2025.10.08 起業ガイド

【起業】「なんでも屋」は儲からない!“専門家”として成功する5ステップ

【起業】「なんでも屋」は儲からない!“専門家”として成功する5ステップ

「特別なスキルはないけど、人の役に立ちたい」
「なんでも屋として起業したい」

なんでも屋としての起業に興味を持っている方は意外と多いのではないでしょうか。しかし、なんでも屋がビジネスとして成り立ち、しっかり収益を上げられるのかがわからないですよね。

そこで今回は、なんでも屋の起業が儲からない理由、もし起業するとしたらどのように成功させれば良いのかを具体的に解説していきます。

この記事を読んで実践すれば、なんでも屋の起業を形にすることが可能です。

なぜ、「なんでも屋」での起業は“悪手”なのか?3つの罠

「なんでも屋(便利屋)」での起業は、一見、誰にでもできそうで、手軽に見えるかもしれません。

しかし、このビジネスモデルには、器用貧乏で終わらせてしまう、3つの罠が潜んでいます。

罠1:「何屋か分からない」ため、お客様に選ばれない

自分のビジネスを「〇〇の専門家です」と一言で説明できますか?

「なんでも屋」という名前は、便利そうに見えますが、お客様にとっては「何をしてくれる人なのかよく分からない」という印象を与えてしまいます。

お客様は、自分の大切な悩みや困りごとを、信頼できるプロに解決してほしいと思っています。

罠2:「誰でもできる仕事」のため、価格競争に巻き込まれる

「草むしり」「買い物代行」「家具の組み立て」。

これらの仕事は、確かに誰にでもできます。同時に、誰がやっても同じだと思われ、厳しい価格競争に巻き込まれることを意味します。

「もっと安い人がいるから」という理由で、サービスの価値は簡単に買い叩かれてしまいます。

時給換算で、アルバイトと変わらない収入しか得られない、という事態に陥ることも十分に考えられます。

罠3:「時間の切り売り」から抜け出せず、体力の限界が収入の限界になる

なんでも屋の起業は、基本的に時間と労働力を提供する、労働集約型のビジネスです。働けば働くほど売上は上がりますが、反対に働かなければ収入はゼロになります。

つまり、体力の限界がそのまま収入の上限になってしまいます。この場合、いつまでも、時間や経済的にも自由になるのが難しいです。

あなたは「なんでも屋」ではない。「地域の課題解決コンサルタント」だ

では、どうすれば良いのでしょうか。

答えは、自分の役割を再定義することです。あなたは、単なる雑用係ではありません。

地域に眠るさまざまな困りごとを発見し、その解決策を提供する「地域の課題解決コンサルタント」です。

「雑用」の中から、「深い悩み」を発見する視点

お客様からの依頼は、すべてがビジネスチャンスの宝庫です。

例えば、「庭の草むしりをしてほしい」という依頼の裏には、「足腰が弱って、自分では庭の手入れができない。でも、美しい庭を眺めて暮らしたい」という、

高齢者の切実な深い悩みが隠れています。

事例:「庭の草むしり」から「高齢者向け・お庭の年間管理サービス」へ

もし、あなたがその「深い悩み」に気づけたなら、提供するサービスは変わります。

単発の草むしりを1回5,000円で行うのではなく、「お庭の年間管理サポート」というパッケージサービスを、月額2万円で提案できるかもしれません。

内容は、定期的な草むしりに加え、季節の花の植え替え、庭木の剪定、そして何より、お客様との楽しいコミュニケーションが取れます。

特に高齢の方はコミュニティや人とのつながりを求めていることがあるので、こうしてコミュニケーションを取る機会も重要です。

あなたとのコミュニケーションという「価値」にお金を払ってくれます。

「〇〇専門」と名乗る勇気が、あなたをプロに変える

このように、無数の雑用の中から、あなたが最も情熱を注げ、かつ高い価値を提供できる分野を一つ見つけ出し、「私は、〇〇の専門家です」と名乗る。

これこそが「なんでも屋」から、お客様に選ばれるプロフェッショナルへと変えてくれます。

「起業したいけど自分にできる不安」
「資金面での心配がある」

起業にはいろいろな悩みがあります。起業スクールのスタートアップアカデミーもこのような悩みにたくさん相談にのってきて、解決してきました。

もし、あなたがいま起業に関して不安や疑問があるなら、現在LINEから無料の起業相談を受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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「なんでも屋」から「専門家」へ!起業成功への5ステップ

