2025.10.06 起業ガイド
【ツアープランナーで起業】資格なしOK!「旅行業登録なし」で始める方法
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「自分の好きな旅行で起業してみたい」
「ツアープランナーとして、旅行の素晴らしさをたくさんの人に伝えたい」
旅好きなら一度は考えたことはありませんか?しかし、どのように起業したら良いか、成功するために何が必要なのかなど不明な点がたくさんあるはずです。
今回は、ツアープランナーとして起業する方法や成功するために必要なことを解説します。この記事を読めば、ツアープランナーとしてどのようにビジネスをすれば良いかが掴めます。
なぜ「普通のツアープランナー」は起業できないのか?旅行業法の壁
ツアープランナーとしての起業を考えたとき、最初に障壁として立ちはだかるのが旅行業法です。
まずはこの法律を正しく理解するのが重要です。次は旅行業法にまつわる内容を解説していきます。
旅行業とは?「募集型企画旅行」と「手配旅行」
旅行業法では、報酬を得て「旅行業務」を行う場合、都道府県知事などへの「旅行業登録」が義務付けられています。この旅行業務は、大きく2つに分類されます。
- 募集型企画旅行:旅行会社が、あらかじめ目的地や日程、料金を定めてパンフレットやWebサイトで参加者を募集する、いわゆる「パッケージツアー」。
- 手配旅行:お客様の依頼に応じて、航空券やホテルの予約などを代行するサービス。
これらの業務を行うには、数百万から数千万円の「営業保証金」や、国家資格である「旅行業務取扱管理者」の選任が必要となり、個人での起業には高いハードルがあります。
なぜ、旅行業の登録には、高額な資産や資格が必要なのか
なぜ、これほど厳しい規制があるのでしょうか。それは、旅行がお客様の安全や多額のお金に関わる事業だからです。
万が一の事故や旅行会社の倒産から、お客様を守るため、国は事業者に高いレベルの資力と専門知識を求めています。
結論:あなたが目指すべきは「旅行業者」ではない
では、個人がツアープランナーとして起業するのは不可能なのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。
答えは、法律で規制されている「旅行業務」そのものを、行わないことです。
つまり、あなたが目指すべきは、航空券やホテルの予約・販売を行う「旅行業者」ではなく、その手前の「旅の魅力を企画・提案する専門家」です。
次の章で、その具体的なビジネスモデルを見ていきましょう。
資格・登録なしでOK!「新しいツアープランナー」3つの起業モデル
旅行業法に抵触することなく、旅の企画力を収益に変える、合法的なビジネスモデルが3つ存在します。
これらは、高額な資本金や国家資格がなくても、個人がスモールスタートできる、新しい時代のツアープランナーの働き方です。
旅行業登録が不要なツアープランナー 3つの起業モデル
起業モデル | 事業内容 | 収益源 | ポイント |
---|---|---|---|
1. 旅のコンサルタント | 顧客の要望に応じて、オーダーメイドの旅行プラン(旅のしおり)を作成・提案する。 | 企画・コンサルティング料 | 航空券やホテルの「手配代行」は行わない。予約はお客様自身が行う。 |
2. 現地ガイド・体験提供者 | 特定の地域に特化し、街歩きガイドツアーや、文化体験ワークショップなどを主催する。 | ガイド料、体験参加費 | 宿泊や交通を含まない、現地集合・現地解散の「日帰りイベント」として企画する。 |
3. イベントプロデューサー | 「旅×〇〇」というテーマで、共通の趣味を持つ仲間が集うイベントを企画・運営する。 | イベント参加費 | 「旅行」そのものではなく、「交流イベント」として企画。交通・宿泊は参加者が各自手配。 |
上記のモデルに共通するのは、航空券や宿泊といった「運送・宿泊サービス」の予約・手配を、自ら行わないです。
あくまで、旅のプランという「情報」を提供したり、現地での「体験」を提供したり、あるいはイベントを主催したりすることへの対価として、報酬を得るのがポイントです。
「自分のビジネスプランを壁打ちしたい」
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この無料起業相談会では、あなたのやりたい事がより明確になり、起業に向けてどのようなことからはじめたら良いかが理解できます。
ツアープランナー起業|成功への5ステップ・ロードマップ
進むべきビジネスモデルが決まったら、次はいよいよ事業の立ち上げです。
ここでは、あなたのアイデアが、お客様に喜ばれ、収益を生むビジネスへと変えるための、具体的な5つのステップを解説します。
ステップ1:コンセプト設計|誰と、どこで、どんな「物語」を体験するか
成功の鍵は、大手旅行会社には真似できない、ニッチで尖ったコンセプトです。
