2026.03.18 起業ガイド

友人と起業して成功する人の3つの共通点と業種選び

友人と起業して成功する人の3つの共通点と業種選び

「友人と一緒に起業したいけど、お金や役割でもめて友情が壊れるのが怖い」

「1人では自信がないけど、気心の知れた友人と始めれば、なんとか成功しそうな気がする」

そんな気持ちを抱えながら、なかなか踏み出せずにいませんか。

友人との起業は、うまくいけば孤独な起業の不安を和らげ、互いの強みを活かして事業を育てられます。

ただ、給料の決め方や役割の境界線があいまいなまま進んでしまうと、ビジネスだけでなく大切な友人関係まで失うリスクもあります。

本記事では、友人と起業して成功する3つのポイントを事例を紹介しながら解説し、あわせて向いている業種の選び方をまとめています。

記事を読めば、友人との起業を前向きに検討でき、友情を守りながら事業を育てるイメージが描けるようになります。

友人と起業して成功する人の3つの共通点

友人と起業して長く事業を続けている人たちには、明確な共通点があります。

業種や規模よりも「人の選び方」と「関係の作り方」が成否を分けると、多くの支援事例から見えてきました。

まずは成功する創業者に共通する3つのポイントを紹介します。

2025年度調査が示す創業の現実と成功率

日本政策金融公庫が2025年8月に公表した「2025年度新規開業実態調査」によると、開業者に占める女性比率が25.7%と過去最高を更新しました。

融資先数は前年度比106.0%の28,032先、融資金額も前年度比115.5%と増加傾向にあり、創業への追い風が続いています。

2025年版中小企業白書では、創業後5年の企業生存率は80.7%と報告されており、準備を丁寧に重ねれば事業を続けられる確率は低くありません。

友人と組んで互いの強みを活かせれば、1人で起業するよりリスクを分散しながら前に進めます。
「自分たちは生存率の高い8割に入れるか」を問い直すところから始めてみましょう。

