2025.10.24 起業ガイド

言語聴覚士の起業|開業権なしでも年収1000万稼ぐ5つの方法

言語聴覚士の起業|開業権なしでも年収1000万稼ぐ5つの方法

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この記事にたどり着いた方は「言語聴覚士の経験を活かして起業をしたい!」と考えていませんか?

しかし、どうやって起業をしてどのように事業を行なっていけば良いかがわからない方もいるでしょう。

そこで今回は、言語聴覚士(ST)の起業方法やビジネスアイデア、稼ぐための具体的なステップをご紹介します。

この記事を読めば、言語聴覚士(ST)としてどのように起業をしていけば良いのかがわかります。

絶望から希望へ。「開業権がない」が“最大の武器”になる理由

言語聴覚士(ST)の起業を考えたとき、誰もが最初にぶつかるのが開業権がないという壁です。

しかし、視点を180度変えれば、ビジネスを成功に導く希望に変わります。なぜ、法的な制約が、逆にチャンスとなるのか3つの視点から解説します。

理由1:「保険診療」という価格統制からの解放。価値はあなたが決める

病院や施設で働く限り、提供するリハビリの価格は、国が定めた診療報酬・介護報酬によって一律に決められています。

どんなに質の高いサービスを提供しても、どんなに難しい症例を改善させても、得られる収益は同じです。

しかし、「開業権がない」ということは、保険診療の枠組みから出ることを意味します。

つまり、あなたは自らのサービスの価値を、自分で自由に設定できるということです。

「3ヶ月で、失語症のクライアントが家族と日常会話ができるようになるプログラム:50万円」といった、提供価値に見合った価格を設定し、収入を伸ばすことが可能になります。

理由2:巨大な「保険外市場」。病院では満たされない潜在ニーズ

保険診療には期間や回数の上限があります。

「リハビリ期間が終了してしまったが、もっと改善したい」「病院のリハビリだけでは物足りない」。

そうした、制度の枠組みからこぼれ落ちてしまい、専門家の助けを求められずにいるリハビリ難民は、日本中に数多く存在します。

また、「プレゼンが上手くなりたいビジネスマン」や「綺麗な声で歌いたい人」など、病気や障害ではないものの、STの専門知識を求める潜在的なニーズは、保険外の市場に無限に広がっています。

この未開拓の市場が、あなたが活躍すべきブルーオーシャンです。

理由3:オンライン化の波。場所を選ばず、全国に価値を届けられる

リハビリは対面で行うのが当たり前でした。しかし、Zoomなどのオンラインツールの普及で、自宅にいながら、地方都市や海外に住むクライアントにもサービスを届けられます。

これにより、店舗を構える必要がなくなり、初期投資を大幅に抑えることが可能です。

また、あなたの知識やノウハウを動画コンテンツやオンラインサロンという形で販売すれば、寝ている間にも収益が生まれる仕組みの構築も行えます。

場所と時間の制約からの解放が、STの働き方を大きく変えようとしています。

あなたは誰の専門家になる?STの専門性を活かす5つの起業モデル

開業権がないからこそ、言語聴覚士の起業モデルは、既存の枠にとらわれない、自由な発想で設計できます。

これまでの臨床経験や、もっとも情熱を注げる分野は何ですか?

