2026.01.21 起業ガイド

韓国で起業!費用はいくら?1億ウォンの壁を越えるビザ戦略と開業術

韓国で起業!費用はいくら?1億ウォンの壁を越えるビザ戦略と開業術

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「大好きな韓国で、自分のお店を持ちたい」。

K-POP、美容、カフェ…。世界を席巻する韓国カルチャーの中心地でビジネスをすることは、多くの人にとって憧れの夢です。

しかし、その夢の前に立ちはだかるのが「ビザ」と「資金」の壁。

特に、投資ビザ(D-8)取得に必要な「1億ウォン(約1,100万円※レートによる)」という金額は、個人起業家にとってあまりに高いハードルです。

この記事では、韓国での起業を実現するための、リアルな費用内訳と、プロが教える賢いビザ戦略を徹底解説します。

最後まで読めば、韓国で起業をするのに何が必要で、どんな手続きをすれば良いかがわかります。

韓国起業のリアルな費用|業種別・開業資金の目安

「韓国で起業するには、結局いくらかかるの?」。

まずは、この疑問を解消しましょう。

業種やエリアによって大きく異なりますが、代表的な3つのモデルケースで、開業資金の目安を紹介します。

カフェ・飲食店:保証金(ポジュンクム)が高額?ソウルの物件事情

韓国の不動産契約には、日本とは異なる「保証金(ポジュンクム)」というシステムがあります。

これは家賃の10〜20倍、人気エリアでは数千万円になることも珍しくありません。

  • 保証金:3,000万〜1億ウォン(約330万〜1,100万円)
  • 権利金(クォルリグム):前の店舗から引き継ぐ場合、数百万〜数千万円
  • 内装・設備費:3,000万〜5,000万ウォン

ソウルの人気エリア(弘大、聖水など)でカフェを開くなら、最低でも1,000万円〜2,000万円程度の資金が必要です。

アパレル・雑貨店:東大門仕入れと店舗内装のコスト

東大門市場で仕入れて販売する場合、在庫リスクはありますが、店舗を持たずにネット販売から始めることも可能です。

  • 実店舗の場合:飲食と同様に保証金と権利金が発生。
  • ネット販売の場合:初期費用は数万円〜数十万円で済みますが、ビザ取得のための資本金要件(後述)を満たす必要があります。

IT・コンサル・サービス業:オフィス不要?バーチャルオフィス活用術

パソコン一つでできるビジネスなら、物理的な店舗は不要です。

  • オフィス費用:シェアオフィスやバーチャルオフィスを利用すれば、月額数万円〜で登記可能です。
  • 主な費用:法人設立費用、ビザ申請費用、人件費など。

初期投資を最も抑えられるモデルですが、ビザ取得の審査では「事業の実体」が厳しくチェックされるため、ペーパーカンパニーとみなされない対策が必要です。

最大の難関「D-8(企業投資)ビザ」の壁と突破口

韓国で外国人が会社を設立し、経営者として滞在するには「D-8ビザ」が必要です。

このビザの要件が、多くの起業家にとって最大の壁となっています。

基本ルール:最低資本金1億ウォンと「日本からの送金」が必須

D-8ビザを取得するには、原則として「1億ウォン(約1,100万円)」以上の資本金を、日本(または韓国外)から韓国の法人口座へ送金した証明が必要です。

韓国内で稼いだお金や、知人から借りたお金では認められません。

この外資導入の実績を作ることが絶対条件です。

突破口1:【共同代表】パートナーと資金を出し合う

1人で1億ウォンを用意するのが難しい場合、日本人のパートナーと共同で出資する方法があります。

ただし、ビザを取得したい人それぞれが1億ウォン以上を出資する必要があるため(2人なら2億ウォン)、資金のハードル自体は下がりません。

韓国人パートナーと組む場合は、出資比率や経営権のリスクを慎重に検討する必要があります。

突破口2:【日本法人設立】日本で会社を作り、韓国支店・現地法人を作る

日本ですでに法人を持っている場合、その法人が韓国に現地法人を設立し、あなたを「駐在員(D-7ビザ)」として派遣する方法もあります。

これなら、個人の貯金ではなく、会社の資金を使えるため、ハードルが下がる場合があります。

突破口3:【D-10(求職)ビザ】「創業準備ビザ」を経由して実績を作る

すぐにD-8ビザを取るのが難しい場合、まずは「D-10-2(技術創業準備)」ビザを取得し、韓国政府が認定する創業教育プログラム(OASIS)に参加してポイントを稼ぐ方法があります。