「誰でも楽しめるハワイ旅行」ではなく、「カメラ女子のための、映えるハワイ絶景スポット巡り」「戦国武将好きのための、関ヶ原古戦場ディープ散策ツアー」のように、「誰と、どんな物語を体験するか」を極限まで絞り込みましょう。
大手旅行会社にはないパッケージやツアをー打ち出すために、まずは大手がどのようなサービスを提供しているかリサーチするのが重要です。
ステップ2:サービス・商品設計|体験価値を価格に反映させる
ツアーは単なる移動や観光ではなく、お客様の人生を変えるかもしれない特別な「体験」になります。その価値を、自信を持って価格に反映させましょう。
「1日ガイド〇〇円」という時間での値付けだけでなく、「〇〇という知識が身につく」「△△という仲間ができる」といった、提供する体験価値全体をパッケージとして価格設定することが、高単価を実現する秘訣です。
ステップ3:情報発信と集客|SNSやブログで「旅への憧れ」を醸成する
ツアーの魅力は、パンフレットだけでは伝わりません。
Instagramで旅先の美しい写真を、ブログでその土地の歴史や文化の深い知識を、YouTubeでツアーの楽しそうな様子を発信し続けましょう。
「この人が企画する旅なら、絶対面白そう!」と、お客様に旅への憧れを抱かせ、あなた自身のファンになってもらうのが、集客で大事なポイントになります。
ステップ4:法的準備|契約書作成と、旅行業法に抵触しないための注意点
旅行業登録が不要なモデルであっても、お客様とのトラブルを避けるための法的準備は不可欠です。
提供するサービスの範囲と免責事項(例:交通機関の遅延や、天災などに関する責任は負わない等)を明記した「業務委託契約書」や「参加規約」を必ず作成しましょう。
また、宿泊や交通の手配を代行しないなど、旅行業法に抵触しないための境界線を、弁護士や行政書士などの専門家に確認しておくと万全です。
ステップ5:テストツアーと改善|お客様の「感動の声」が最高の資産
最初から完璧なツアーを目指す必要はありません。まずは、友人や知人を対象に、無料または格安の「テストツアー」を実施し、率直な感想をもらいましょう。
「もっと〇〇な時間が欲しかった」「△△という体験が最高だった」。お客様の「感動の声」こそが、ツアーを磨き上げるヒントになり、次のお客様を呼ぶキッカケになります。
「集客できない」を回避!最初のツアーを満席にする3つの秘訣
「素晴らしいツアーはできた。でも、最初のお客様が一人も見つからない…」これは、多くのツアープランナーが陥る、最も苦しい状況です。
ここでは、広告費をかけずに、最初のツアーを満席にするための、3つの具体的な秘訣をご紹介します。
秘訣1:顔の見える「コミュニティ」を作り、そこから販売する
いきなり不特定多数にツアーを売ろうとしても、誰も買ってくれません。まずは、あなたのコンセプトに共感する人々が集う、小さな「コミュニティ」を作ることから始めましょう。
FacebookグループやLINEオープンチャットで、旅に関する情報交換をしたり、オンライン交流会を開いたりします。
そのコミュニティの中で、あなたの人柄や専門性への信頼が十分に高まった段階で、初めてツアーの案内をする。周りからの信頼を構築していくのが大切です。
秘訣2:インフルエンサーや、現地のキーパーソンと連携する
あなたの企画するツアーのテーマと親和性の高い、インスタグラマーやブロガー(インフルエンサー)に、モニターとしてツアーを体験してもらい、その様子を発信してもらうのは、非常に効果的なPR手法です。
旅先のゲストハウスのオーナーや、飲食店の店主といった「現地のキーパーソン」とも良好な関係を築き、彼らからお客様を紹介してもらう、という戦略も有効です。
ツアープランナーは一人ではなく、周りと協力しながら行うのがビジネス成功の鍵になります。
秘訣3:クラウドファンディングで、企画段階からファンを巻き込む
まだ実績がない、あなたの最初のツアー。企画段階からプロジェクトを一緒に育ててくれるファンも必要になってきます。
「CAMPFIRE」や「Makuake」といったクラウドファンディングサイトで、「〇〇という、まだ誰も知らない日本の魅力を伝えるツアーを作りたい!応援してください!」と、あなたの情熱をぶつけてみましょう。
資金調達と温度感の高い顧客の獲得を、同時に実現可能です。
まとめ:ツアープランナーとは、人生という「旅」を豊かにする仕事
ツアープランナーとしての起業は、単に旅行商品を売ることではありません。
美しい景色や非日常的な体験を通して、誰かの人生にとって忘れられない物語を演出できるお仕事です。
ツアープランナーの起業は確かにいろいろな壁はありますが、旅と一緒でこれも1つの冒険です。旅行好きのあなたならきっと成功させることができます。
「価格設定や、法的な部分がやっぱり不安…」。
このようなお悩みはありませんか?いま抱えている不安をぜひお話ください!
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