ここでは、STの高い専門性を、高単価なビジネスへと転換するための、具体的な5つの起業モデルを紹介します。

起業モデル ターゲット顧客 提供サービス例 成功のポイント
1. 自費リハビリ 脳卒中後遺症(失語症、高次脳機能障害)やパーキンソン病などで、保険リハビリに限界を感じている方。 ・目標達成型の短期集中リハビリプログラム
・ご家族への介助指導
明確な改善目標を設定し、結果にコミットする。
2. 小児発達支援 発達障害やグレーゾーンのお子様、言葉の遅れに悩む保護者。 ・個別療育セッション
・保護者向けのペアレントトレーニング
保護者の不安に寄り添い、家庭での関わり方を指導する視点が重要。
3. 嚥下・摂食サポート 在宅で療養中の高齢者、嚥下食の調理に悩むご家族や介護施設。 ・個別嚥下トレーニング
・安全な食事環境のコンサルティング
地域の歯科医師や栄養士との連携が鍵。
4. ボイストレーニング 経営者、営業職、講師、アナウンサー、歌手など、「声」を仕事にするプロフェッショナル。 ・伝わる声を作るための発声・滑舌トレーニング
・プレゼンテーション指導
医療分野からビジネス分野への発想の転換が必要。
5. オンラインコンテンツ 若手ST、学生、地方在住のご家族、介護職員など。 ・専門領域の知識をまとめた動画教材の販売
・ST向けのオンラインサロン運営
Webマーケティングの知識と、継続的な情報発信が不可欠。

上記のビジネスモデルは、それぞれ独立しているわけではありません。

例えば、「2. 小児発達支援」を主軸にしながら、そのノウハウを「5. オンラインコンテンツ」として販売したり、「4. ボイストレーニング」の顧客に、さらに高度な「1. 自費リハビリ」のプログラムを提案したりと、複数のモデルを組み合わせることで、収益源を多角化し、より安定した事業基盤を築けます。

まずは、あなたの臨床経験の中で、「もっとこうすれば、この人は良くなるのに」と感じていた領域はどこか、深く掘り下げてみると、自分だけのビジネスモデルを見つける第一歩となります。

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9割が陥る「ボランティア起業」の罠|稼げないSTの共通点

困っている人を助けたいというSTの優しさと高い倫理観は素晴らしいですが、ビジネスの世界では優しさが、儲からないボランティアへと追い込んでしまうことがあります。

なぜ、多くの言語聴覚士が起業しても稼げないのか。その原因である3つの罠を解説します。

罠1:【価格設定の誤り】「お気持ち代」で安売りし、善意だけで疲弊する

「お金をもらうのは申し訳ない」という気持ちから、1回数千円といった「お気持ち代」のような価格でサービスを提供していませんか?

これは、稼げない言語聴覚士が陥る1番の典型的な失敗です。

その価格では、交通費や準備時間を考慮すると、時給はアルバイト以下になってしまいます。

そして、安い価格で集まるクライアントは、本気で変わろうという意欲が低い場合も多く、結果が出ずにあなた自身が疲弊します。

あなたの専門性は、クライアントの人生を変える価値があります。価値に見合った価格を、自信を持って提示するのが重要です。

罠2:【商品設計の不在】「1回60分」の時間の切り売りから抜け出せない

クライアントの本当の望みは「60分のリハビリを受けること」ではありません。

「孫と不自由なく会話できるようになること」や「人前で、自信を持って話せるようになること」といった未来の変化です。

しかし、多くの言語聴覚士は「1回60分、〇〇円」という、時間の切り売りしかできていないことがよくあります。

時間の切り売りだけでは、収入が稼働時間の上限を超えることはありません。

3ヶ月で、〇〇を実現する集中プログラムのような、結果にコミットする商品としてサービスを設計する発想が必要です。

罠3:【待ちの姿勢】「良いリハビリをすれば、誰かが見つけてくれる」という幻想

優れた技術を持っていれば、いつか誰かが見つけてくれて、仕事の依頼が来るはずだ。と思ってしまいがちですが、これも失敗例の1つです。

あなたが提供できる素晴らしい価値は、あなたが自ら発信しなければ、誰にも届かないです。

地域のケアマネジャーに挨拶に行くだけでなく、ブログやSNSで専門知識を発信したり、関連するコミュニティで情報提供したりと、お客様に発見してもらうための、戦略的なマーケティング活動を行う必要があります。

年収1000万円を目指す!「選ばれるST」になるための5ステップ

ではどのようにして、年収1000万円以上を稼ぐことができるのか?

ここでは、あなたの専門知識を感謝されて儲かるビジネスへと転換させるための、具体的な5つのステップを解説します。

ステップ1:【ポジショニング】あなたは誰の、どんな「未来」を創る専門家か?