ポイントが貯まれば、D-8-4ビザへの変更が可能になります。時間はかかりますが、資金が少ない人には現実的なルートです。

9割が躓く「韓国ビジネス」の罠|お金以外の隠れたコスト

資金とビザの目処が立っても、油断は禁物です。

韓国ビジネスには、日本にはない独特の商習慣やリスクがあります。

罠1:【権利金(クォルリグム)】店舗契約時に発生する謎の費用

韓国の店舗物件には、保証金とは別に「権利金(クォルリグム)」という慣習があります。

これは、前のテナントが築いた常連客や、内装・設備の価値に対して支払うお金で、返還されません。

人気エリアでは数千万円になることもあり、これが資金計画を狂わせがちな要因です。

罠2:【激しい競争と流行】「流行り」に乗ると、半年で廃業するリスク

韓国のトレンドは移り変わりが非常に早いです。

タピオカ、カステラ、タンフル(フルーツ飴)…。

流行りに乗って店を出しても、半年後にはブームが去り、廃業に追い込まれるケースが後を絶ちません。

短期的なブームではなく、長く愛される普遍的な価値を提供できるかが鍵です。

罠3:【言葉と商習慣】契約書は韓国語。信頼できる通訳・専門家が必須

不動産契約や法人設立の手続きは、すべて韓国語で行われます。

専門用語も多く、翻訳アプリだけでは理解できません。

不利な条件で契約させられないよう、日本語が話せる現地の行政書士や弁護士、不動産業者を味方につけることが必須です。

韓国で成功する!起業ロードマップ5ステップ

では、具体的にどのように準備を進めればよいのでしょうか。

ここでは、ゼロから韓国で起業するためのロードマップを解説します。

ステップ1:【市場調査】観光ではなく「視察」でソウルを歩く

まずは、自分がビジネスをしたいエリアを徹底的に歩きましょう。

平日と週末の人通り、競合店のメニューと価格、客層。これらを肌で感じ、「ここで勝てるか」を見極めます。

ステップ2:【資金調達】日本で1000万円を用意する方法

自己資金で足りない場合は、日本政策金融公庫の融資などを活用して資金を作ります。

韓国に送金する前に、日本で資金を確保しておく必要があります。

ステップ3:【外国人投資申告】銀行口座開設と送金手続き

韓国の銀行(KOTRAなどが紹介してくれる場合も)で、外国人投資申告を行い、仮口座を開設します。

そこに日本から資本金を送金し、「外貨買入証明書」を発行してもらいます。これがビザ申請の最重要書類となります。

ステップ4:【会社設立登記】司法書士と共に進める法務手続き

管轄の登記所で法人設立登記を行います。

その後、税務署で「事業者登録証(サオプチャドゥンノクチュン)」を取得します。

これがないと、韓国で営業活動ができません。

ステップ5:【ビザ申請】事業計画書で「本気度」を証明する

最後に、出入国管理事務所でD-8ビザを申請します。

ここでは、資本金の証明だけでなく、「具体的で実現可能な事業計画書」が求められます。

なぜ韓国でやるのか、どうやって収益を上げるのかを論理的に説明し、審査官を納得させる必要があります。

まとめ:韓国起業とは、アジアのトレンド最前線で戦う仕事

韓国での起業は、世界中が注目するトレンドの最前線に身を置き、激しい競争の中で自分の感性とビジネスセンスを磨き上げる、刺激的な挑戦です。

ビザや資金の壁は高いですが、それを乗り越えた先には、日本では得られないスピード感と大きなチャンスが待っています。

あなたの情熱で、日韓の新しい架け橋を作ってください!

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