2025.11.15 起業ガイド

送迎サービスで起業!許可・法律をクリアし、月50万稼ぐ方法

送迎サービスで起業!許可・法律をクリアし、月50万稼ぐ方法

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「運転が好き」

「人の役に立ちたい」。

その想いを、地域社会に貢献できる送迎サービスをビジネスにしてみませんか?

高齢者の通院や子供の習い事の送り迎えなど、足を求める声は、日に日に高まっています。

しかし、その一方で、人を車で運んでお金をもらうという行為は、法律で厳しく規制されており、安易に始めると「白タク行為」として逮捕される危険性もあります。

今回は、送迎サービス起業にあたり、安定して月収50万円以上を稼ぐための方法や起業の手順を解説します。

この記事を読めば、法的な面も含め、どのように送迎サービスで起業すればよいかがわかります。

なぜ今、「地域の足」になる送迎サービスに巨大なチャンスがあるのか?

「今さら送迎サービスなんて儲かるの?」

「タクシーやバスがあるじゃないか」

などと思うかもしれません。

しかし、現在、既存の公共交通ではカバーしきれない、送迎ニーズを生み出しています。

なぜ、今「個人の送迎サービス」に大きなビジネスチャンスがあるのか。その理由を3つの視点から解説します。

理由1:高齢化で急増する「買い物難民」「通院難民」

日本の高齢化は、特に地方や郊外において移動の困難という深刻な問題を生み出しています。

スーパーや病院が遠い、バス路線が廃止された、自分で運転ができなくなった…。

こうした理由で、日常の買い物や通院すらままならない「買い物難民」「通院難民」と呼ばれる高齢者が急増しています。

彼らにとって、ドアツードアで、親切に対応してくれる個人の送迎サービスは、まさに命綱ともいえる存在です。

この「切実な悩み」に応えることは、非常に社会貢献性が高く、かつ安定した需要が見込めるビジネスなのです。

理由2:共働き家庭の悲鳴。「子供の習い事送迎」という巨大市場

共働きが当たり前になった現代、多くの家庭が「子供の習い事の送り迎え」という大きな課題に直面しています。

「塾やスイミングに通わせたいけれど、仕事で送り迎えができない」。

そんな親たちの悲鳴が、新たな市場を生み出しています。

ただ送り届けるだけでなく、子供の安全を確保し、親と密にコミュニケーションを取ってくれる、信頼できる送迎サービスへのニーズは絶大です。

特に、女性ドライバーによるサービスなどは、母親たちから強い支持を得られる可能性があります。

理由3. タクシー業界の人手不足。大手では応えきれないニッチな需要

タクシー業界は、深刻なドライバー不足に悩まされており、時間帯や場所によっては、全く車が捕まらないという状況も珍しくありません。

また、ペットの同乗や、大きな荷物の運搬など、大手タクシーでは対応しきれない、ニッチな送迎ニーズも数多く存在します。

「ペット専門の送迎サービス」や「空港への定額送迎サービス」など、大手がカバーしない領域に特化することで、小規模事業者でも十分に勝機を見出すことが可能です。

起業前に絶対知るべき「白タク」の壁。道路運送法の基本

送迎サービスで起業する上で、絶対に避けて通れないのが道路運送法の壁です。

この法律を正しく理解しないまま事業を始めると、意図せず白タク行為という違法行為に手を染めてしまい、逮捕されるリスクさえあります。

最低限知っておくべき法律の基本を、誰にでも分かるように解説します。

なぜ、人を運んでお金をもらうのは原則禁止なのか?

自家用車(白ナンバー)を使って、他人を目的地まで運び、運賃を受け取る行為は、「白タク行為」として道路運送法で原則禁止されています。

なぜなら、乗客の安全を確保するため、国はタクシーなどの旅客自動車運送事業者に、車両の整備、運転手の健康管理、運行管理、損害賠償能力など、極めて厳しい義務を課しているからです。

誰でも自由に有料で人を運べるようになると、安全が担保されず、重大な事故に繋がる恐れがあるため、厳しく規制されています。

これが「白タク」。逮捕される典型的なNGパターン

では、具体的にどのような行為が白タクと見なされるのでしょうか。

典型的なパターンは、「運送の対価」として、明確に「運賃」を受け取ることです。

例えば、「〇〇駅まで1,000円で送りますよ」といった約束は、完全な違法行為です。

また、ガソリン代や高速代といった実費を請求する場合でも、それが社会通念上、実費の範囲を著しく超えていると判断されれば、実質的な運賃と見なされ、摘発の対象となる可能性があります。

逆に、これが「合法」。許可が不要な送迎サービスの条件とは?