最初のステップは、「自分は、誰の、どんな深い悩みを解決し、どんな輝かしい未来を創造する専門家なのか?」を、ひとことで定義することです。

例えば、「脳梗塞後の失語症に悩む方が、もう一度、家族と食卓を囲んで笑い合える未来を創る専門家」や、「人前で話すのが苦手なビジネスパーソンが、自信を持ってプレゼンできるようになるための、声の専門家」などです。

この「誰に、何を提供する専門家か」という明確なポジショニングが、ほかの人たちとの差別化になります。

ステップ2:【高単価商品作り】「1回〇円」ではなく「3ヶ月で〇〇を実現するプログラム」を作る

ポジショニングが決まったら、それに基づいた本命商品を設計します。

1回きりのセッションではなく、お客様が確実に結果を出せるよう、3ヶ月から半年程度の期間を設定した「パッケージプログラム」です。

このプログラムには、個別のリハビリセッションだけでなく、LINEでの無制限相談、ご家族への指導、自主トレーニング用の動画教材など、あらゆるサポートを含めます。

結果にコミットする総合的なパッケージだからこそ、「3ヶ月で30万円」といった高単価でも、お客様は価値を感じ、喜んで投資してくれます。

ステップ3:【集客の仕組み化】ブログとSNSで「専門家」としての信頼を築き、ファンを作る

あなたの商品を必要としている人に、その存在を知らせるための集客の仕組みを作ります。

まずは、ブログやSNSで、あなたの専門分野に関する役立つ情報を発信し続けましょう。

例えば、「家庭でできる簡単な嚥下体操」や「子供の言葉を引き出す魔法の質問」といったコンテンツです。

この価値提供を通じて、「この人は、本物のプロだ」という信頼を築きます。

そして、投稿の最後に「さらに詳しい情報はLINEで」と誘導し、見込み客のリストを集めます。このリストに対して、有益な情報を届け続け、お客様を育てていけば、のちにサービスを購入してくれるようになります。

ステップ4:【セールス】「売り込まずに売れる」。高額契約が決まる初回体験セッションの技術

LINEで関係性を深めた見込み客を、有料の初回体験セッションに案内します。セッションの目的は、セールスではありません。

相手の悩みを一番の理解者となって、徹底的にヒアリングすることです。

そして、悩みが解決されたら、どれほど素晴らしい未来が待っているかを一緒に描き、その未来への道のりを示すことが大事です。

その上で、「この未来を手に入れるために、私のプログラムが最も効果的な手段です」と、解決策として提示します。

相手の未来を本気で考え抜く姿勢が伝われば、売り込まなくても、自然と「お願いします」という言葉を引き出すことができます。

ステップ5:【事業計画】情熱を「数字」に。医療従事者が最初に学ぶべき経営の基本

最後に、あなたの事業を持続させるためのお金の計画を立てます。

あなたが達成したい月収(例:50万円)を、商品の価格(例:30万円)で割れば、月に必要な契約件数(この場合約2件)が分かります。

月に2件契約するためには、体験セッションには何人必要か?そのためには、LINEには何人の登録者が必要か?

このように、ゴールから逆算して、日々の具体的な行動目標(KPI)に落とし込んでいきます。

この数字に基づいた計画と行動管理こそ、医療従事者から経営者へと生まれ変わるための重要な部分です。

まとめ:言語聴覚士の起業とは、制度の壁を越え、新たな価値を創造する挑戦

言語聴覚士の起業は、「こんなサービスがあったら、もっと多くの人が救われるのに」という想いを、社会に新たに実装していく素敵な挑戦です。

保険診療の枠内では決して出会えなかったお客様の人生が、あなたの手によって劇的に変わる瞬間に立ち会い、心の底からの感謝を受け取る喜びは、何物にも代えがたいものになりはずです。

ぜひこの記事を参考に、言語聴覚士としての起業に一歩踏み出してみましょう。

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