2026.01.08 起業ガイド
結婚式起業でフリーウェディングプランナーが稼ぐ5つの方法
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「結婚式場で年間数十組を担当しても、単価や提案内容は会社の方針で決まり、自分が本当に良いと思う結婚式を提供しにくい」
「経験や人脈がある今こそ結婚式起業に踏み出し、納得できる報酬と働き方を両立させたい」
現状を変えたいと考えても、フリーウェディングプランナーとして安定して案件を受注できるのか、そして、法人化や多角化を見据えた収益モデルや資金計画の組み立て方が具体的にイメージできず、起業の決断を先送りしている方も多いはずです。
本記事では、フリーウェディングプランナーとして収入源を増やす5つの方法と、案件単価や件数を踏まえた収益の組み立て方を解説します。
この記事を読めば、現職のまま準備を進めつつ無理なく独立し、ブライダルならではの提携先や集客手段を活かした稼ぎ方の全体像がつかめます。
結婚式起業の現状とナシ婚層に眠るビジネスチャンス
ブライダル市場は縮小傾向にあると言われますが、顧客のニーズを細分化して捉えれば、個人や小規模事業者での参入には勝機があります。
大手式場が対応しきれないニッチな層や、従来の形式にとらわれない層へアプローチすることで、価格競争に巻き込まれず高収益なビジネスモデルの構築が可能です。
まずは最新の市場データから、起業家が狙うべきターゲットを明確にします。
少子化でも単価上昇が続くブライダル市場の動向

出典:マイナビ|結婚・結婚式の実態調査2025【結婚式版】【婚姻版】
マイナビウエディングの2025年調査データ(図1)によると、結婚式を実施または予定している層は全体の約6割を維持しています。
少子化により婚姻組数の総数は減少していますが、一組あたりの単価は上昇傾向にあり、こだわりを持つ層の支出意欲は衰えていません。
結婚式起業では、数を追う薄利多売モデルではなく、一組ごとの満足度を高めて適正な利益を確保する戦略が求められます。
市場全体を悲観するのではなく、高付加価値なサービスを求める顧客層へアプローチすれば、事業を成立させる余地は十分にあります。
画一的な式場プランに満足できない顧客層の増加

出典:マイナビ|結婚・結婚式の実態調査2025【結婚式版】【婚姻版】
「結婚式を挙げない理由」には、資金不足や準備の手間に加え、注目を浴びることが恥ずかしいという心理的要因が挙げられています。
既存の式場が提供する画一的なパッケージプランでは、多様化するカップルの価値観や経済事情に対応しきれていない現状が浮き彫りになりました。
起業家として参入する際は、従来の派手な披露宴に固執せず、顧客が抱える不安や不満を解消する柔軟な提案を行わなくてはいけません。
少人数婚や会費制など、大手式場が取りこぼしている層を受け皿にすることで、新たな収益機会を創出できます。
結婚式起業で稼ぐ5つの方法
フリーランスとして独立する際、プランニング料だけに依存する収益構造では、将来的な事業拡大や収入アップに限界が訪れます。
経営者として安定した売上を作るには、複数のキャッシュポイントを持ち、労働集約型のビジネスから脱却する仕組みを作らなくてはいけません。
ここでは、単なる手数料ビジネスを超え、結婚式起業で利益を最大化するための具体的な5つの収益モデルを解説します。
1. プロデュース料を定額制にし収益を安定させる
一般的な料率制の報酬モデルでは、結婚式の総額によって売上が変動するため、少人数婚などの案件では収益が下がってしまいます。
経営を安定させるには、ゲスト人数や総額に関わらず30万円といった定額のプロデュース料を設定して利益を確保する仕組みが有効です。
定額制を導入すれば、毎月の必要受注件数が明確になり、無理な営業活動を減らして顧客への提案に集中できます。
安売り競争から抜け出し、質の高いサービス対価として報酬を得るビジネスモデルへの転換がおすすめです。
2. 利益率の高いウェディングドレス制作会社の機能を持つ
結婚式の費用内訳において大きな割合を占める衣装を外部委託せず、自社で内製化すれば利益率を大幅に改善できます。
オリジナルドレスの制作や海外からのインポート販売を行えば、レンタル料だけでなく物販としての収益も得られるため、収益の柱が増えます。
自社ブランドのドレスを持つことは、他社との明確な差別化要因です。自社の世界観に共感するファンを集客する強力なフックとしても機能します。
在庫リスクを抑えるため、まずは小規模な制作や提携工場とのOEM開発から始める手法が良い手法です。
3. 結婚式場売り物件や空きスペースを活用し会場費を得る
自分自身の会場を持たないプロデュース業は、固定費が低い反面、会場費という大きな売上項目を放棄している状態です。
廃業した結婚式場の居抜き物件や、平日稼働の低いレストランを安く借り上げることで、ハードウェアへの莫大な投資を避けつつ会場収益が得られます。
既存の空間をリノベーションして独自の価値を付加すれば、競合他社には真似できないオリジナルの結婚式を提供できます。
物件選定には専門的な知識が必要なため、不動産会社と連携して慎重にリサーチを行うことが不可欠です。
