や「パパ向けの両親学級」など、具体的なテーマを設けます。

地域の情報媒体やSNSで情報発信するほか、提携先にチラシを置いてもらうのも効果的です。

参加者の感想や活動の様子をSNSで紹介し、楽しそうな雰囲気を伝えることで、次の参加意欲につながります。

助産師起業によくある質問5つ

助産師としての独立開業には、多くの人が共通の疑問や不安を抱えます。

ここでは、特によくある5つの質問について解説します。

助産師の開業は儲かりますか?

A:事業形態や運営方法によりますが、高い収益を目指すことは可能です。

助産院はサービスの単価が高く、訪問型やフリーランスは経費を抑えやすい利点があります。

行政の委託事業と自費サービスを組み合わせるなど、複数の収入源を確保する工夫が必要です。

提供するサービスの価値を適正価格で設定し、継続的に顧客を獲得する経営努力が求められます。

助産師開業マニュアルでは何が分かる?

A:日本助産師会が発行する「助産所開業マニュアル」は、開業を目指す助産師の貴重な情報源です。

助産所の開設に必要な法的手続き、施設基準、安全管理体制、嘱託医療機関との連携方法などが網羅されています。

助産師が独立開業のために必要な事業計画の立て方や資金調達に関する情報も含まれており、開業準備の具体的な指針です。

助産師として個人事業主での開業方法は?

A:個人事業主として開業する場合、まず税務署に「開業届」を提出します。

これで正式に事業を開始したことになります。 節税効果の高い青色申告を選ぶなら「青色申告承認申請書」も提出します。

助産所を開設する場合は、これらに加え、保健所への「助産所開設届」が必須です。

助産師開業後の年収はどれくらい?

開業助産師の年収は働き方や事業規模によって異なります。

病院勤務の年収(約500万~700万円)が基準になり、うまくいけば1000万円も見えますが、開業当初は収入が不安定になりがちなため、十分な運転資金の準備が必要です。

産後ケア専門で個人開業はできる?

A:はい、可能です。近年、産後ケアの需要は非常に高まっており、分娩を扱わずに産後ケアに特化して成功している助産師は多くいます。

自治体の産後ケア事業の委託を受ければ、安定した収益の柱にもなります。

サービス内容を特化させることで専門性をアピールし、他と差別化を図ることが成功のポイントです。

まとめ:助産師起業で理想のサロン開業と助産院運営を手に入れよう

助産師の起業には、常設型助産院から出張型、クリニック併設型、サロン開業まで多様な選択肢があります。

成功のためには、自身の理想とする働き方や価値観を深く理解する自己分析が不可欠です。どの道を選ぶにしても、助産師としての専門性に加え、集客や資金管理といった経営者としての視点が求められます。

助産師としての経験と知識を新たな形で社会に還元し、理想の働き方を実現させましょう。

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