では、許可なく送迎を行うことは一切できないのでしょうか?答えはNOです。

重要なのは、送迎が運送の対価を受け取ることを目的としていない場合です。

例えば、あなたが「便利屋」として、高齢者の「買い物代行(1時間3,000円)」を請け負い、そのサービスの一環として、スーパーまでの送迎を無償で行う。

この場合、主目的は買い物代行であり、送迎は付随する無償サービスなので、合法と解釈される可能性が高いです。

つまり、送迎ではなく、別のサービスで対価を得るビジネスモデルを設計することが、一つの鍵となります。

あなたはどの道を行く?送迎サービス起業「4つのモデル」

法律の壁を理解した上で、いよいよ具体的なビジネスモデルを検討しましょう。

送迎サービスでの起業には、大きく分けて4つのモデルが存在します。

それぞれ必要な許可やスキル、顧客ターゲットが異なります。

起業モデル 特徴 必要な許可・資格(主なもの) 成功のポイント
1. 介護・福祉タクシー 要介護者や障がい者を対象とする、最も専門性の高い王道モデル。介護保険が適用される場合もある。 ・一般乗用旅客自動車運送事業許可(福祉輸送事業限定)
・第二種運転免許
ケアマネジャーや病院との信頼関係構築が全て。介助技術も必須。
2. キッズタクシー 子供の塾や習い事の送迎に特化。安全と信頼が何よりも重視される。 ・一般乗用旅客自動車運送事業許可
・第二種運転免許
保護者との密なコミュニケーション。女性ドライバーなどが強みになる。
3. 便利屋・家事代行+送迎 買い物代行や通院の付き添いといったサービスに、「無償」の送迎を組み合わせるモデル。 原則不要(※ただし、実態として運送が主目的と見なされない設計が必須) 送迎以外のサービスの価値を高め、明確な料金体系を作ることが重要。
4. ペットタクシー ペットと飼い主を、動物病院やトリミングサロンへ送迎するニッチなモデル。 貨物軽自動車運送事業届出(動物は法律上「貨物」扱いのため) 動物の知識と、ペットに優しい車両設備。動物病院などとの連携。

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9割が陥る「儲からない運転手」の罠と、稼ぐ経営者の思考法