それでは、器用貧乏な「なんでも屋」を卒業し、地域に頼られ、かつ高収益な専門家として起業するための、具体的な5つのステップを解説します。

ステップ1:地域の「困りごと」を100個リストアップする

まずは、あなたの住む地域で、人々がどんなことに困っているか、徹底的にリサーチします。

友人や家族に聞く、地域の掲示板を見る、SNSで「#〇〇市(あなたの街) 困った」と検索するなど、あらゆる方法で「困りごと」を100個、リストアップしましょう。

この地道な作業が、ビジネスの全ての土台になります。

ステップ2:その中から、自分が最も情熱を注げる「専門分野」を1つ選ぶ

リストアップした100個の困りごとの中から、「これは、私が解決したい!」「この分野なら、誰よりも詳しくなれる!」と、心から情熱を注げるテーマを一つだけ選びます。

例えば、「高齢者のスマホ操作の悩み」「共働き家庭の家事の負担」「空き家の管理問題」などさまざまあります。

これを1つ見つけてメインの事業として進めましょう。

ステップ3:その分野の「No.1」になるための、サービスと価格を設計する

選んだ専門分野で、地域No.1の専門家になるための、高付加価値なサービスを設計します。

単発のサービスだけでなく、「年間サポート契約」や「月額コンサルティング」といった、継続的な関係を築けるパッケージ商品を作りましょう。

そして、あなたが提供する課題解決の価値に見合った、自信のある価格を設定します。

ステップ4:チラシとSNSで、地域No.1の専門家として情報発信する

あなたの専門性を、地域の人々に知ってもらうための情報発信を開始します。「〇〇(地域名)の、△△(専門分野)のお悩み解決なら、私にお任せください!」というメッセージを、チラシや、地域の人が集まるFacebookグループ、Instagramなどで発信します。

いきなり欲しい結果を出すのは難しいですが、有益な情報を提供し続けることで、少しずつ信頼を獲得できます。

ステップ5:最初の顧客に感動体験を提供し、「紹介」を生み出す仕組みを作る

最初の顧客を獲得したら、100%のサービスを提供し、「あなたに頼んで、本当に良かった!」という感動体験を生み出しましょう。

そして「もし、周りに同じようなことでお困りの方がいたら、ぜひご紹介ください」と伝え、紹介カードを渡すなど、「紹介」が自然に生まれる仕組みを作ります。

この流れを取ることで、地域密着ビジネスとして成立します。

開業前に知るべき、法律と許可の知識

「なんでも屋」の起業は、基本的には特別な許可や資格は不要で、税務署に開業届を出すだけで始められます。

しかし、引き受ける業務内容によっては、法律で定められた許可が必要になるケースがあるため、注意が必要です。

「なんでも屋」業務で注意すべき許可・資格の例

業務内容 必要な可能性のある許可・資格 管轄
不用品の回収・買取 古物商許可 警察署
人の送迎(有償) 旅客自動車運送事業許可 運輸局
住宅のリフォーム 建設業許可(軽微な工事を除く) 都道府県
害虫駆除 防除作業監督者 保健所

これらの許可なく営業を行うと、法律違反となり、罰則の対象となる可能性があります。

「この仕事、引き受けても大丈夫かな?」と少しでも疑問に思ったら、必ず事前に、管轄の行政機関や、行政書士などの専門家に確認する習慣をつけましょう。

また、万が一の物損事故や、お客様への怪我に備え「賠償責任保険」への加入も行い、リスク管理をしましょう。

まとめ:「なんでもできます」を卒業し、「あなたにしかできない」を始めよう

なんでも屋での起業は、一見、誰にでもできそうで、手軽に見えるかもしれません。しかし、それは、誰でもない、あなた自身の価値を安売りしてしまうことにつながります。

大切なのは、「なんでもできます」という便利な存在になることではありません。

「〇〇のことで困ったら、あの人しかいない」。

地域でそう言われる、唯一無二の「専門家」になること。

これこそが、お客様から深く感謝されて、あなた自身も豊かになる起業の形です。

「実際に起業するのにアドバイスが欲しい」

「起業で具体的に必要なことを知りたい」。

起業にはさまざまな悩みや疑問がつきものです。

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