得意分野が違う創業者が組むと強みが広がる理由

友人と起業して成功しているチームの多くは、営業が得意な人と制作・技術が得意な人など、互いの強みが重ならない組み合わせです。

得意分野が似ていると、同じ作業を2人でやることになり、作業効率が上がらないまま意見の衝突だけが増えます。

反対に得意分野が違えば、相手が苦手な部分を自分がカバーでき、事業全体のスピードが上がります。

起業仲間を探すときは「自分にないスキルを持っているか」を基準にすると、相乗効果が生まれやすくなるでしょう。

営業力・制作力・財務管理・集客の4領域を2人でどう分担できるかを書き出して確認しておくと役立ちます。

お金の価値観が似ている友達と起業する

起業仲間を選ぶ際に見落とされがちなのが、お金に対する感覚のズレです。

「利益が出たらすぐ再投資したい」という人と「まず給料として受け取りたい」という人が組むと、事業が軌道に乗るほど取り分への不満が膨らみます。

創業前にお互いのお金の価値観を確認しておくことが、長く続くチームの出発点です。

「月々いくらの収入があれば満足か」「利益の何割を再投資に回したいか」を書いてお互いに見せ合うだけで、ズレが明確にできます。

価値観が近いほど利益配分の話し合いがスムーズに進み、後の関係悪化を防げます。

誘う側と誘われる側それぞれの心構えと意見の共有

友人を起業に誘う場合と、誘われる場合では、確認すべきことがまったく違います。誘う側は、事業のビジョンと役割・報酬の見通しを相手に伝える責任があります。

誘われる側は、自分のポジション・給料・撤退条件を事前に確認してから返事をする姿勢が大切です。

どちらの立場でも「断りやすい場を作ること」が友情を守る最初の方法になります。

支援事例では、誘う側が「断ってくれていい」と先に伝えたチームほど、長期的に良い関係を続けられていました。

友人と起業を成功させるための3つの話し合い

友人との起業がうまくいかない多くの場合、事前の話し合いが不十分なまま動き出していました。

起業前の3つの話し合いを済ませれば、後のトラブルを大幅に減らせるとわかっています。

面倒に感じるかもしれませんが、友情を守るための大切なステップだと思って取り組んでみましょう。

役割分担と主導権を完全に決めておく

共同経営でよく起きるトラブルの1つが、「誰が最終決定するのか」があいまいなまま進んでしまうことです。

意見が割れたときに決定権が不明確だと、話し合いが止まり事業のスピードが落ちます。

代表者・担当領域・意思決定フローの3点は、起業前に文書で完全に決めておくのがおすすめです。

「営業判断はAが最終決定、制作判断はBが最終決定、経営方針は2人の合議」のように領域別に決めると、日常の作業がスムーズになります。

上下関係を明確にすることは相手を下に見ることではなく、お互いを守るルールを作ることだと捉えてみましょう。

友達を雇う場合は給料・取り分・利益配分を平等に具体化する

友人を共同創業者として迎える場合と、従業員として雇う場合では、給料の決め方がまったく異なります。

共同創業者であれば出資比率に応じた利益配分と役員報酬を、従業員であれば市場相場をもとにした給与水準を設定します。

「仲良いから適当に決めよう」という姿勢が、後々の争いの原因になりやすいので注意が必要です。

月の売上が50万円の段階で2人に各自月20万円の報酬を設定した場合、残る利益は10万円となり再投資が難しくなります。

起業初期は報酬を低く抑え、売上目標ごとに報酬を上げるステップ制にすると、公平感を保ちながら資金を守れます。

意見の衝突や争いを防ぐ撤退・解消ルールの作り方

起業前に「もし事業をやめたくなったら」という話をするのは、気が引けるかもしれません。

ただ、撤退・解消のルールを事前に決めておくことが、友情を長く守る上で重要になります。

株式の買い取り価格の算出方法・解消後の競業禁止期間・負債の負担割合を書面に残すと、万一のケースでも冷静に動けます。

口約束だけで進めてしまうと、いざ解消する段階で取り分の争いが起き、友人関係まで壊れるリスクが高まります。

「最悪の場合でも2人が納得できるか」を基準にルールを作ると、安心して事業に向き合えます。

弁護士への相談と共同経営契約書の手続き

共同経営を始めるなら、株主間契約書または共同経営契約書を作成しておくと安心です。

記載する内容は、出資比率・役割・報酬・議決権・株式譲渡のルール・解散条件の6項目が基本になります。

弁護士への相談費用は1回あたり1万〜3万円程度が目安で、後のトラブル解決にかかるコストと比べれば払う価値があります。

日本司法支援センター(法テラス)を利用すれば、収入要件を満たす場合に無料相談が受けられる総合案内所です。

相談窓口は各都道府県の弁護士会に設けられているので、まずは問い合わせから始めてみましょう。

友人との起業に向いている職種と失敗しない選び方

友人と組む起業では、職種選びが成否に直結します。

2人の強みが活きる職種かどうかを起業前に確認することで、立ち上げ後に軌道に乗るまでの期間を短くできます。

成功している事例と、トラブルになりやすいパターンの両方を見ていきましょう。

会社員から独立・開業した体験談と職種の選び方

会社員として培ったスキルを活かした独立は、初期コストを抑えやすく友人起業と相性が良い形の1つです。

WebデザイナーとエンジニアがWeb制作会社を開業したケースでは、受注型ビジネスのため初期投資を最小限に抑えながら収入を安定させやすくなります。

前職の経験が直接売上につながる業種ほど、開業直後の資金繰りが安定しやすい傾向があります。

職種の選び方として「2人合わせて1つのサービスが完結するか」を確認してみましょう。

営業・制作・運営・経理のいずれかが欠けていると、外注コストが増えて収益が圧迫されます。

元同僚と始めて収入を安定させた集客型ビジネスの成功例

元同僚と組んで起業する場合は、職場での働き方を互いに知っているため、役割分担がスムーズに進む傾向があります。