「ただ運転するだけで、簡単そう」。その安易な考えが、多くの送迎事業者を稼げない運転手へと追い込んでいます。

彼らは、ビジネスとして3つの罠にハマり、時間とガソリン代だけを浪費しています。

失敗の典型パターンと、乗り越えるための経営者の思考法を解説します。

罠1:【待ちの営業】電話が鳴るのを待つだけで、稼働率が上がらない

失敗する事業者の典型は、チラシを一度配っただけで、あとはひたすら依頼の電話を待つ「待ちの営業」スタイルです。

送迎サービスは、お客様の生活に密着しているため、一度信頼できる業者を見つけると、なかなか他社に乗り換えません。

つまり、何もしなければ、あなたの存在は誰にも気づかれないままです。

稼ぐ経営者は、地域のケアマネジャーや幼稚園、ペットサロンなどに、自ら足を運び、サービスの価値を提案し、紹介してもらう仕組みを構築しています。

罠2:【どんぶり勘定】ガソリン代と車両の消耗を計算せず、利益が残らない

「1回の送迎で5,000円の売上だ!」と喜んでいてはいけません。

その売上を得るために、どれだけのコストがかかっているかを正確に把握しているかが重要です。

ガソリン代、車両の減価償却費(消耗)、自動車保険料、税金…。

これらのコストを計算せずに、感覚で料金を決めていると、売上は立っているのに、月末には手元にお金が残らない、という事態に陥ります。

稼ぐ経営者は、1kmあたりのコストを算出し、そこから逆算して、確実に利益が残る料金体系を設計しています。

罠3:【単発仕事の罠】「1回〇円」の仕事ばかりで、収入が安定しない

雪が降った日の除雪のように、困ったときだけ頼まれる単発のスポット仕事ばかりを追いかけていては、収入は常に不安定で、先の見通しが立ちません。

特に、天候や季節に左右される仕事は、収入の波が激しくなります。

稼ぐ経営者は、「1回〇円」の仕事から、いかにして「月額〇円」や「年間〇〇円」といった、継続的な契約に繋げるかを常に考えています。

例えば、「毎週火曜日の通院送迎」や「月4回の習い事送迎」といった、定期的な利用を促すお得なプランを提案し、安定した収益基盤を築いています。

月収50万円を安定させる!送迎サービス起業・成功ロードマップ5ステップ

では、どうすれば「儲からない運転手」の罠を避け、月収50万円以上を安定的に稼ぐサービス事業者になれるのでしょうか。

持続可能なビジネスへと成長させるための、具体的なロードマップを5つのステップで解説します。

ステップ1:【事業計画と資金調達】車両代は?融資を引き出す収支計画の立て方

事業の成否は、この最初の計画で8割決まります。

まずは、あなたの事業モデルに合わせた車両の購入・改造費、各種許可の申請費用、保険料、そして最低でも半年分の運転資金(生活費含む)を算出し、総額いくら必要かを明確にします。

自己資金で不足する場合は、日本政策金融公庫の創業融資などを活用します。

その際、「1日に何件、客単価いくらの仕事をこなせば、黒字になるのか」と、具体的な数字に基づいた収支計画を提示するのが、融資を引き出すための絶対条件です。

ステップ2:【許可・資格】二種免許は必要?事業モデルに合わせた法的手続き

あなたの選んだビジネスモデルに合わせて、必要な許可申請と資格取得を進めます。

介護タクシーやキッズタクシーなど、明確に運賃を受け取る事業を行う場合は、運輸局への「一般乗用旅客自動車運送事業許可」の申請と、「第二種運転免許」の取得が必須です。

一方、「便利屋+無償送迎」モデルの場合は、これらの許可は原則不要ですが、税務署への開業届は必要です。

どの道に進むにせよ、まずは行政書士などの専門家に相談し、法的にクリーンな状態でスタートするのがポイントです。

ステップ3:【仕事の取り方】最初の顧客をどう獲得する?地域密着型の営業術

最初の顧客獲得は、最もハードルが高い部分です。

まずは、あなたの事業のターゲット顧客が集まる場所、あるいは、その顧客に影響力を持つキーパーソンに、直接アプローチすることから始めましょう。

例えば、介護タクシーなら地域の「居宅介護支援事業所(ケアマネジャー)」や「病院の相談室」。

キッズタクシーなら「地域の幼稚園・保育園・学童保育」や「人気の習い事教室」です。

ただ名刺を渡すのではなく、「利用者様の、こんなお困りごとを解決できます」と、相手のメリットになる形での提案が重要です。

ステップ4:【価格設定】「移動距離」ではなく「提供価値」で値段を決める

あなたのサービスの価格を、移動距離だけで決めるのはやめましょう。本当の価値は、そこではありません。

例えば、介護タクシーなら「車椅子への移乗介助」、キッズタクシーなら「親御さんへの到着報告連絡」といった、運転以外の付加価値にこそ、お客様は喜んでお金を払ってくれます。

これらの付加価値サービスを明確にメニュー化し、「基本料金+オプション料金」という形で、サービスの価値全体に見合った、納得感のある価格を設定しましょう。

ステップ5:【収益最大化】「年間契約」「サブスク」で安定収益を築く方法

事業を安定させる鍵は、単発の依頼を、いかにして継続的な契約に繋げるかです。

例えば、定期的に通院が必要な高齢者には、「月4回の通院サポート、月額〇〇円」といった、お得な定額プランを提案します。

子供の習い事なら、学期ごとの「送迎年間契約」を結びます。

こうしたストック型の収益モデルを一つでも多く構築することで、あなたの事業は、天候や突発的な依頼に左右されない、盤石な収益基盤を持てます。

常に「どうすれば、お客様に継続的に利用してもらえるか?」という視点を持つのが重要です。

まとめ:送迎サービスとは、地域の「自由な移動」を支えるインフラである

送迎サービスの起業は、地域の人々の自由な移動を支える、社会にとって不可欠なインフラを担う仕事です。

お客様からの「あなたのおかげで、行きたかった場所に行けたよ。本当にありがとう」という感謝の言葉は、他の仕事では決して味わえないものです。

ぜひここから一歩を踏み出してみましょう。

「自分にも起業できるか不安…」「まずは話だけ聞きたい」と思っている方もいるでしょう。

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