4. フォトウェディングや前撮り事業でナシ婚層を開拓する
挙式はしなくても写真は残したいと考える層(フォトウエディング実施・検討中)は、約15%存在します。
フォト事業は結婚式本番に比べて回転率が高く、平日の稼働も期待できるため、キャッシュフローを安定させる重要な収益源になります。
撮影をきっかけに信頼関係を築き、小規模な挙式や会食のプロデュース受注へつなげる導線としても優秀です。
スタジオを持たなくても、ロケーション撮影に特化すれば初期投資を抑えて事業を開始できます。
5. 業務委託でチームを組み受注件数を最大化する組織作り
一人ですべての案件を担当するスタイルでは、年間で受けられる組数に物理的な上限があり、売上の天井がすぐに見えてしまいます。
事業をスケールさせるには、自分以外のフリープランナーやアシスタントと業務委託契約を結び、チームで案件を回す体制構築が不可欠です。
経営者は集客と品質管理に注力し、実務をチームメンバーに任せることで、受注機会の損失を防ぎながら組織全体の売上を最大化できます。
教育制度を整え、ブランドの質が担保できる人材を育成することが、組織化成功の条件です。
結婚式起業に必要な資金調達と失敗しない事業計画書の作成
結婚式ビジネスで成功するには、プランニングのスキルだけでなく、事業を継続させるための財務基盤が欠かせません。
初期投資や運転資金を確保するためには、自己資金のみに頼るのではなく、融資や公的支援制度をフル活用してキャッシュを手元に残す戦略が重要です。
ここでは、起業初期のリスクを減らし、安定した経営スタートを切るための具体的な資金調達方法について解説します。
自己資金ゼロでも日本政策金融公庫の融資を活用する
開業資金が不足している場合、民間の銀行よりも審査のハードルが比較的低い日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」の利用を検討します。
この制度は無担保・無保証人で利用できるため、万が一事業が上手くいかなかった場合でも個人の資産を守りやすく、リスクを抑えられます。
融資を受けるためには、実現可能性の高い事業計画書を作成し、数字に基づいた返済能力を客観的に証明することが審査通過の条件です。
専門家のサポートを受けながら、説得力のある資料の準備が不可欠です。
補助金を活用し初期費用を抑え賢く開業する
国や自治体が提供する補助金や助成金は、融資とは異なり返済義務がないため、起業直後の資金繰りを助ける大きな力になります。
例えば「小規模事業者持続化補助金」は、Webサイト制作やチラシ作成などの販路開拓にかかる費用の一部を補助してくれる制度です。
ITツールの導入には「IT導入補助金」が利用できる場合があり、顧客管理システムや会計ソフトの導入コストを削減できます。
公募期間や要件は頻繁に変更されるため、常に最新情報をチェックし、申請のタイミングを逃さないよう注意が必要です。
結婚式起業で集客を成功させ人気プランナーになる仕組み
どれだけ素晴らしいコンセプトがあっても、顧客に認知されなければビジネスとして成立せず、多くの起業家が集客の壁に直面します。
独立後の集客は、大手式場のような広告費をかける手法ではなく、個人の魅力や信頼を資産として積み上げるマーケティングを行う必要があります。
ターゲット顧客に刺さる発信と、安心して任せてもらうための信頼構築のプロセスを確立させます。
SNS発信と紹介制度を組み合わせた集客ルートの確立
視覚的な訴求が重要な結婚式ビジネスにおいて、InstagramやTikTokなどのSNSは最強の集客ツールであり、世界観の統一が必須です。
施工事例の写真を並べるだけでなく、プランナーの想いや準備の裏側を発信することで、共感してくれるファンを深く育てられます。
満足度の高い顧客からの紹介(リファラル)を促す特典制度を設け、広告費をかけずに優良顧客が循環する仕組みを作ることが理想的です。
オンラインとオフラインの両軸で接点を増やし、認知拡大を図ります。
フリーウェディングプランナーの信用不足の解消法
組織に属さないフリーランスは、社会的信用が低く見られがちであり、高額な結婚式契約において顧客に不安を与えてしまう場合があります。
契約書や約款を弁護士監修のもとで整備し、トラブル時の対応を明確にしておくことは、プロとしての最低限のマナーです。
バーチャルオフィスではなく実体のあるサロンを構える、あるいは法人化して登記を行うことで、ビジネスとしての実態と覚悟を可視化する対策が有効です。
過去の実績や顧客の声をWebサイトに掲載し、第三者評価を提示して安心感を育てましょう。
まとめ:理想の結婚式を叶え選ばれる経営者になろう
結婚式の起業は、単にフリーランスとして働くだけではなく、収益モデルや組織作りまでを見据えた経営者視点を持つことで大きく飛躍します。
市場の変化をチャンスと捉え、あなたにしかできない価値を提供し続ければ、多くの新郎新婦から愛される持続可能なブランドを築けるはずです。
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