元同僚2人がオンライン英会話スクールを立ち上げ、X(旧Twitter)やInstagramなどSNSで集客に注力したケースがあります。

開業から半年で月商30万円、1年後に月商80万円まで収入を伸ばせた要因は、集客を2人で役割分担した点にありました。

クラウドワークスやランサーズなどクラウドソーシングサイトを使って初期の案件を確保しながら、口コミと紹介で顧客を増やしていく方法も、再現性が高くなります。

BASEやSTORESなどECサイトを活用した物販型も、在庫リスクが低いドロップシッピング形式であれば友人との共同運営に向いています。

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友達と起業やめとけと言われる危険な落とし穴の回避法

「友達と起業やめとけ」と言われる背景には、関係悪化のダメージが友人関係にまで波及する危険性があります。

友情が壊れた事例を分析すると、共通しているのは「感情的なやりとりを避け続けた結果、不満が爆発した」パターンです。

違和感を感じた段階で早めに話し合う習慣が、関係悪化を防ぐ大切な対策になります。

落とし穴としてよく見られるのは、

①出資比率を50:50にして意思決定が止まる
②給料の差をつけることへの遠慮から不公平感が生まれる
③どちらかの負担が増えても言い出せない

の3パターンです。

起業前に「言いにくいことを言い合える関係を作る」と宣言し合うだけでも、大きく変わります。

海外展開や相乗効果を生んだ若い起業家の事例

友人と組んだ起業が大きな相乗効果を生むのは、互いの人脈や知識が重ならず、かつ同じビジョンを向いているときです。

20代の起業家が国内向けサービスを立ち上げ、海外在住の友人と組んで現地展開を加速させたケースでは、1人では開けなかった市場へのアクセスを早期に実現しています。

海外に人脈や知識を持つ友人と組めると、国内だけでは得られない事業機会が広がる可能性があります。

ただし海外展開には為替リスクや現地法令への対応が加わるため、事前に弁護士や専門家に確認する手順を踏んでおくと安心です。

友人と起業を成功させながら友情を守る関係作り

ビジネスが軌道に乗っても、友人関係が壊れてしまえば長く続けることは難しくなります。

友情と事業を両立させるには、日常の関係作りに意識を向ける習慣が大切です。

成功している共同創業者たちが実践していることを、4つの視点から紹介します。

本音で言い合える場を作り孤独感を減らす習慣

共同経営者がいても、「不満を言ったら関係が壊れるかも」という孤独感を抱えている人は少なくありません。

週に1回、売上や作業の話ではなく「最近しんどいこと・気になっていること」を話す場を30分設けるだけで、孤独感が大きく減ります。

定期的に本音を共有する場を習慣化することが、長期的なパートナーシップの出発点になります。

支援事例では、毎週月曜の朝に「今週の不安を1つ話す」という時間を設けているチームの継続率が高い傾向がありました。

互いに応援し合える空気を日常的に作っておくことで、しんどい時期の踏ん張りを生み出せます。

揉めたときに互いを守る仲裁ルールと対話

いくら仲の良い友人でも、お金や方針の衝突が起きることがあります。

揉めたときに感情的なやりとりが続くと、事業だけでなく友情まで傷つく可能性は否定できません。
第三者への仲裁依頼ルールをあらかじめ決めておくと、感情的になった場面でも冷静に動けます。

「意見が3回以上平行線になったら、起業経験者・弁護士・メンターなど信頼できる第三者に意見を求める」とルール化している創業者が増えています。

仲裁者の候補を起業前に2〜3人決めておくと、いざというときにすぐ動けます。

資金繰りと補助金・融資で資金を確保する方法

事業が伸び悩む時期に、資金繰りの悪化が原因でパートナーとの関係が壊れるケースが多く見られます。

資金に余裕があれば、焦りや不満を感じる場面を減らし、冷静な判断を保ちやすくなります。

創業補助金や日本政策金融公庫の新創業融資制度を活用すると、初期資金の確保が現実的な選択肢になると知っておくと役に立ちます。

2025年度の日本政策金融公庫の創業融資は前年度比115.5%増と件数・金額ともに伸びており、申請の難しさは以前より下がっています。

資金繰り表を2人で毎月一緒に確認する習慣をつけると、お金への認識のズレを早期に見つけられます。

後悔しないために創業者が語る継続の気概

友人と起業した創業者に「続けてよかった」と振り返ってもらうと、多くの人が「最初の1年が一番しんどかった」と話します。

事業が軌道に乗るまでの期間に2人の気概が試され、一緒に乗り越えた経験が、以後の信頼関係を深めます。

「なぜ友人と一緒に起業したいのか」という理由を言語化しておくと、しんどい時期に立ち返れるよりどころになります。

支援事例では、創業当初に2人で書いた「なぜ一緒にやるのか」というメモを定期的に読み返しているチームが多く見られました。

後悔しないために、感情が安定しているうちに「なぜ一緒にやるか」をお互いに伝え合ってみましょう。

まとめ:友人と起業の成功に向けて楽しみながら動き出そう

友人と起業して成功している人たちに共通するのは、「人の選び方」「事前の話し合い」「関係を守る習慣」の3点です。

業種や規模より、パートナーとの価値観のすり合わせと、起業前の3つの話し合い(役割・給料・撤退ルール)を済ませておくことが大切な準備になります。

友人との起業は、準備を丁寧にするほど「仲良いまま稼げる」現実的な選択肢になります。

創業融資や補助金の追い風もあり、2025〜2026年は行動を起こしやすいタイミングです。

まず「価値観の確認」と「役割分担の書き出し」の2つを、パートナーと一緒に試してみましょう。

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